認知症の夫が不明・死亡、女性が体験談 京都・長岡京

2015-08-06 15:04:49 | 習 learn
 認知症特別講演会「突然 家族が行方不明になったら~家族の無事を願った日々」が7月31日夜、京都府長岡京市天神4丁目の市立中央公民館で開かれた。市介護家族の会会員で、認知症の夫(62)が行方不明になり亡くなった森糸子さん(67)が当時の切実な思いや行動を振り返った。

 森さんの夫は一昨年8月、自宅を出たまま行方不明になった。友人や知り合いに協力してもらって懸命に探したが、翌年3月に竹やぶの中で見つかった時には、すでに亡くなっっていた。正式な診断は受けていなかったが、行方不明の直前に自宅への帰り方が分からなくなったり、ご飯を日常通りに食べられなくなったりするなど認知症の症状が出ていたという。

 講演会で森さんは「記憶をたぐっていると涙が出てきて気持ちがざわつき、まとめられないが、多くのことを体験談として話したい」と語り、夫の認知症に気づいた時のこと、ポスターやチラシを作って情報を求めたことなどを説明した。

 夫も自身が認知症ではないかと疑い、森さんには伝えずに通院していたことも紹介。森さんは「水くさいと思ったが、私を心配させないようにしたのだと思う。しっかり分かってから話そうとしていたのではないか」と夫の心情を思いやった。

 講演会では認知症に詳しく、森さんを支えてきた医師の野々下靖子さんも登壇した。野々下さんは「自分や家族が認知症になった時、自分ならどうするかを考えてほしい」と呼び掛け、行方不明者の早期発見の仕組みづくりに取り組んでいることを説明。「認知症は恥ずかしいことではなく、誰がなってもおかしくない病気。認知症になっても住みやすく、楽しめる長岡京市にしたい」と話した。

【 2015年08月04日 10時50分 】

鮮やか貴族衣装、古代に思いはせ 京都・向日で講座

2015-08-06 15:00:39 | 習 learn
 古代衣装について学ぶ「飛鳥&天平衣装講座」が1日、京都府向日市寺戸町の市文化資料館で開かれた。奈良市の平城京天平祭で行列衣装を製作・監修する山口千代子さんが講演し、参加者は長岡京時代につながる「貴族のファッション」について理解を深めた。

 同市では、長岡京の中心地があったことを広くPRしようと、ボランティアが中心となって11月の時代行列で使われる宮廷衣装を手作りしている。講座は関連事業として同資料館が企画し、約30人が参加した。

 山口さんは、古代では身分の違いを衣装の色で表していたとした上で、「染色が難しかったり、染料の値段が高ければ高いほど、身分が高い色になった」と話した。

 さらに、同資料館スタッフらが身に付けた古代衣装に触れながら、奈良時代にベストに似た「背子(はいし)」が着用され始めたことや、平安時代に入って文様が変化したことなどを説明。「平安の衣装は長岡京の時代に近い。興味がある人はぜひ衣装作りに参加して」と呼び掛けた。

 参加者は古代衣装を撮影したり、「当時の靴の形は」「下着はつけていたのか」などと質問したりして、古代ロマンに思いをはせていた。

【 2015年08月02日 10時26分 】

パドル操り水面散歩 京都・神足小でカヌー体験教室

2015-07-31 09:20:24 | 習 learn
 京都府の乙訓地域は28日も気温が上がり、午前中から気温が30度を超える真夏日となった。長岡京市神足3丁目の神足小では「カヌー体験教室」が開かれた。児童約110人がプールに浮かべたカヌーに乗り、気持ちよさそうにパドルを操って水面を進んだ。

 児童の放課後活動などを支援する「すくすく教室」の一環で、府カヌー協会強化スタッフの坂東美紀さんや増田麻佐子さんらが講師を務めた。

 児童たちはカヌー8艇に順番に乗り込み、前後への進み方を教わりながらパドルをこいだ。初めは慣れない動作に戸惑う児童もいたが、徐々にパドルで水をうまくつかめるようになり、カヌーをすいすいと走らせて笑顔を見せていた。

【 2015年07月29日 11時23分 】

京都・向日、交換学生事業ピンチ 米側の関係者高齢化で

2015-07-24 12:29:10 | 習 learn
 姉妹都市提携を結んでいる京都府向日市と米国カリフォルニア州・サラトガ市の間で、30年以上実施してきた交換学生事業が廃止の危機にある。向日市側は継続を打診しているが、サラトガ市側は事業の調整などを担ってきた協会会員の高齢化を理由に難色を示している。本年度を含め3年間実施しておらず、「別の事業を考えてはどうか」との声も出ている。

 両市は1984年に姉妹都市提携を結び、以来互いに訪問団を派遣するなど交流を続けている。両市の高校生と大学生が互いにホームステイする交換学生事業は、向日市の学生にとって国際交流の場として貴重な機会となっている。

 だが、サラトガ市側の協会は高齢化で受け入れ態勢が不十分としており、近年は交換学生の人数が減少。2年前から事業は行われていない。

 7月上旬に向日市民会館で開かれた向日・サラトガ姉妹都市協会の総会では、出席者から「交換学生事業には見切りをつけた方がいい」「絵画や習字など文化で交流を図っては」などの提案があった。

 昨年には姉妹都市提携30周年を迎え、盛大に記念式典が開かれたばかり。鎌田純市会長(78)は「提携がこんなに長く続くのは特別なこと。何とか交換学生を継続できないかサラトガ市側と話し合いたい」としている。

【 2015年07月23日 10時25分 】

温暖化で気温40度!? 気象予報士、小学校で授業・京都

2015-07-11 12:57:51 | 習 learn
 京都府長岡京市友岡1丁目の長岡第四小で6月30日、環境学習講座が開かれた。気象予報士を講師に招き、5、6年生約130人が、地球温暖化による気温や海面の上昇などについて理解を深めた。

 長四小が2月にあった地球温暖化防止活動の全国大会「低炭素杯2015」で最優秀地域・学校エコ活動賞を受賞したことを受けて開かれた。NPO法人気象キャスターネットワーク(東京都)の堀奈津子さんと水越祐一さんが講師を務めた。

 講座では堀さんが、地球温暖化が原因で2100年には日本各地で最高気温が40度超になったり、雨が降らず農作物に被害が出たりする可能性があることを予報。温暖化は二酸化炭素の増加によって引き起こされていると説明した。

 また、実験もあり、水越さんが水の入ったフレスコに熱湯をかけて、海面が上昇する仕組みを解説。児童たちは実験の様子を興味深げに見つめていた。

【 2015年07月02日 10時06分 】

温暖化で気温40度!? 気象予報士、小学校で授業・京都

2015-07-04 16:35:49 | 習 learn
 京都府長岡京市友岡1丁目の長岡第四小で6月30日、環境学習講座が開かれた。気象予報士を講師に招き、5、6年生約130人が、地球温暖化による気温や海面の上昇などについて理解を深めた。

 長四小が2月にあった地球温暖化防止活動の全国大会「低炭素杯2015」で最優秀地域・学校エコ活動賞を受賞したことを受けて開かれた。NPO法人気象キャスターネットワーク(東京都)の堀奈津子さんと水越祐一さんが講師を務めた。

 講座では堀さんが、地球温暖化が原因で2100年には日本各地で最高気温が40度超になったり、雨が降らず農作物に被害が出たりする可能性があることを予報。温暖化は二酸化炭素の増加によって引き起こされていると説明した。

 また、実験もあり、水越さんが水の入ったフレスコに熱湯をかけて、海面が上昇する仕組みを解説。児童たちは実験の様子を興味深げに見つめていた。

【 2015年07月02日 10時06分 】

モネの「睡蓮」、間近に鑑賞 京都・大山崎小の児童ら

2015-06-25 10:08:09 | 習 learn
 大山崎小(京都府大山崎町円明寺)の6年生約90人が22日、同町大山崎のアサヒビール大山崎山荘美術館を見学した。児童たちは、美術館が所蔵するさまざまな作品を間近で鑑賞し、美術の楽しみ方を学んだ。

 町内の2小学校を対象に毎年行っており、出前授業と合わせて山荘の歴史や所蔵品を紹介している。

 フランス印象派の巨匠画家モネの油彩画「睡蓮(すいれん)」を近くで鑑賞した児童たちは「絵の具で表面がでこぼこしてる」「遠くから見たときと見え方が違う」と驚いていた。

 美術館の職員から「いろんな絵を見た時の印象の違いを楽しんで、自分のお気に入りの作品を探して」とアドバイスを受けた。増田治君(11)は「絵はいろんな見方ができることが分かった」と話した。

【 2015年06月23日 09時03分 】

女性の起業応援します 京都・長岡京でミニ講座

2015-05-24 06:51:26 | 習 learn
 京都府長岡京市女性交流支援センターが、女性の起業を支援するミニ講座「あなたのチャレンジ応援プラン」を26日から3回シリーズで開く。女性の活躍推進が重視される中、資格取得や資金調達などの方法を紹介し、女性の思いをかたちにすることを後押しする。

 26日、6月2、9日のいずれも午前10時~正午に同センターで開催する。

 講座では、初回はポリテクセンター京都で機械系職業訓練指導員を務める大川久恵さんが「仕事に活かせる資格がとれる?!」と題し、ポリテクの講義内容などを紹介。2回目は、夢をかなえて同市内に紅茶専門店を開いた八木沙織さんが「私がお店をはじめたら…好きなことが仕事になる?!」をテーマに話す。

 また最終回では、小規模事業者や中小企業に融資を行っている日本政策金融公庫の職員が、起業を目指す人に対する資金面の支援策を説明する。

 対象は、長岡京市在住・在勤・在学の18歳以上の女性で、定員は各講座いずれも先着10人。無料。申し込み・問い合わせは同センターTEL075(963)5501。

【 2015年05月20日 11時32分 】

石けん粘土で香りの花作り 5月8日、京都・向日で教室

2015-04-15 10:35:03 | 習 learn
 母の日を前に、「香りの華 石けんねんど教室」が5月8日午前9時半から、京都府向日市寺戸町の市民体育館で開かれる。

 母の日のプレゼントのために、良い香りがするバラやカーネーションを、花弁1枚1枚から、石けん粘土を使って作る。出来上がった作品は用意されたかごなどに入れて、インテリアとして楽しむこともできる。

 対象は18歳以上。予約は4月末まで。参加費1500円(材料代含む)。申込・問い合わせは市民体育館TEL(932)5011。

【 2015年04月12日 11時16分 】

手話を学んでみよう 京都・長岡京市が入門講座

2015-04-15 10:33:45 | 習 learn
 京都府長岡京市は、初めて手話を学ぶ人向けの講座「手話にチャレンジ~入門編」の受講生を募集している。

 講座は12回シリーズで、5月8日~7月24日の金曜午後7~9時に、同市長岡1丁目の北開田会館で開く。講師は市ろうあ協会の会員が務める。

 対象は市内在住・在勤・在学の16歳以上で、20人を募る。申し込み多数の場合は抽選。テキスト代3240円が必要。

 ファクスまたは電子メール、はがきに氏名や住所、連絡先、受講動機などを記し、24日までに市障がい福祉課に申し込む。8月下旬~11月下旬には基礎編を開催予定。問い合わせは同課TEL075(955)9710。

【 2015年04月11日 10時14分 】

新入生「ながら運転」 危険性体感 京都・西乙訓高で自転車教室

2015-04-10 17:27:29 | 習 learn
 入学シーズンに合わせ、新1年生を対象にした自転車の交通安全教室が9日、京都府長岡京市下海印寺の西乙訓高であった。新入生200人は、向日町署員から講義や実技実習を受け、正しい自転車の乗り方を学んだ。

 増加する自転車事故を未然に防ごうと、同署が毎年管内の学校を対象に開いている。同高は自転車通学の生徒が8割以上を占め、通学路には坂道が多い。

 生徒たちは、自転車事故で人をけがさせたり、死亡させた人の実例を挙げたDVDを見た。映像では「自転車は車両、原則は車道を走る」「歩行者の通行を優先する」といったことが紹介された。

 グラウンドでは、実技実習を行い、署員が車の特性である「内輪差」や「運転席からの死角」を教えた。その後、生徒たちは、1・6メートル間隔で置かれたピンの間を傘を差したり、携帯電話を使用したまま運転するなどして「ながら運転」の危険性を体感した。

【 2015年04月10日 09時05分 】

修学旅行生、京都・向日で“挑戦”を 行政や企業が誘致企画

2015-03-26 15:11:13 | 習 learn
 京都を訪れる修学旅行生らに向日市へ足を運んでもらおうと、行政や企業が「挑戦」をテーマにした誘致に乗り出している。春のシーズンに向け、市の花であるヒマワリや名物となった激辛料理などに関する四つの企画を用意している。実行委は「年間3万人を目標としたい。向日市からの挑戦状を受けてほしい」としている。

 同市は電車で京都市中心部から10分前後で着ける利便性があり、長岡宮があった歴史や名産のタケノコ、激辛料理といった観光資源も少なくない。一方、京都市に隣接することや知名度不足の影響は大きく、観光客をいかに増やすかが長年の課題となっていた。

 そこで、「京都府向日市から修学旅行生への挑戦状‼」と題して、若者を呼び込もうと、取り組みを始めた。市と市観光協会、京都向日市激辛商店街、イオンモール京都桂川の4者が協力している。

 小学校~高校の修学旅行での自由行動や大学生のグループ旅行が対象で、4月10日~11月30日を実施期間とする。春向けに4企画を発表しており、8月には秋向けの企画を新たに追加する予定だ。

 ヒマワリに関する挑戦では、高さ数メートルになる「皇帝ヒマワリ」の苗を配って、学校単位で育ててもらい、高さ日本一を決める。挑戦する各学校の経過を市観光協会のホームページで公表する。

 京都市とまたがる地域にあるイオンモール京都桂川では、モール内でクイズを展開し、抽選で景品をプレゼントする。

 他には、激辛商店街に加盟する指定店舗の激辛料理を食べたり、同商店街の「辛口おみくじ」や開発したアプリで「大大凶」を目指したりする挑戦がある。

【 2015年03月25日 09時10分 】

認知症サポーターの仕事、中学生ら学ぶ 京都で養成講座

2015-03-26 15:07:23 | 習 learn
 京都府長岡京市内では初めての中学生向け認知症サポーター養成講座がスタートした。同市下海印寺の長岡第四中で2年生152人が、認知症の人の立場に立つことの大切さや、声の掛け方などを学んだ。

 地域で認知症講座を開く講師でつくる団体「青い鳥」のスタッフが、高齢介護課などと協力して開いた。分かりやすいよう、シンプルな言葉やイラストが描かれた子ども向けのテキストを使った。

 初めての講座は19、20日に行われ、認知症について知っていることを尋ねられた生徒が、「物忘れが増える」「人や場所が分からなくなる」などと答えた。スタッフらが認知症の症状などを寸劇で説明。生徒たちはグループディスカッションで対応を話し合い、各班で意見を出し合った。スタッフらは「認知症の人の気持ちを考える」「一緒にしよう、と一声掛けるようにして」など対応のポイントをアドバイスしていた。

 同団体の青木京一代表(43)は「今後は他の小中学校にも活動を広げたい」と話した。

【 2015年03月23日 10時45分 】

文字刻み銅板レリーフ手作り 京都の小学校で「ものづくり」授業

2015-03-19 15:56:12 | 習 learn
 銅板にへらを押し込んだり、表面を磨いたりして文字を刻む体験教室が16日、京都府向日市寺戸町の第4向陽小であった。5年生88人が技能スタッフの指導で自分の名前や好きな模様を刻みながら、ものづくりの面白さを学んだ。

 厚労省が若い技術者の育成を目指して、製造業などで優れた技能を持つと認定された技術者を教育機関などに派遣する「ものづくりマイスター制度」の一環。今回は府板金工業組合のスタッフが指導に当たった。

 児童たちは厚さ0・15ミリの銅板に自分の名前などを書き込み、裏面からへらで押し出した。スタッフが硫化アンモニウムを使って板を変色させて濃淡を付けると、児童たちから歓声が上がった。花の模様やサッカーボールを書き込む児童もいて、思い思いのデザインの作品が出来上がった。

【 2015年03月17日 09時53分 】

認知症の人へ対応力培う 京都・長岡京市が初のサポーター講座

2015-02-02 10:48:11 | 習 learn
 京都府長岡京市職員が認知症の市民への対応向上に力を入れている。市は初めて、全職員を対象にした認知症サポーター養成講座を職員研修の一環として実施。認知症に対して理解を深めることで、より充実したサービスにつなげたい考えだ。

 高齢化の進展に伴い認知症の人数も増加している。65歳以上の15%が認知症とされ、軽度も含めると4人に1人が認知症か予備軍とも言われる。認知症を原因とする徘徊(はいかい)も全国で多発しており、市内では昨年度、行方不明事案が7件起きた。

 市役所の窓口にも認知症と思われる市民から、保険証の紛失やごみ出し日の問い合わせなどが寄せられることがあるといい、市職員が適切な対応をとれるようにするため職員課と高齢介護課が研修を企画。長岡病院(同市友岡4丁目)の医師や看護師を講師に招き、サポーター養成講座を計10回開いた。

 昨年12月19日の講座では、同病院看護師の丹上幸子さんが、認知症は出現率が75歳から急速に高まることを紹介。中核症状として現在の年月や時刻、居場所が分からなくなる「見当識障害」と「記憶障害」があると説明した。

 また、認知症予防には脳の活性化が必要で、会話などで脳を刺激する「なじみの関係をつくっていくことが大切」と強調。同病院では、同じテーブルと席を使ってもらうことで利用者同士が顔なじみとなり、安心な関係を築く取り組みをしていることを話した。

 さらに、トイレットペーパーを便器に詰め込んだり、自分と他人の区別なく物を集めたりする認知症の行動例を紹介した上で、「日々、大変な思いをしている家族への援助も考えていかねばならない」と語り、市職員は真剣な表情で聞き入った。

 受講は正職員357人が対象で、再任用や嘱託職員も来年度以降に認知症について学ぶ。市は「公務員一人一人が認知症に対する正しい知識を持ち、偏見を持たずに対応する姿勢が求められている。研修を窓口対応などに生かしていきたい」としている。

【 2015年01月31日 11時25分 】