長岡京市に住む元教員の男性が、同市に伝わる民話を絵本にまとめ、市教育委員会に寄贈した。紙芝居作りの特技を生かし、オリジナルの筋書きにさまざまな脚色を加え、子どもたちが親しみやすい物語に仕立て上げた。絵本は近く、市内の小学校や保育所、市立図書館に配られる。
石神誠さん(58)=同市今里=。大阪府島本町で中学校教師を30年間勤め、退職後は紙芝居などの創作を行っている。パソコンに取り込んだ紙芝居をプロジェクターで映す「スクリーン紙芝居」という手法を用い、小学校などで発表している。
絵本づくりは「子どもたちに地元の楽しい民話をもっと知ってもらいたい」と考えたのがきっかけ。京都の民話集から長岡京市ゆかりの物語を選び、紙芝居仕立てのストーリーに書き直した。
潤福寺(神足)に住み着いたキツネの話では、キツネをいたずら好きに設定して生き生きと描いた。乙訓寺(今里)を舞台にした雨乞いの話では、雨を降らせる龍神が泥酔したために日照りが続いたという創作を盛り込み、おかしみを加えた。
全7篇のうちオリジナルの物語も2篇収録した。ほのぼのとした挿絵は、大阪府高槻市の絵本サークルで活動する主婦林浩子さん=同市=が手がけた。
取り組みに共感した長岡京市下海印寺の印刷業、中村良次さん(64)が資金を支援し、40部を印刷して市教委に寄付した。市教委も各小学校や保育所に行き渡るよう、別の団体が寄付した資金を活用し、60部増刷する。
石神さんは「絵本を通じ、地元の社寺や歴史的な資産を大事に思う心をはぐくんでほしい」と話している。
【 2012年09月19日 12時08分 】
石神誠さん(58)=同市今里=。大阪府島本町で中学校教師を30年間勤め、退職後は紙芝居などの創作を行っている。パソコンに取り込んだ紙芝居をプロジェクターで映す「スクリーン紙芝居」という手法を用い、小学校などで発表している。
絵本づくりは「子どもたちに地元の楽しい民話をもっと知ってもらいたい」と考えたのがきっかけ。京都の民話集から長岡京市ゆかりの物語を選び、紙芝居仕立てのストーリーに書き直した。
潤福寺(神足)に住み着いたキツネの話では、キツネをいたずら好きに設定して生き生きと描いた。乙訓寺(今里)を舞台にした雨乞いの話では、雨を降らせる龍神が泥酔したために日照りが続いたという創作を盛り込み、おかしみを加えた。
全7篇のうちオリジナルの物語も2篇収録した。ほのぼのとした挿絵は、大阪府高槻市の絵本サークルで活動する主婦林浩子さん=同市=が手がけた。
取り組みに共感した長岡京市下海印寺の印刷業、中村良次さん(64)が資金を支援し、40部を印刷して市教委に寄付した。市教委も各小学校や保育所に行き渡るよう、別の団体が寄付した資金を活用し、60部増刷する。
石神さんは「絵本を通じ、地元の社寺や歴史的な資産を大事に思う心をはぐくんでほしい」と話している。
【 2012年09月19日 12時08分 】