「幻の都」と呼ばれた長岡京の存在を証明した故中山修一氏(1915~97)の遺構発掘のきっかけとなった京都府長岡京市開田2丁目のJR長岡京駅前交差点付近に、市が「長岡京発見之地」の石碑を建立した。11日、関係者が除幕式で石碑を披露し、バンビオ1番館では中山氏の功績を紹介する記念展が開幕した。
■功績の故中山氏 資料100点交え紹介
石碑が建立されたのは、中山氏が一時期住んでいた場所。中山氏は1947(昭和22)年、一帯の田んぼの一辺が一般的な田んぼより長いことに着目し、長岡京の条坊地割りに当てはまるのではと推測。これをきっかけに発掘が行われ、1955(昭和30)年には会昌門の遺構が発見されるなど、都の存在証明につながった。
市は本年度、長岡京発掘が2000回を突破したのを機に、まちの歴史を内外にアピールしようと石碑を建てることにした。
石碑は、交差点北東の路上に設置され、高さ1・33メートル、幅2メートル。御影石製で、長岡京の朱雀大路や碁盤の目の条坊制をモチーフにデザインされ、小田豊市長が揮毫(きごう)した。この日、歴史研究者で中山氏の長男忠彦さん(66)をはじめ、建立場所の整備に協力した医療機関の関係者ら約50人が集い、除幕式を行った。
また、バンビオ1番館では市教委主催の記念展「中山先生と長岡京」が始まった。私財を投じて発掘に取り組んだ中山氏の人柄を、市教委や乙訓の文化遺産を守る会などが所蔵する資料約100点を交えて紹介。発掘された銅銭や、中山氏の短歌なども展示。解説文には仮名をふるなど小学生にも分かりやすくしており、市教委は「歴史を伝えたいという中山先生の思いを知ってもらえれば」と話す。
14日まで。無料。13日午後1時半から、長岡京発掘の最新成果を紹介する講座がある。13、14両日の午前10時半、午後1時半と3時の3回、市ふるさとガイドの会がスクリーン紙芝居「長岡京発見ものがたり」を披露する。
【 2010年11月12日 10時27分 】京都新聞
■功績の故中山氏 資料100点交え紹介
石碑が建立されたのは、中山氏が一時期住んでいた場所。中山氏は1947(昭和22)年、一帯の田んぼの一辺が一般的な田んぼより長いことに着目し、長岡京の条坊地割りに当てはまるのではと推測。これをきっかけに発掘が行われ、1955(昭和30)年には会昌門の遺構が発見されるなど、都の存在証明につながった。
市は本年度、長岡京発掘が2000回を突破したのを機に、まちの歴史を内外にアピールしようと石碑を建てることにした。
石碑は、交差点北東の路上に設置され、高さ1・33メートル、幅2メートル。御影石製で、長岡京の朱雀大路や碁盤の目の条坊制をモチーフにデザインされ、小田豊市長が揮毫(きごう)した。この日、歴史研究者で中山氏の長男忠彦さん(66)をはじめ、建立場所の整備に協力した医療機関の関係者ら約50人が集い、除幕式を行った。
また、バンビオ1番館では市教委主催の記念展「中山先生と長岡京」が始まった。私財を投じて発掘に取り組んだ中山氏の人柄を、市教委や乙訓の文化遺産を守る会などが所蔵する資料約100点を交えて紹介。発掘された銅銭や、中山氏の短歌なども展示。解説文には仮名をふるなど小学生にも分かりやすくしており、市教委は「歴史を伝えたいという中山先生の思いを知ってもらえれば」と話す。
14日まで。無料。13日午後1時半から、長岡京発掘の最新成果を紹介する講座がある。13、14両日の午前10時半、午後1時半と3時の3回、市ふるさとガイドの会がスクリーン紙芝居「長岡京発見ものがたり」を披露する。
【 2010年11月12日 10時27分 】京都新聞
