災の体験生々しく 向日で神戸の教諭語る

2011-01-18 12:47:53 | 式 celemony
阪神・淡路大震災から17日で16年となるのを前に、「命を考える」と題した催しが15日、京都府向日市寺戸町の旧家「富永屋」で開かれた。震災経験者が当時の体験を語ったほか、人のきずなをテーマにした浪曲も披露された。

 震災では向日市在住の男性が、大山崎町のダイハツ工業京都工場で勤務中に亡くなった。催しは命やきずなの大切さを考えようと、住民団体「弟国・向日学びの場実行委員会」が企画した。

 体験者として招かれた神戸市東灘区の高校教諭三宅桂司さん(51)は「震災の朝、出勤途中に頭から血を流した被災者を見て、車で病院へ搬送した。遺体安置所となった勤務先の高校で、ひつぎを50個作り、皿に校庭の砂を入れて線香を立てた」と振り返った。

 さらに「厳しい現実の中、寝る時はみんなで『ええ夢見ような』と言って布団にもぐった。発生4日目に電気が復旧すると、被災者から歓声が上がった」と回想。最後は「困った時に互いに助け合う気持ちが大事」と締めくくった。

 催しではこのほか、浪曲師の春野恵子さんが「両国夫婦花火」を披露。人のきずなの大切さを主題とする浪曲を、情感豊かに演じた。会場には被災直後の神戸市内の写真も展示され、訪れた市民らは熱心に聞き入った。


モンゴルの育児、出身研究者が語る 長岡京で学習会

2011-01-18 12:46:26 | 会 party
京都府長岡京市のひまわり共同保育所(同市一文橋)が主催する市民向けの子育て学習会が16日、同市天神の市立中央公民館で開かれた。モンゴル出身の文化人類学者を講師に招き、子育ての在り方を同国と日本の違いから考え、学んだ。

 同保育所は、年2回開く学習会の1回を、PRも兼ねて広く市民も対象とし、子育てに関するさまざまな課題を取り上げている。

 この日の講師は、大阪大グローバルコラボレーションセンターで特任准教授を務める思沁夫(スチンフ)氏。思氏はモンゴルの遊牧民として生まれ育ち、20歳で北京の法科大学に学ぶなどした後、1994年に来日し、主に文化人類学を研究している。

 20人余りの参加者を前に、思氏は「大草原が(自分の)保育園だった」といい、厳しくも豊かな自然環境が、自身の自主性や知恵を育ててくれたことを、さまざまな実体験から説明。対して日本は「子どもが常に真ん中。時々は、周辺に置いてみれば」。また教育の現状についても「就職のための勉強になっており、自主性が育たない」と疑問を呈した。


読書通じ成長、感想文入選者を表彰 向日市図書館

2011-01-18 12:44:20 | 式 celemony
向日市立図書館(同市寺戸町)が市内の小中学生を対象に募集した読書感想文「心に残った一冊の本」の入選者表彰式が16日、図書館に隣接する市文化資料館で行われた。

 9回目の今年は156点が寄せられ、最優秀の市長賞2点をはじめ30点が入選した。

 表彰式では、出席した入選者25人に表彰状と記念品が手渡された後、選考委員が「読書を通した一人一人の心の成長が見て取れた」と講評した。

 続いて、市長賞と教育長賞の4人が作品を朗読した。本の主人公と自分を重ね、失敗を恐れず頑張る気持ちや、他人を思いやることの大切さなどを書いた感想文を読み上げると、保護者らから大きな拍手が送られた。

 主な入選者は次の皆さん。

 【市長賞】西村龍星(第3向陽小3年)、小林幹(寺戸中1年)【教育長賞】辻杏理(向陽小6年)、深松ゆい(寺戸中2年)【優秀作品賞】神松幸衣(向陽小1年)、福嶋恋奈(同3年)、安藤あおい(第2向陽小5年)、上田真友子(勝山中1年)、永松美咲(寺戸中2年)、浅田瑠莉(西ノ岡中3年)

踏み竹エクササイズ 西京保健センターが講習会

2011-01-18 12:39:20 | 会 party
地元特産の竹にちなんだ体操「竹エクササイズ」を、京都市西京区の西京保健センターがこのほど考案した。青竹の上で足踏みをするなどの動作で、全身を刺激する。21、25日に区内で講習会を予定しており、「老若男女を問わず簡単にできる運動。ぜひ参加してほしい」と呼びかけている。
 同センターの保健師や歯科衛生士、管理栄養士が、民間の健康運動指導士とともに考案した。竹を縦半分に割った「踏み竹」に乗り、リズムや乗り降りの順序を変えて足踏みしたり、ひざを振り上げたりする。足の裏から全身に刺激を伝えることで健康効果が期待できるという。
 また、あごから首にかけてのマッサージや発声も足踏みと同時に行い、口内の健康や美容、滑舌の向上にもつながるように工夫した。
 踏み竹は地域ボランティアの協力で、西山の竹を切り出して手作りした。同センターの梶原昌彦・健康づくり推進課長(49)は「講習会や地域のイベントなどの機会をとらえて、区民に広めていきたい」としている。
 講習会は、21日午前10時~同11時半に西京保健センターTEL075(392)5690、25日午後2時~同3時半に洛西支所TEL075(332)8140でそれぞれ開かれる。21日は定員20人、25日は同30人。申し込みはそれぞれの会場へ

阪神大震災16年、教訓忘れぬ 乙訓で訓練や展示

2011-01-18 12:36:11 | 式 celemony
も、教訓を忘れてはならないと消防や行政機関、企業などが訓練や展示を行った。
 長岡京市神足の乙訓消防組合消防本部は、大規模地震を想定した図上訓練を初めて、同本部で実施。本部職員と2市1町の各消防署員計23人が、119番通報はじめ各方面から入る被災情報の整理や地図上での現場確認、出動車両の差配などに取り組んだ。
 訓練は、午後2時に京都西山断層帯を震源とするM7・5の地震が発生したとの想定。一室に参加者全員が集まり、指令室と警防作戦室、各消防署などの机ごとに分かれて、統制者が読み上げ同時に前方のスクリーンに流れる被災情報を基に対応した。
 「開始」の合図から間もなく、建物倒壊や火災、電車の脱線転覆、橋の落下、道路陥没など被災情報が続々と入電。職員や署員は、広げた地図に現場位置を示す付箋を張り、被災状況を書いた状況付与書や、指令と結果内容を記した対応記録用紙を関係部署に回すなどした。作戦室では対応を優先すべき災害や、現場の協議・決定で大声が飛び交うなど、本番さながらの緊迫感ある訓練が続いた。
 また、同日午前には府山城広域振興局が、非常時専任職員を2市1町に各1人ずつ派遣し、府の防災システムに被害情報を送る訓練を独自で初実施した。
 このほか、向日市役所は神戸市から提供を受けた、震災発生直後の現地の様子を撮った写真パネルや府西南部の活断層地図、保存食・水などの防災用品を並べた「ミニ防災展」を1階ロビーで始めた。早速、訪れた市民らが見入っていた。21日まで。
 大山崎町円明寺の同町役場の1階ロビーでは「防災啓発フェア」がスタート。地震発生時の町内の被害や日ごろの対策の大切さを、新聞記事やマンガに仕立てた展示で伝えている。会場には家具転倒防止用のつっかい棒やチェーン、ガラス片の飛散を防ぐためのシートなど市販の減災グッズも並び、訪れた人は熱心に眺めていた。21日まで。


阪神大震災16年、亡き仲間に黙とう ダイハツ京都工場

2011-01-18 12:32:13 | 式 celemony
阪神・淡路大震災の発生からちょうど16年となる17日、京都府内唯一の犠牲者が出た大山崎町下植野のダイハツ工業京都工場で防災訓練があった。寒風が吹く中、従業員は、亡くなった社員の吉川幸治さん(当時32歳)に黙とうをささげ鎮魂した。
 訓練は震災翌年から毎年、実施している。従業員約880人は機敏に屋外へ避難し、けが人役を担架で救護所へ運んだ。災害対策本部の掲示板には、各部署の負傷者氏名やけがの程度、火災の発生場所や消火状況が次々と書き込まれた。
 米満重秋工場長は講評で「震災では貴重な仲間を亡くした。風化させずに、職場の防災や安全に一層尽力しよう」と呼び掛けた。訓練後は、参加した大山崎消防署の署員から「避難人数は念入りに確認する必要がある」などと助言を受けた。



茨木・郡山宿本陣:江戸時代の和時計、再び時を 研究家が修理へ /大阪

2011-01-18 12:30:08 | 歴 history
茨木市宿川原町の国史跡「郡山宿(こおりやましゅく)本陣」にある、江戸時代の和時計(市文化財)。数年前から故障していたが、研究家の手によって修理されることになった。和時計の中でも古い型で現存は少なく、当時の技術を伝える貴重な品という。関係者は、再び時を刻み、江戸時代にも響いた鐘の音を聞かせてほしいと期待している。
 市教委によると、郡山宿本陣は江戸時代、京都と西宮を結ぶ西国街道で、大名や公家、幕府役人らが休憩、宿泊に使った。宿帳には、忠臣蔵で知られる浅野内匠頭の宿泊記録も残る。
 和時計は「鉄カラクリ一丁天符櫓台(いっちょうてんぷやぐらだい)時計」に分類される初期型という。機械部は鐘を含め縦37センチ、横と奥行きが各13・2センチ。置き台に櫓台を重ねてその上に機械部を載せると、高さ約1・2メートルになる。墨書きなどから京都の時計師の作とみられ、その活動が貞享・元禄期であることから、17世紀末ごろの製作と推定されるという。
 修理は、堺鉄砲研究会代表でもある澤田平さん(75)=大阪市東成区=が16日に行う。以前も修理して動くようにし、99年の市文化財指定に寄与した。古いだけに劣化は避けられないが、澤田さんは「大きく壊れたとかではなく、自然と動かなくなったようなので、何とか対応できると思う」と話す。
 当主の梶洸(たけし)さん(88)によると、和時計は出発や食事などの時を知らせて働いていたという。5人以上のグループでの事前予約などで本陣の見学を受け付けており、梶さんは「多くの人に鐘の音を聞いてもらい、和時計の技術を知ってほしい」と語る。
 グループでの見学予約は10日前までに郡山宿本陣(072・643・4622)へ。3月と11月には、予約不要の特別公開期間を設けている。【八重樫裕一】

長岡京市長選 小田氏が3選 京都

2011-01-17 12:22:15 | 式 celemony
任期満了に伴う長岡京市長選と同市議補選(欠員2)は16日、投開票された。市長選は無所属現職の小田豊氏(66)=民主、自民、公明推薦=が、共産党新人で元市議の小原明大氏(33)を破り、3選を果たした。当日有権者数は6万3840人。投票率は35・92%(前回44・65%)だった。

 選挙戦は、2期8年続いた小田市政の継続か刷新かが争点となった。小田氏は民主、自民、公明各党の推薦をはじめ多くの団体から支援を受けるなど、組織戦を優位に展開。また、これまでの実績を強調し、「住み続けたい長岡京」をスローガンに、駅周辺の基盤整備や水道料金の値下げ、福祉政策の充実なども訴え、幅広い支持を集めた。

 小原氏は、市議の経験なども踏まえて市民税の負担軽減、商工業の支援などの政策実現をアピールする一方、市民との対話を重視する姿勢を強調して支持を訴えたが、及ばなかった。

 同市中心部に構えた小田氏の選挙事務所では、当選確実の知らせが入ると、集まった支持者らの喜びに包まれた。小田氏本人も祝福の拍手と歓声を受けて満面の笑顔。全員でバンザイするなどして3選を祝った。

 小田氏は「選挙中に掲げた公約をもとに、市民のみなさまの声を聞きながら、まちづくりを進めていきたい」と語った。

 一方、市議補選も2人の当選が決まった。

読書通じ成長、感想文入選者を表彰 向日市図書館

2011-01-17 12:19:48 | 式 celemony
向日市立図書館(同市寺戸町)が市内の小中学生を対象に募集した読書感想文「心に残った一冊の本」の入選者表彰式が16日、図書館に隣接する市文化資料館で行われた。
 9回目の今年は156点が寄せられ、最優秀の市長賞2点をはじめ30点が入選した。
 表彰式では、出席した入選者25人に表彰状と記念品が手渡された後、選考委員が「読書を通した一人一人の心の成長が見て取れた」と講評した。
 続いて、市長賞と教育長賞の4人が作品を朗読した。本の主人公と自分を重ね、失敗を恐れず頑張る気持ちや、他人を思いやることの大切さなどを書いた感想文を読み上げると、保護者らから大きな拍手が送られた。

 主な入選者は次の皆さん。
 【市長賞】西村龍星(第3向陽小3年)、小林幹(寺戸中1年)【教育長賞】辻杏理(向陽小6年)、深松ゆい(寺戸中2年)【優秀作品賞】神松幸衣(向陽小1年)、福嶋恋奈(同3年)、安藤あおい(第2向陽小5年)、上田真友子(勝山中1年)、永松美咲(寺戸中2年)、浅田瑠莉(西ノ岡中3年)

9水域、上位類型に 府、河川水質指定見直しへ

2011-01-17 12:17:52 | 水 water
京都府は、国の環境基準に基づきAAからEまでの6段階に分けた管理河川の水質類型指定を4月1日から見直す。河川の水質が向上したためで、大谷川(京田辺市、八幡市)を最下位のEから3段階アップのBにするなど30河川37水域のうち9水域を上位の類型に改める。15年ぶりの改定になる。
 環境基本法に基づき水素イオン指数(pH)や生物化学的酸素要求量(BOD)、浮遊物質量(SS)など生活環境の保全に関する5項目の環境基準で各類型を指定している。
 Cの小畑川(京都市西京区-大山崎町)上下流の2水域、犬飼川(亀岡市)などBの6水域をそれぞれAにランクアップし、全体でAは32水域に増え、Bは2水域に減り、CとEが無くなる。
 1996年3月の改定で、由良川(南丹市-舞鶴・宮津市)上流、高野川(左京区)上流、清滝川(北、右京区)の3水域が最上位のAAのほか、Aが桂川(左京区・南丹市-大山崎町)上流など24水域、Bが竹野川(京丹後市)など7水域、Cが小畑川上下流の2水域、Eが大谷川の1水域を類型指定していた。
 その後の下水道整備や工場排水対策によって各河川の水質は向上。類型が現状に合わなくなったため、2009年から見直し作業を進めてきた。
 また、水生生物の保全に関する環境基準の類型指定についても新たに追加。桂川上流と由良川上流の2水域はイワナやサケなどが生息する「生物A」、この2水域を除く桂川と由良川の計4水域はコイ、フナなどの生息する「生物B」になる。

さぎ年、飛躍の誓い 向日町郵便局で絵手紙年賀状展

2011-01-16 16:16:20 | 民 people
京都府向日市上植野町の向日町郵便局でこのほど、年始恒例の「心を結ぶ絵てがみ年賀状展」が始まり、窓口の受け付けを待つ利用客らの目を和ませている。

 同市内の公民館などで絵手紙教室を開いている清原巳治さんと、教室を手伝っている小林和子さんが、生徒や絵手紙を愛好する知人らから自宅に届いた年賀状を出展。今年は125点が並んだ。

 えとのうさぎを題材にした作品が多いが、同じうさぎでも、全身を描いた絵や顔だけを強調した絵、着物姿のうさぎや西洋の童話の挿絵に出てくるようなうさぎまで、まさに十人十色。「ジャンプ」「ぴょんぴょん跳びはねて」など、今年の飛躍を誓い、祈るメッセージも合わせて添えられている。

 ほかにも、獅子舞や葉ボタンといった正月を象徴する絵が、豊かな色彩と個性あふれる画風で描かれ、手書きの賀状の温かみを見る人に伝えている。2月2日まで。


震災の体験生々しく 向日で神戸の教諭語る

2011-01-16 16:12:15 | 災 disaster
阪神・淡路大震災から17日で16年となるのを前に、「命を考える」と題した催しが15日、京都府向日市寺戸町の旧家「富永屋」で開かれた。震災経験者が当時の体験を語ったほか、人のきずなをテーマにした浪曲も披露された。
 震災では向日市在住の男性が、大山崎町のダイハツ工業京都工場で勤務中に亡くなった。催しは命やきずなの大切さを考えようと、住民団体「弟国・向日学びの場実行委員会」が企画した。
 体験者として招かれた神戸市東灘区の高校教諭三宅桂司さん(51)は「震災の朝、出勤途中に頭から血を流した被災者を見て、車で病院へ搬送した。遺体安置所となった勤務先の高校で、ひつぎを50個作り、皿に校庭の砂を入れて線香を立てた」と振り返った。
 さらに「厳しい現実の中、寝る時はみんなで『ええ夢見ような』と言って布団にもぐった。発生4日目に電気が復旧すると、被災者から歓声が上がった」と回想。最後は「困った時に互いに助け合う気持ちが大事」と締めくくった。
 催しではこのほか、浪曲師の春野恵子さんが「両国夫婦花火」を披露。人のきずなの大切さを主題とする浪曲を、情感豊かに演じた。会場には被災直後の神戸市内の写真も展示され、訪れた市民らは熱心に聞き入った。


児童が陸上や野球学ぶ 乙訓高でスポーツ教室

2011-01-16 16:09:15 | 会 party
開放型地域スポーツクラブ「おとくにクラブ」主催のスポーツ教室が15日、京都府長岡京市友岡の乙訓高で開かれた。厳しい寒さの中、乙訓2市1町の小学生約320人が同高の陸上部と野球部、バレーボール部の部員約130人に教わり、元気に体を動かした。
 冬場の子どもたちの体力づくりに加え、本年度、開設された同高スポーツ健康科学科の生徒が指導経験を積む機会にもしようと企画した。
 児童たちは1~2年生、3~4年生、5~6年生に分かれて各競技に挑戦した。陸上では「もも上げ」を10回繰り返した後のダッシュや、両足を開いたり閉じたりしながらのステップ、バトンの受け渡しの練習に挑戦。野球では距離を測っての遠投や打撃、守備の練習、バレーボールでは軟らかく大きなボールを使ったミニゲームがあった。
 どの競技も、高校生が児童のそばで実演し、笑顔でアドバイスしたり声を掛けたりしながら進めた。寒風が吹く中、児童はわれ先にと体を動かした。先輩の模範的な走りやプレーに拍手を送る場面もあり、盛り上がりを見せた。



茨木・郡山宿本陣:江戸時代の和時計、再び時を 研究家が修理へ /大阪

2011-01-16 16:06:57 | 歴 history
茨木市宿川原町の国史跡「郡山宿(こおりやましゅく)本陣」にある、江戸時代の和時計(市文化財)。数年前から故障していたが、研究家の手によって修理されることになった。和時計の中でも古い型で現存は少なく、当時の技術を伝える貴重な品という。関係者は、再び時を刻み、江戸時代にも響いた鐘の音を聞かせてほしいと期待している。
 市教委によると、郡山宿本陣は江戸時代、京都と西宮を結ぶ西国街道で、大名や公家、幕府役人らが休憩、宿泊に使った。宿帳には、忠臣蔵で知られる浅野内匠頭の宿泊記録も残る。
 和時計は「鉄カラクリ一丁天符櫓台(いっちょうてんぷやぐらだい)時計」に分類される初期型という。機械部は鐘を含め縦37センチ、横と奥行きが各13・2センチ。置き台に櫓台を重ねてその上に機械部を載せると、高さ約1・2メートルになる。墨書きなどから京都の時計師の作とみられ、その活動が貞享・元禄期であることから、17世紀末ごろの製作と推定されるという。
 修理は、堺鉄砲研究会代表でもある澤田平さん(75)=大阪市東成区=が16日に行う。以前も修理して動くようにし、99年の市文化財指定に寄与した。古いだけに劣化は避けられないが、澤田さんは「大きく壊れたとかではなく、自然と動かなくなったようなので、何とか対応できると思う」と話す。
 当主の梶洸(たけし)さん(88)によると、和時計は出発や食事などの時を知らせて働いていたという。5人以上のグループでの事前予約などで本陣の見学を受け付けており、梶さんは「多くの人に鐘の音を聞いてもらい、和時計の技術を知ってほしい」と語る。
 グループでの見学予約は10日前までに郡山宿本陣(072・643・4622)へ。3月と11月には、予約不要の特別公開期間を設けている。【八重樫裕一】

京都がV奪還、14度目の優勝 全国女子駅伝

2011-01-16 16:02:36 | 士 cerebrity
皇后杯第29回全国都道府県対抗女子駅伝(日本陸連主催、京都新聞社、NHK共催、村田機械協賛)が16日、京都市右京区の西京極陸上競技場を発着点に、左京区の国立京都国際会館前で折り返す9区間42・195キロのコースで47都道府県チームが参加して行われ、京都が優勝、V奪還を果たした。京都の優勝は通算14度目。
 2位は岡山。3位は福岡。