弟国宮遷都1500年、歴史のまちPR 2日、京都で催し

2018-06-03 09:59:52 | イベント

 弟国宮が乙訓の地に遷都して1500年の節目を迎え、京都府長岡京市などは6月2日、歴史をひもとく記念シンポジウムと、古墳をモチーフにした雑貨や飲食物などを販売する青空市を、同市神足2丁目のバンビオ1番館とバンビオ広場公園で同時開催する。硬軟交えたメニューで、奥深い歴史が続くまちの魅力をアピールする。

 シンポジウムには、独自の視点でまち歩きの面白みを発信し、NHKの人気番組「ブラタモリ」の名物案内人として知られる「京都高低差崖会崖長」の梅林秀行さんが登場。市内の地形や古代の都市計画の名残が見られる用水路などを下調べ済みといい、「弟国宮から考える長岡京市の魅力」をテーマにパネル討論の一員に加わる。

 また、市文化財保護審議会長を務める井上満郎・京都産業大名誉教授と、弟国宮に関する研究成果を著書にまとめた小田桐淳・市埋蔵文化財センター理事が、それぞれ基調講演する。

 青空市はフランス語で磁石を意味する「UN AIMANT(アンネモー)」と題し、市が事務局の長岡京観光まちづくり協議会が初開催。市内外から出展するブースで、古墳をかたどったアクセサリーやクッキー、焼き豆腐などを販売。実物の埴輪(はにわ)を会場に展示し、火おこしを体験したり、円筒埴輪を作ったりするコーナーも設ける。

 シンポは午後1時から。無料。予約不要で定員300人。市教育委員会生涯学習課075(954)3557。青空市は午前10時~午後4時。市商工観光課075(955)9515。

【 2018年05月31日 16時30分 】


新緑の境内で芸術満喫 京都・柳谷観音楊谷寺で催し

2018-05-06 09:30:54 | イベント

 西山の山あいにある柳谷観音楊谷寺(京都府長岡京市浄土谷)で、大型連休のイベント「新緑ウイーク」が開かれている。30日には練り香づくり体験会もあり、参拝者が若葉の風景とアートを楽しんだ。

 特別公開中の上書院は、かつては天皇家や公家など限られた客だけを通していた場所で、訪れた人たちは静寂の中で庭園の新緑を心ゆくまで眺めていた。

  クリーム状の香水「練り香」づくり体験には参拝に訪れた女性客らが参加した。かんきつ類や花、柳谷観音をイメージした香りのアロマオイルを、熱したツバキ 油やみつろうに溶かし込んだ上で固めて作り上げた。参加者は、できた練り香を早速、手首などに塗り込んで「肌がしっとりする」「香りで心が落ち着く感じが する」と喜んでいた。

 新緑ウイークは6日まで。期間中は上書院を特別公開し、寺宝の公開や「青葉の押し花朱印」を限定で授与しているほか、琴の演奏体験(3日)や押し花朱印づくり(5日)なども開催される。

【 2018年05月01日 08時50分 】


「松殿山荘」重文指定で催し多彩 京都・宇治の茶道道場

2018-04-22 07:34:32 | イベント

 昨年、重要文化財に指定された近代茶道の修養道場「松殿(しょうでん)山荘」(宇治市木幡南山)を会場に今春、さまざまな催しが企画されている。 設立者で茶道の山荘流流祖、高谷恒太郎(宗範、1851~1933年)が長い期間をかけて築き上げた思いに触れてほしいと子孫は期待している。

 松殿山荘は、高谷が平安時代末期の関白、藤原基房の別荘跡地を購入して整備した本館、茶室、研修施設など広大な敷地に計12棟が点在する建築群。整備には、1919年から高谷が没した翌年の34年まで10年以上をかけた。

 建物は高谷の独創的な設計に基づく。「心は円なるを要す、行いは正なるを要す」という独自の「方円思想」を表現した。天井や窓枠など各所に方形と円を組み合わせ、意匠を凝らした造形を見ることができる。

 重文指定を記念し、今月21日には大書院で華道と能を楽しめる春季公開講座の花と能「嵐山」があり、華道未生流笹岡家元の笹岡隆甫さんと観世流能楽師の林宗一郎さんのトークセッションもある。

 5月3、4の両日は特別公開。1人から申し込むことができ、山荘内の案内がある。

 5日は、大書院で今様合が開催される。藤原基房が活躍した時期に流行した歌合の再現を図る。

 同26日にも重文指定記念の講演会を大書院で開く。茶の湯に造詣が深かった野村証券創業者の野村徳七(得庵、1878~1945年)と高谷、建築者としての高谷の2テーマで、高谷の功績を振り返る。

 道場を所有・管理する「松殿山荘茶道会」代表理事で、高谷のひ孫にあたる平岡己津夫(みつお)さん(69)は「ここで開く茶会を通じ、高谷は人々と交流したいと願ったと思う。今回の催しも、参加した人たちが集い、親睦を深める場にしたい」と話している。

 いずれも有料。申し込みは同茶道会0774(31)8043。

【 2018年04月18日 16時30分 】


こいのぼり、春風に揺られ 京都・長岡京

2018-04-22 07:11:32 | イベント

 端午の節句(5月5日)を前に、京都府長岡京市下海印寺の小泉川沿いで、こいのぼりが大きな口から春風を吸い、群れ泳いでいる。乙訓地域の風物詩としても親しまれ、市民らが心を和ませている。

 対岸の大山崎町円明寺にある小倉神社の春祭り(同3~5日)を盛り上げるため1982年から毎年、下海印寺氏子青年会が設置している。

 こいのぼりは青だけ15本に「まごい」「ひごい」「こごい」と吹き流しをセットで飾った。一帯は散策路にもなっていて散歩の住民が見上げ、訪れた開田保育所の園児が「大きいね。金太郎も乗っている」などと歓声を上げていた。

 5月5日夕まで。同青年会の西村政弘会長(50)は「地域の今年最初のイベントで、見ていただいた皆さんが元気になっていただくことを願っています」と話した。

【 2018年04月16日 17時00分 】


菜の花と桜、鮮やか春のコントラスト 京都、無料花摘み催し

2018-04-09 09:40:48 | イベント

 京都府京田辺市普賢寺の観音寺門前に広がる田んぼで、無料で菜の花を摘んでもらう恒例の催しが行われている。花の数は例年より少ないが、訪れる人たちが桜の花とのコントラストを楽しんでいる。8日まで。

 京田辺市観光協会と地元農家が地域活性化に向けて2000年から、収穫を終えて水を抜いた田んぼ約67ヘクタールで菜の花を栽培して開放している。昨年までは1~2日間の催しだったが、今年は8日間に延長した。

 昨秋の米の収穫が遅かったため菜の花の植え付けが遅れ、冬の寒波も影響して発芽が悪かったが、鮮やかな黄色の花が一帯を彩っている。花摘みを楽しんだ酒井修さん(76)=精華町光台=は「春の息吹を感じに毎年来ています」と話していた。

【 2018年04月05日 09時02分 】


桜吹雪の中、吹奏楽満喫 京都・向日で「絆コンサート」

2018-04-03 08:14:20 | イベント

 桜並木のある街並みが3月末に「府景観資産」に登録された京都府向日市西向日地区で、噴水公園(同市上植野町)を会場に1日、恒例の西向日桜まつ り「絆コンサート」があった。勝山中吹奏楽部がポップスやジャズの名曲を次々と演奏。桜吹雪が舞う中、大勢の地域住民が交流を深めた。

 昭和初期にまち開きした同地区では、街路に植わる桜の世話に住民一丸で取り組む。景観を守り継ぎ、地域のつながりを強めようと毎春、住民団体「西向日の桜並木と景観を保存する会」がコンサートを開いている。

 49人の部員が、レミオロメンの「3月9日」や星野源の「SUN」などのヒット曲を奏で、大きな拍手を受けた。最後に「ふるさと」を披露し、噴水を囲んだ聴衆が合唱した。会場では、東日本大震災復興支援のカンパも呼び掛けられた。

 2月末に噴水公園のそばへ家族で引っ越して来た会社員堀田俊吾さん(34)は「地域の温かみが伝わってきた。桜の景観を受け継いでいけたら」と話していた。

【 2018年04月02日 08時51分 】


「ハート窓」正寿院が桜ライトアップ 京都、初の夜間拝観

2018-04-03 07:59:36 | イベント

 ハートの形の「猪目(いのめ)窓」で話題を集める正寿院(京都府宇治田原町奥山田)は、境内の桜が見頃を迎える4月12日から14日に、境内の桜を夜間ライトアップする春の特別拝観を実施する。夜の一般公開は初めて。

  本堂と客殿から見えるソメイヨシノを照明で照らす。午後6時からと午後7時40分から各25人ずつの予約制。それぞれ終了30分前に障子と猪目窓を外し、 異なる趣向で夜桜を楽しむことができる。4月3日まで同院で直接か、メールやファクスで予約を受け付ける。応募多数の場合は抽選。特別拝観料800円。同 院0774(88)3601。

【 2018年03月27日 16時00分 】


芸術祭プレイベントで「サーカス」 京都・木津川で4月7日

2018-03-26 08:25:09 | イベント

 隔年で開催されている地域芸術祭「木津川アート」のプレイベント「咲かすサーカス」が4月7日、アート会場となる京都府木津川市加茂町の恭仁宮跡で開かれる。古代の史跡を舞台に、サーカス団などがパフォーマンスを繰り広げるステージや、地元の恭仁小児童が作った巨大カルタの大会が行われる。

 木津川アートは11月に開催予定で、かつて恭仁京や山城国分寺があった瓶原(みかのはら)地域が舞台となる。

 プレイベントは、国史跡・恭仁宮跡にステージを設け、関西を中心に活動する「クロワッサンサーカス」が綱渡りを中心とした曲芸を披露する。ジャグラーやダンスチーム、木津川アートのボランティアを中心に結成した音楽団の出演もある。

 カルタ大会は、児童が地元の歴史をテーマに作った縦1メートル、横70センチの巨大な絵札を会場に並べる。来場者が自由に参加できる。

 入場無料。ステージは午前11時10分からと、午後1時半からの2回。カルタ大会は午後0時40分から。市観光協会内の木津川アートプロジェクト事務局0774(73)8191。

【 2018年03月22日 12時40分 】


多彩な一坪茶室、雰囲気味わう 京都・宇治

2018-03-05 08:46:24 | イベント

 京都府山城地域の12市町村が、それぞれ学生らと協力して制作した一坪茶室の展示イベント「一坪茶室展~やよいVer.~」が3日、宇治市内の商店街で始まった。趣向を凝らした12の茶室が設けられ、観光客や親子連れらでにぎわった。

 昨年10月に開催予定だった「お茶の京都博」メインイベントの一つが台風で一部中止となり、府などの実行委員会が代わりのイベントとして企画した。

 JR宇治駅前や宇治橋通商店街など4商店街に、茶栽培に用いる覆下(おおいした)を表現した「うあん」(宇治市×京都文教大)や、名水や井戸をモチーフにした「水郷(すいきょう)」(井手町×京都伝統工芸大学校)、さまざまな形に変更可能な「華」(精華町×京都精華大)など、地域の特色を表現した茶室が置かれた。訪れた人はカメラを向けたり、中に入って雰囲気を味わったりした。

 4日もあり、スタンプラリーや「宇治茶BAR」も開催する。午前11時から午後3時まで、宇治橋通商店街でグルメブースなどが並ぶ「宇治橋通りマルシェ」も開かれる。

【 2018年03月04日 10時34分 】


特産たけのこ、掘ってみる? 京都・長岡京、4月に体験イベント

2018-03-05 08:41:06 | イベント

 京都府長岡京市の特産品タケノコのシーズンを前に、市観光協会は4月に実施する「たけのこ掘り体験」の受け付けを始めた。

 同協会は同市井ノ内の2カ所(約2400平方メートル)を借りて「観光竹林」を運営。たけのこ掘り体験は特産品に親しんでもらうため毎年実施している。

 開催日は4月4、7、9、11、14、16、18日。午前10時(14日のみ午後1時)開始で、中止の場合は予備日の翌日に行う。定員は各10人で7、14日のみ各20人。

 対象は小学4年生以上で、小中学生は保護者同伴。参加費は大人(高校生以上)2千円、子ども千円。大人が約1・5キロ、子ども約1キロを持ち帰れる。別途、追加のタケノコや弁当の注文に応じる。

 受け付けは3月23日が締め切り(多数の場合は抽選)。はがきか所定用紙に第3希望日までと人数(4人まで)、名前、連絡先など必要事項を記入して郵送かファクス、持参で申し込む。問い合わせはファクス兼用で同協会075(951)4500。

【 2018年03月03日 12時44分 】


ひな人形で街道彩る 京都、向日・長岡京の32カ所展示

2018-03-05 08:38:55 | イベント

 桃の節句に合わせた「西国街道ひな人形めぐり」が1日、京都府向日市から長岡京市にかけての街道沿いで始まった。商店や旧家などに並ぶあでやかな人形に多くの人が見入っている。

 住民グループが毎年開いており、今年は公共施設や商店、古民家など32カ所に人形を飾った。

 向日市寺戸町の旧家・富永屋では、京都御所を模した豪華な建物にひな人形が鎮座する「御殿雛(ごてんびな)」(昭和6年)の段飾りなど5点を展示。同市上植野町の国登録有形文化財・中小路家住宅には御殿雛のほか、七福神を模した人形が目を引く東北地方の段飾りや全国各地の流しびななどがあり、来場者が熱心にシャッターを切っていた。パンフレットを手に歩いていた三浦和政さん(67)=大阪府茨木市=は「簡素なものから豪華な段飾りまで種類が豊富。見ていて楽しい」と話していた。

 5日まで。午前10時~午後3時(会場によって時間や定休日が異なる)。一部有料。問い合わせは吉川さん090(8653)4147。

【 2018年03月02日 11時50分 】


東日本大震災7年、歌声でエール 京都で3月合唱コンサート

2018-03-05 08:30:38 | イベント

 東日本大震災の被災地の合唱活動を支援するコンサート「ハーモニー・フォー・ジャパン」が3月3、4日、長岡京市天神4丁目の府長岡京記念文化会館である。7回目の今回は過去最多の52合唱団が公募に応じて全国から参加し、歌声でエールを送る。記憶の風化が懸念される中、「『忘れていない』とのメッセージを再確認し、届けたい」と主催者は思いを込める。

 市内の楽譜専門店「パナムジカ」を中心に合唱関係者でつくった一般社団法人「ハーモニー・フォー・ジャパン」が続ける。同市での開催は2年ぶり。収益は被災地の合唱活動支援に充てる。

 12年3月の初回に出演したのは41団体で、第2回には福島県南相馬市の小高中などが被災地の合唱団として初参加。今年も岩手県の陸前高田市立第一中特設合唱部や、福島県二本松市の二本松第一中と安達東高の合同合唱団を招待する。公募に応じた団体は昨年から10団体増える予定だ。

 同法人事務局の梅景憲子さん(62)=京都市左京区=は「一貫したメッセージへの共感や、完成度の高い演奏で裾野が広がった。気持ちの重なりでここまで来られた」と話す。

 長岡京市が練習拠点の一つで、初参加となる「合唱団ノイエ・フリューゲル」は、故郷への思いがテーマの宗教曲を披露する。山原誉志代表(47)=草津市=は「時間はたっても形を変えて伝わっていくことがある。歌うことで震災や被災者へ思いを寄せたい」。

 初回から参加する「京都シティーフィル合唱団」のマネジャー藤井恭伸さん=左京区=は「震災をわがことと捉え続けていきたい。支援に関わり続けたいメンバーの思いは変わらない」と語る。

 3日は午後5時、4日は午前10時開演。入場料は2日通しで1500円。問い合わせはハーモニー・フォー・ジャパン事務局の携帯電話080(4232)8762。

【 2018年02月28日 12時30分 】


健康増進、ポール手に散策 京都・向日、まちの歴史や文化触れ

2018-02-27 09:48:06 | イベント
 まちの歴史や文化に触れながら健康増進に努めてもらおうと、ポールウオーキングで京都府向日市内を散策する催しが25日、開かれた。市民や主催する市スポーツ推進委員ら約20人が、寺戸地区を中心に1時間半ほど歩いた。

 ポールウオーキングは、スキーのストックに似た2本のつえ(ポール)を使うことで胸や背中、肩周りの筋肉を効果的に動かす全身運動になるため、高齢者を中心に人気が高まっている。

 集合場所の市役所で同推進委員の岩木治さん(51)がポールの使い方を指導した後、参加者は五塚原古墳近くの森を抜けて歩みを北へ進めた。阪急洛西口駅近くまで来ると南へ向かい、JR向日町駅から阪急東向日駅を経て、西国街道を通って市役所に戻った。

 住宅街の裏道を通ると「こんな道があったんや」と、驚きの声も出ていた。参加者の女性は「上植野町に住んでいるので寺戸地域のことはよく知らなかった。見どころが多いなと感じた」と話していた。

【 2018年02月26日 12時21分 】

勾玉や土器出土の史跡巡る 京都・向日で「大発見」イベント

2018-02-19 09:57:23 | イベント
 京都府向日市内の史跡を気ままに訪ね歩くイベント「史跡めぐり 大発見向日市」が11日、同市一帯であった。参加者がガイドブックを手に、長岡宮関連や集落の遺跡を散策。各地点で解説を受けながら、地中に眠る歴史ロマンへ思いをはせた。

 「隠れた名所を探して」をテーマに、今では人目に触れることのない遺跡に光を当てようと、市教育委員会と市埋蔵文化財センターが企画した。勾玉(まがたま)が見つかったり、古墳時代の土器が大量出土したりした遺跡など計4カ所のチェックポイントを設定。約200人が訪れた。

 縄文時代の石田遺跡や弥生時代の鶏冠井遺跡の上に立つ市民体育館(同市森本町)のチェックポイントを訪れた参加者たちは、館内の歴史文化交流センターを見学。出土した銅鐸(どうたく)鋳型の説明を受けたり、長岡京の地図を見渡して地名の由来を尋ねたりして、見識を深めた。

 ウオーキング仲間と参加した同市寺戸町の井月喜八郎さん(77)は「史跡には詳しくないので発見があって楽しい。道中のおしゃべりが、いつもと違う内容で新鮮」と笑っていた。

【 2018年02月12日 12時19分 】