小畑川の鳥じっくり観察 愛鳥家らタシギなど確認

2011-03-04 16:24:17 | 水 water
京都府長岡京市の「冬の小畑川バードウオッチング」がこのほど、同市の小畑川周辺で行われ、愛鳥家の市民ら約30人が野鳥観察や散策を楽しんだ。

 1992年にメジロが市の鳥に制定されたのをきっかけに、市民に自然環境に親しんでもらおうと毎年、開いている。

 野鳥に詳しい向日市の向陽小教諭井本彰さんが講師を務めた。参加者は、双眼鏡の使い方の説明を受けた後、小畑川周辺で木の上や川岸にいる野鳥の名前や特徴などについての解説を聞きながら、バードウオッチングに取り組んだ。

 一行は、約半日かけて川沿い1・5キロを歩き、24種類の鳥の生息を確認。ツグミやモズ、小ガモなどの冬鳥や、日ごろはあまり見られないタシギなどを双眼鏡でとらえ、河川環境を保全する大切さを再認識した。


思い出の学舎、旅立ちの日 乙訓4高校で卒業式

2011-03-03 13:36:21 | 式 celemony
乙訓地域の公私立高4校で1日、卒業式が行われた。3年生が慣れ親しんだ学舎(まなびや)を巣立ち、新たな目標に向かって一歩を踏み出した。

 京都府長岡京市友岡の府立乙訓高では、卒業生152人が晴れの日を迎えた。府教委の商業教育見直しに伴って2009年度に募集を停止した商業科では、最後の卒業生となる。

 卒業生は担任から一人ずつ名前を呼ばれて起立。各クラスの代表計5人が壇上に上り、山本誠三校長から卒業証書を受け取った。山本校長は式辞で「目標を達成するには日々の積み重ねが大事。他人の生き方に振り回されず、今を一生懸命生きて」とはなむけの言葉を贈った。

 答辞には卒業生2人が立った。普通科の田尻巧君(18)は「校舎が新築され、自慢の学びやになった。スキー研修旅行では一生懸命取り組む大切さを学んだ」、商業科の東星空(きらら)さん(18)は「ついていくのがやっとだった専門科目も徐々に楽しくなった。就職氷河期で不透明な時代だが、くじけず頑張りたい」と述べた。最後は卒業生全員で「旅立ちの日に…」を歌って締めくくった。

 この日は向陽高と西乙訓高の府立2校に加え、私立京都西山高の全日制でも卒業式があった。


相撲教室、今年は中止 向日の2団体、八百長問題で

2011-03-03 13:33:54 | ブログ Weblog
向日市を拠点に活動する「フリースクール・寺子屋 みらいの会」と地元のまちづくり団体が一昨年から2年続けて催し、恒例化を目指していた相撲教室が、大相撲の「八百長」問題の余波で今年は中止せざるを得なくなり、関係者が残念がっている。

 相撲教室は、江戸期に向日神社で勧進相撲が行われたことなどにちなみ、両団体がまちおこしの一環として企画。府の地域力再生事業を活用して一昨年、市内の小学校を会場に初めて開催した。貴乃花部屋の力士が招かれ、児童や地域住民と交流を重ねた。好評につき昨年も実施し、今後は恒例のイベントにと関係者が意気込んでいた。

 今年は、5日に開催を予定していた。過去2回同様、貴乃花部屋から4人の力士を招き、相撲教室のほか学校訪問やちゃんこ鍋の料理教室も計画していたが、八百長問題で春場所が中止となり、向日市での教室開催も困難となった。

 みらいの会副代表の野田隆喜さん(53)は「ぎりぎりまで開催に向け努力したが、実現できず残念。来年また開けるように準備し、できる限り長く続けていきたい」と話す。

 同時開催として5日午後2時から、向日町競輪場内の向日町会館で予定していた、浪曲師春野恵子さんによる浪曲の披露と、多様な職業人と語り合う「働くを学ぶ」は予定通り行う。申し込み不要、無料。問い合わせは、みらいの会事務局TEL075(924)0820へ。


まきストーブ家庭にも 長岡京で里山研究の輪広がる

2011-03-03 13:30:23 | 木 plants
 独立行政法人森林総合研究所関西支所(京都市伏見区)と西山森林整備推進協議会(事務局・長岡京市)が里山整備の実証実験の一環で設置しているまきストーブが、長岡京市内の民家にこのほど設置された。昨年3月に設置された神足小では今冬、児童がストーブの前で読書会を楽しむなど、専門家と地域の連携による森林再生研究の輪が広がっている。

 同研究所などは、同市の西山で、地権者と協力し、試験区で植生調査や伐採を実施している。切り出した木材を利用する場として、2009年度に神足小の図書室と、西山公園グリーンハウスにそれぞれまきストーブ1台を設置した。

 管理伐採区域の樹木の調査や萌芽促進の一方、環境ボランティアの協力でまき割りを行うなど、資源循環のシステム作りを実践している。神足小は、今年1~2月に図書室で読書会を企画。子どもたちが、西山の自然が生み出す柔らかな炎の前で暖をとりながら、本とまきストーブに親しんだ。

 また、10年度は新たに一般家庭のモニターを募集し、同市奥海印寺の民家にもまきストーブを設置した。今後、まきの使用量や光熱費などのデータを取る。

 研究所と西山森林整備推進協議会の連携事業によるまきストーブの数は市内で計3カ所となり、設置はいったん終了するが、同協議会は「市民向けにまきストーブの見学会などを実施し、環境に配慮した生活への意識を高めてもらえれば」としている。


施設の高齢者に本贈ろう 大山崎のサロンが基金設立

2011-03-03 00:30:12 | 民 people
家族の介護に携わる京都府大山崎町の住民らでつくるサロン「灯(あかり)」が、福祉施設で暮らすお年寄りに本を贈ろうと、基金を設けた。サロンに集う人が払う参加費を積み立て、地元の書店で本や雑誌を購入して郵送する。メンバーは「お年寄りが本を読む時に、ページをめくって手助けする活動も始めたい」と意欲を見せている。

 「灯」は昨年4月、介護の悩みや苦労を語り合ってストレスを解消し、解決の糸口を見いだすことを目的に結成された。世話人の森本知子さん(61)=大山崎町大山崎=は家事援助や朗読ボランティアを経験し、自身も現在両親を介護中だ。茶話会形式のサロンは毎月第2土曜の午後、森本さんの自宅で催している。

 これまでに同町や長岡京市で両親や義父母、夫を介護中の21人が参加した。毎回、1人300円の参加費を徴収していたが、1年近くがたち、約1万3000円たまったこともあり、有効活用したいと森本さんが基金創設を思い立った。

 基金名は「あかり文庫」で、本の寄贈先は大山崎町と長岡京市の特別養護老人ホームやグループホームなど3カ所。第1弾として、生活雑誌や歴史の本など視覚的に楽しめる10冊を購入し、3月上旬までに発送する。今後も年4回、定期的に贈る予定だ。

 さらに森本さんらは、本を読むお年寄りに付き添ってページをめくる有償ボランティアの募集も始めた。長岡京市の老人保健施設から快諾を得ており、4月から活動を始めたいという。

 森本さんは「『タイガーマスク』による善意のプレゼントが全国で相次ぎ、自分にも何かできないかと考えた。サロンの参加者以外からも、あかり文庫への寄付を募りたい」と話す。問い合わせは森本さんの携帯電話090(3670)7303。


エレベーター始動、バリアフリー化完了 阪急西向日駅

2011-03-03 00:25:04 | 式 celemony
京都府向日市上植野町の阪急西向日駅のバリアフリー化工事が完了し、1日からエレベーターなど新設設備の使用がスタートした。この日の朝には、地元の代表者や市、府の関係者らが視察を行った。

 同市内の鉄道駅のバリアフリー化は阪急東向日駅に次ぎ2駅目。2009年11月に着工し、先月末までに終わった。エレベーターが2基新設され、ホームへ続くスロープ(13・5メートル)の傾斜角が緩やかになった。電車の通過や到着などを知らせる情報表示板(LED式)2基とオストメイト対応の多機能トイレも設けられた。総事業費2億9千万円で、国と阪急電鉄が各3分の1、府と市が各6分の1を負担した。

 視察は午前9時から実施され、久嶋務市長や市議会議長、府議、府山城広域振興局副局長、西向日自治会長ら約10人が参加した。

 工事の概要説明や、記念のテープカットに続き、阪急電鉄の若林常夫交通事業本部長らの案内でエレベーターに試乗。連絡地下道を経由して上りと下りのホーム間を移動した。スロープを歩いたり、多機能トイレも確認し、駅を利用するに当たっての負担の軽減や利便性の向上を体感した。


心込もった力作ずらり 長岡京・障害福祉セの作品展

2011-03-01 11:32:38 | 商 trading
京都府長岡京市井ノ内にある障害福祉センター「あらぐさ」の利用者の作品を展示する「創Ⅷ-えがおの手しごと展」が27日、同市開田の市立産業文化会館で始まった。アクセサリーから実用品、衣類、創作アートまで、心の込もった力作がずらりと並んでいる。

 日ごろの活動を市民に知らせ、利用者自身の励みにしてもらおうと毎年開いている。8回目。

 今年は「布で創るアート」を制作、展示した。61人の利用者全員がハンカチに花や鳥など好きな絵を描いたり、刺しゅうやフェルト、染めなど個々に得意とする技法で自由に表現し、それらを合わせて一つの作品に仕上げた。

 またビーズで作ったコースターや和紙のブックカバー、藍染めの手ぬぐいなど初めて取り組んだ製品から、さをり織りのベストやかばん、草木染の手袋、手作りクッキーなど定番の品まで2000点あまりが展示即売され、来場者が手に取って品定めをし、買い求めていた。

 入場無料。3月1日午後3時まで。


児童虐待を考える 向日で養護施設園長が現状説明

2011-03-01 11:28:11 | 民 people
乙訓社会教育委員等連絡協議会の研修会が28日、京都府向日市上植野町の府乙訓総合庁舎であり、「児童虐待の現状と課題」と題して児童養護施設「舞鶴学園」の桑原教修園長が講演した。

 2市1町の社会教育委員や教委職員らを対象に毎年開催。この日は人権教育行政担当者等研究協議会も兼ね約50人が参加した。

 桑原園長は1968から舞鶴学園に勤務し、89年に園長に就任。2001年に、施設の子どもたちが一戸建ての家に分かれて生活する「小舎制」を導入するなど、きめ細かな養護教育を展開している。

 講演で桑原園長は、戦災孤児の養育という児童養護施設の当初の役目も、不登校や校内暴力など時代とともに変遷する問題に応じて移り変わり、現在は「虐待を受ける子どもの受け皿となっている」と指摘し、虐待の現状を説明した。

 また、学園の子どもたちが一戸建ての家で、限られた予算内で工夫して生活している様子も紹介。そんな中でも、親の虐待を受け愛情を知らずに育ったことで感情を発露できない子どもが多いことや、現行の児童法では救いきれない例などを話し、参加者が熱心に聞き入っていた。