陽気に誘われ、京都府乙訓地域のサクラの名所で開花が一気に進んだ。向日神社(向日市向日町)は「全体で三分咲き」というが、参道など一部で見頃 を迎えつつある。今後、各地でサクラをめでる多彩な行事が予定されている。八条ケ池(長岡京市天神2丁目)では4月初めに市観光協会がライトアップを4年 ぶりに復活。勝竜寺公園(同市勝竜寺)や近くの府洛西浄化センター公園、向日市上植野町の「桜の径(みち)噴水公園」周辺でも「桜まつり」やライトアップ が行われる。
八条ケ池のサクラは東側の堤防約100メートルに約60本あり、満開時には花のトンネルができる。2015年までライトアップをしていたが中止となり、今回は市民や観光客らの要望を受けて復活を決めた。ライトアップでは堤の約30本を照らす。
4月1、2日午後6~7時は試験点灯で、本番は3~8日午後6~9時で行う。期間中、同協会がぜんざいを販売。7、8両日午前10時~午後3時まで菓子販売もある。
約20本のサクラがある勝竜寺城公園では普段から城をライトアップしており、31日と4月1日は開園時間を午後8時まで2時間延長する。府洛西浄化センター公園には約160メートルの桜並木があり、5~7日午後6~9時まで点灯する。
向日神社では「桜まつり」を7日午後0時半~8時、8日午前10時半~午後5時に開催。7日は夕刻から午後8時まで、かがり火でサクラを浮かび上がらせる。両日とも舞楽殿では吹奏楽部の演奏や大道芸の発表などがある。茶席(有料)と琴の演奏、模擬店も出る。
府景観資産に登録された「桜の径」では「西向日桜まつり」が31日~4月8日であり、日没から午後9時ごろまで約20カ所のサクラをライトアップ。期間中 は親子スタンプラリーを行うほか、噴水公園では1日午後1時から「絆コンサート」を開き、勝山中吹奏楽部が演奏を披露する。雨天中止。
【 2018年03月27日 09時40分 】