京都府向日市内の二つの小学校で、ビオトープの再整備が進められている。もとのビオトープは校舎の耐震工事に伴って埋められたり歳月の経過で荒れていた。ともに卒業生が記念に整備したものだけに、その思いを引き継いでいこうと児童や教員、PTA、地域の住民が協力している。
向日町の向陽小と、森本町の第3向陽小。
向陽小では、地域の住民とPTA、同小の校長で構成する「ビオトープを考える会」が中心となり、再整備に取り組んでいる。かつて卒業生が中庭に作ったビオトープが、耐震工事に伴いなくなると知り、「子どもが自然に触れられる場を残そう」と活動を始めた。
計画では、校舎西側の250平方メートル内に、池と田、林を整備する。池はほぼ完成し、もとのビオトープからドジョウなどの魚や、クヌギの木などを移し終えた。17日には5年生児童30人余りが、休み時間を利用して、池の周囲に草を繁殖させるための土を盛った。今後は年内に田を完成させ、来年春までに草や木を順次、池の周辺に植栽する。
一方、第3向陽小では、2002年度卒業生が中庭に作ったが、草が茂るなど放置状態だったビオトープの再整備に今夏着手。児童とPTAらが土、日曜に草引きや盛土、石畳の整備などを行ってきた。保護者が提供した2台の浴槽を池の替わりに使い、メダカなどを放した。
近く看板を設置する予定で、来年1月にはもとのビオトープを整備した02年度卒業生との「引き継ぎ式」も計画しているという。昼休みにビオトープを見に来た同小6年の森下茜衣さんは「自然の大切さをあらためて知る場ができて、うれしい」と話していた。
【 2010年11月18日 11時37分 】京都新聞

向日町の向陽小と、森本町の第3向陽小。
向陽小では、地域の住民とPTA、同小の校長で構成する「ビオトープを考える会」が中心となり、再整備に取り組んでいる。かつて卒業生が中庭に作ったビオトープが、耐震工事に伴いなくなると知り、「子どもが自然に触れられる場を残そう」と活動を始めた。
計画では、校舎西側の250平方メートル内に、池と田、林を整備する。池はほぼ完成し、もとのビオトープからドジョウなどの魚や、クヌギの木などを移し終えた。17日には5年生児童30人余りが、休み時間を利用して、池の周囲に草を繁殖させるための土を盛った。今後は年内に田を完成させ、来年春までに草や木を順次、池の周辺に植栽する。
一方、第3向陽小では、2002年度卒業生が中庭に作ったが、草が茂るなど放置状態だったビオトープの再整備に今夏着手。児童とPTAらが土、日曜に草引きや盛土、石畳の整備などを行ってきた。保護者が提供した2台の浴槽を池の替わりに使い、メダカなどを放した。
近く看板を設置する予定で、来年1月にはもとのビオトープを整備した02年度卒業生との「引き継ぎ式」も計画しているという。昼休みにビオトープを見に来た同小6年の森下茜衣さんは「自然の大切さをあらためて知る場ができて、うれしい」と話していた。
【 2010年11月18日 11時37分 】京都新聞
