京都府長岡京市の下海印寺地区の歴史や風習などを紹介する市教委の企画展「下海印寺 ふるさとの原風景」が同市天神の市立図書館で開かれている。宮家との関係、小倉神社の祭祀(さいし)組織など今に受け継がれる伝統や、京都第二外環状道路(にそと)建設工事などで変わりゆくまちの姿を、地域に残る史料をもとに伝えている。
図書館3階に古文書の分析作業や勉強会などに使用できる講座室が整備されたことをきっかけに、市教委生涯学習課文化財係が2008年度から、市内の集落にスポットを当てた歴史企画展を開いている。これまでに浄土谷村、勝竜寺村を取り上げた。
会場には、伊賀寺遺跡や下海印寺遺跡など縄文時代の遺構からの出土品が並び、竪穴住居の石囲い炉のレプリカも展示。江戸時代に領主の伏見宮家に年貢や産物を献上した経緯をはじめ、檀那(だんな)寺の阿弥陀寺、慈光院など寺社とのゆかりを地域に残る古文書を交えて解説している。
また、住民の協力で、現在も小倉神社氏子でつくる祭祀組織「御座(おざ)」の年間行事の様子を伝える写真資料や、大祭で「六人衆」が着るかみしもなども展示。1960年前後からの住宅開発、にそと建設などに伴い、新たなまちづくりを模索する現代の様子も紹介している。阿弥陀寺の61(昭和36)年の法然上人750年遠忌法要など貴重な資料映像の上映もある。
無料。11月14日まで(月曜、11月2日休館)。10月30日午後1時半から、下海印寺地区を巡る歴史ウオーク(定員40人)を行う。申し込みは生涯学習課TEL075(954)3557。
【 2010年10月27日 14時46分 】京都新聞
図書館3階に古文書の分析作業や勉強会などに使用できる講座室が整備されたことをきっかけに、市教委生涯学習課文化財係が2008年度から、市内の集落にスポットを当てた歴史企画展を開いている。これまでに浄土谷村、勝竜寺村を取り上げた。
会場には、伊賀寺遺跡や下海印寺遺跡など縄文時代の遺構からの出土品が並び、竪穴住居の石囲い炉のレプリカも展示。江戸時代に領主の伏見宮家に年貢や産物を献上した経緯をはじめ、檀那(だんな)寺の阿弥陀寺、慈光院など寺社とのゆかりを地域に残る古文書を交えて解説している。
また、住民の協力で、現在も小倉神社氏子でつくる祭祀組織「御座(おざ)」の年間行事の様子を伝える写真資料や、大祭で「六人衆」が着るかみしもなども展示。1960年前後からの住宅開発、にそと建設などに伴い、新たなまちづくりを模索する現代の様子も紹介している。阿弥陀寺の61(昭和36)年の法然上人750年遠忌法要など貴重な資料映像の上映もある。
無料。11月14日まで(月曜、11月2日休館)。10月30日午後1時半から、下海印寺地区を巡る歴史ウオーク(定員40人)を行う。申し込みは生涯学習課TEL075(954)3557。
【 2010年10月27日 14時46分 】京都新聞