古代の製塩、児童ら体験 長岡京で教室

2011-08-24 11:45:03 | 民 people
 古代の製塩の技術を学ぶ歴史教室がこのほど、京都府長岡京市奥海印寺の市立埋蔵文化財調査センターで開かれ、市内の小学生が土器や海水を使った塩作りを体験した。

 市埋蔵文化財センターが毎年、夏休み中の子どもたちに歴史や文化財の魅力に触れてもらおうと、ものづくりを取り入れた教室を企画している。センターの職員が講師役を務め、2日間にわたって行われ、小学生20人が参加した。

 初日は、職員が子どもたちに縄文時代から海水を使って行われた塩作りの歴史を解説。海藻や砂浜で塩水の濃度を高め、土器や鉄釜、鉄の鍋で煮て蒸発させた古代や中世の技術を紹介した。子どもたちは粘土をこねて、古墳時代の製塩土器をかたどった。

 2日目は、子どもたちが職員の協力を得ながら、木炭で自分たちの土器を焼き上げた後、日本海から職員が運んできた海水を濃縮させた塩水を土器で煮て、塩作りを体験した。火吹き竹で火力を強めて水分を蒸発させ、ミネラル分の豊富な塩に仕上げた。塩の結晶がついた土器は、さましてそのままお土産に。長岡第七小5年の酒井陸仁君は「土器を作るのが難しかった。昔の人たちが塩を作るのはすごい大変だったと思う」と話していた。

【 2011年08月24日 11時16分 】

土器製塩の島・喜兵衛島製塩遺跡と古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
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新泉社

ヒマワリ、子ら大輪描く 向日、入賞作展示始まる

2011-08-24 11:41:14 | 民 people
表彰式後に早速、展示された入賞作。上列中央が府知事賞に輝いた天野瑞木さんの作品(向日市・京都銀行向日町支店) 向日市商店会主催の「第34回ひまわり写生コンテスト」の表彰式が23日、京都府向日市寺戸町の市商工会館であり、入賞作の展示が同市内の3金融機関で始まった。

 コンテストは、向日市の花にもなっているヒマワリを題材に、幼児や児童に絵を描いてもらう。今年は中学生まで対象を広げ、8月初旬に作品を募集。同市内をはじめ長岡京市や大阪府高槻市から計81点が集まった。勝山中の加島登志子教諭らが審査の上、特選7点と入選10点を選んだ。

 表彰式の後、向日市内にある三つの金融機関の支店に、入賞作品各5~6点が早速、張り出された。

 京都銀行向日町支店(同市向日町)には、最優秀の府知事賞に輝いた向陽小2年天野瑞木さんの力作を含む6点が並び、利用客らが足を止めて見入っていた。入賞作は9月2日まで展示される。

 そのほかの特選は次の皆さん。

 ▽向日市長賞=合木陽春(向陽幼稚園)▽市議会議長賞=石田日和(長岡第五小5年)▽京都新聞社賞=石川理沙(向陽小4年)▽市商工会長賞=吉川美緒(第4向陽小2年)▽市観光協会長賞=長谷川大也(向陽小5年)▽市商店会長賞=馬渡空翼(3歳)

【 2011年08月24日 11時12分 】

日光種苗 極矮性ひまわり・チャイルド[0241]
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日光種苗株式会社

実質単年度収支が黒字 長岡京市10年度決算

2011-08-23 12:09:20 | 政 governing
 長岡京市は22日、2010年度決算を発表した。一般会計は、当該年度の純粋な収支を示す実質単年度収支が4年ぶりの黒字で、実質収支も6億3000万円の黒字。税収減の一方で、歳出抑制を進め、財政調整基金の取り崩しは19年ぶりにゼロと、財政健全化に努めた。

 一般会計の歳入は261億7000万円(前年度比2・6%増)。市税収入は117億4500万円で前年度比3億8000万円減。長引く不況で、個人市民税が4億6000万円の減収となった。

 一方で、地方交付税は前年度比72・7%増の21億2700万円。実質的な交付税とされる臨時財政対策債を過去最高の16億円発行するなど、市債は59%増の28億1900万円。市債残高は225億円となった。

 歳出は254億5000万円(同3・6%増)。小学校耐震化などで教育費が40億円(同31・7%増)、産業文化会館改修などで商工費2億4500万円(同26・2%増)。

 財政調整基金からの財源穴埋めはゼロで、残高は22億7300万円。

 経常収支比率は人件費抑制や一部事務組合への負担金減などで前年度比6・7%減の92・1%と改善した。実質公債費比率は0・8%増の4・7%(3カ年平均)となった。

 市は、29日開会の定例市議会に、決算認定議案を含め、11年度一般会計補正予算案6億2000万円や市教育委員の選任など計30議案を提案する。

【 2011年08月23日 09時38分 】

向日のグルメ地図で紹介 市観光協、激辛店など

2011-08-23 12:07:05 | 式 celemony


 向日市観光協会はこのほど、市内のお薦めの飲食店や土産店などを観光スポットと合わせて地図で紹介した、「向日市のここがおいしい!観光・グルメお土産マップ」を新たに発行した。

 同市では、名所旧跡や、土産品と店の紹介に限った地図はあったが、飲食店を掲載した観光マップはこれまでなかった。激辛商店街人気などで近年、市内観光に訪れる人が増加傾向にあり、また秋には府内で国民文化祭も開かれることで、さらに観光客増を狙いマップを一新した。

 協会の会員を中心に、会員以外で掲載を希望した店も含め42店を紹介している。

 表の面は、長岡宮の大極殿・朝堂院跡をはじめ市内の名所旧跡や公共施設などとともに、各店の位置を示す地図が描かれている。また国民文化祭の期間中に実施するスタンプラリーのポイントも合わせて記した。

 裏面には店名と住所、電話番号、営業時間と定休日ほか、各店の短い紹介文と自慢の一品の写真も。さらに、激辛商店街に加盟する40店の店名と連絡先も載せ、表の地図にもイメージキャラクターの「からっキー」の絵でその位置を表示した。

 1万5千部作成し、すでに京都市内の観光案内所に配布している。向日市内では市役所と各掲載店で入手できる。

 今後は国民文化祭など各種催しの場でも配る。無料。問い合わせは、市役所代表TEL075(931)1111を通じ市観光協会へ。

【 2011年08月23日 09時36分 】

優雅な響きにうっとり 長岡京で室内楽など演奏会

2011-08-23 12:00:03 | 式 celemony
東日本大震災のチャリティーコンサートで合奏する児童とアンサンブル・ヌフのメンバー(長岡京市立中央公民館) 夏休み終盤の21日、京都府長岡京市内でマンドリンや室内楽のコンサートが行われた。親子連れが優雅なメロディーに聴き入り、演奏家たちも東日本大震災被災地支援を呼びかけるなどして交流を深めた。

 同市天神の市立中央公民館では、国民文化祭京都2011の長岡京市実行委員会が主催する「東日本大震災チャリティーコンサート」があり、弦楽合奏団「アンサンブル・ヌフ」が美しい調べを奏でた。

 コンサートは、東日本大震災の被災地支援を目的に、10~11月に府内で開催する国民文化祭のPRを兼ねて実行委が企画した。

 アンサンブル・ヌフは2002年に結成、会社員や主婦ら30代から60代のメンバーが市内を拠点に活動している。この日は「アメージンググレイス」などのクラシック音楽から「千の風になって」など日本のヒット曲まで計11曲を演奏した。

 また、ヌフのメンバーがヘンデルのオペラアリアを演奏する中、長岡第六小の4~6年生11人がステージに立ち、被災地復興への願いを込めて、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の群読を披露した。笛やトライアングルなどを手に合奏にも参加し、聴衆の市民100人から拍手を受けた。

 府長岡京記念文化会館では「なつやすみマンドリンコンサート2011」が開かれ、親子連れ約800人が、マンドリンオーケストラとのこぎりを使用した演奏家の合奏を楽しんだ。

 京都市伏見区のマンドリン演奏家井上泰信さんが音楽監督を務めるマンドリンオーケストラ「アルテ マンドリニスティカ」が出演した。テレビドラマの主題歌で人気の「マル・マル・モリ・モリ!」やアニメのメドレーなど多彩な曲を演奏し、客席の子どもたちも一緒に口ずさむなどして楽しんだ。

 また、テレビやCMの音楽などを手がけるのこぎり演奏家のサキタハヂメさんがゲストとして登場した。のこぎりを弓で弾いて奏でる哀感のある音色で、歌劇の曲やオリジナル曲を披露した。

 アルテは9月に岩手県で開かれる東北マンドリンフェスティバルにも出演を予定している。メンバーが義援金箱を手に会場で被災地支援を呼びかけたほか、マンドリンの体験コーナーも設け、来場者と交流した。

【 2011年08月22日 11時14分 】

大画面で「紙芝居」楽しく 長岡京、夏休み限定アトリエ

2011-08-23 11:55:57 | 会 party
アトリエで自作のスクリーン紙芝居を上映する石神さん(中央)=長岡京市柴の里 パソコンで大型画面に上映する「スクリーン紙芝居」の創作に取り組む京都府長岡京市今里の表現作家石神誠さん(57)が、夏休み期間限定でアトリエ「アスラ」を同市柴の里に開設している。親子連れが、地元の昔話などを題材にした「紙芝居」の鑑賞を楽しんでいる。

 石神さんは、大阪府島本町で30年間、中学校の教員を務めた後、4年前から、紙芝居の創作や児童小説の執筆、革製品の制作などに取り組んでいる。

 スクリーン紙芝居は、石神さんが脚本、知人の画家が作画を担当して作品を制作した。パソコンとプロジェクターで上映し、自ら物語やセリフを語る手法で、学校や公民館などで上演している。

 アトリエは、夏休みの子どもたちにスクリーン紙芝居や創作の楽しさを知ってもらおうと、友人が所有する自宅近くの一室を借り、7月中旬に開いた。

 石神さんは、このアトリエで創作活動を行う一方、午後2時から約30分間、スクリーン紙芝居を上映している。パン職人見習いがパンの機関車に乗ってパンの国に行く「パン屋さんのコッシ」など独創的なストーリーと手描きで味のあるイラストの紙芝居を披露している。このほか、間違い探しなど観賞者みんなで楽しめる企画も取り入れており、訪れた親子連れが、笑顔で大画面に見入っている。

 石神さんは現在、地元の民話を基にした作品を制作中。同市の柳谷観音楊谷寺の眼病に効くと伝わる霊水にまつわる弘法大師とサルの逸話を描いた新作も上映している。

 アトリエは8月いっぱいで、22~24日と、27、28日に開く予定。紙芝居は無料。革の小物づくり体験(有料)も行っている。問い合わせは石神さんTEL075(955)1923。

【 2011年08月22日 11時05分 】

くれよんさんのけんか (童心社のベスト紙芝居 かみしばいがはじまるよ)
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童心社

地域に愛され60年  長岡京・駅前子安地蔵 住民ら節目祝う

2011-08-23 11:49:14 | 歴 history
駅前子安地蔵会の会員からお菓子をもらう子どもたち(長岡京市神足1丁目) 京都府長岡京市神足1丁目のJR長岡京駅近くにある「駅前子安地蔵」の建立60周年記念地蔵祭が20日、現地で営まれた。かつて市内の古刹(こさつ)・勝龍寺から招き、地域に親しまれてきた子安地蔵の節目を祝い、子どもからお年寄りまで多くの住民がお参りした。

 勝龍寺では、14世紀に近隣に勝竜寺城が築かれて以降、合戦のたびに、犠牲者を供養するため地蔵が祭られた。境内には現在も約50体が並んでいる。

 駅前子安地蔵は1951年7月、当時の新興住宅地だった旧古市町(現在の神足1~2丁目)の住民有志が浄財を募って社を建て、勝龍寺から一体を迎えて安置した。以来、地元の「駅前子安地蔵会」が毎年、地蔵盆を営んできた。JR駅周辺の再開発を経て、近年は新たなマンション入居世帯の子どもも多く参加するという。

 この日の記念地蔵祭には親子約60人が訪れ、各家庭に記念品の小型魔法瓶が贈られた。子どもたちは世話役の地蔵会員から一人ずつ袋詰めの菓子をもらった。近くのバンビオ1番館でアニメを見たりスーパーボールすくいをしたりと、例年にはない内容を楽しんだ。

 社の前では、勝龍寺の國定道晃住職が読経し、大人たちが静かに手を合わせた。駅前子安地蔵会の久貝信也会長(75)は「若い住民も手伝ってくれてうれしい。今後も地元のお地蔵さんとして大事にしたい」と話した。

【 2011年08月21日 21時36分 】

ちいさなお地蔵さま
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河出書房新社

離宮八幡宮舞台に若者アートきらり 京都造形芸大生

2011-08-23 11:44:25 | 祭 carnival
大型の絵をつないで紙芝居風に仕立て、大山崎の町人の歴史を伝える展示(大山崎町・離宮八幡宮) 「アートフェスタin大山崎町」が20日、同町の離宮八幡宮で始まった。中世に油座の拠点として栄えた神社を舞台に、京都造形芸術大(京都市左京区)の学生が制作したユニークな展示や境内のライトアップが、来場者を引きつけている。

 芸術を通して町おこしを図ろうと、学生らでつくる実行委が2007年から催している。旧社務所には大型のマンガ作品を展示。大山崎で生産販売された油を盗もうとする悪者から町を守るため、町人が有力武将に書いてもらった「禁制」を盾に悪者の入域を拒む様子を描いた。

 高さ180センチ、幅90センチの絵を18枚つなぎ、紙芝居風に仕立てた。登場人物の目の奥に大山崎の町並みの模型を仕込むなど、子どもが喜びそうな工夫も凝らされている。

 屋外では竹や和紙を使ったあんどんが境内をほのかに照らし、幻想的な雰囲気を醸し出している。23日まで。21日夕にはライブもある。

【 2011年08月21日 09時05分 】

夏の思い出をペイント 大山崎、児童ら挑戦

2011-08-23 11:36:41 | 民 people
夏らしい色づかいで絵や模様を描き、ツリーを作る児童(大山崎町・町立中央公民館) 「夏休みトールペインティング教室」が19日、大山崎町円明寺の町立中央公民館であった。小学生31人が、三角形の板にアクリル絵の具で魚や花火を描いて装飾し、夏らしいツリー形の作品を完成させた。

 中央公民館が企画し、町内在住で公民館サークル講師の坂本依真里さんが指導した。

 児童はまず、青やピンク、緑をはじめ好きな色のアクリル絵の具を板に塗った。数々の型紙からヨットや星、スイカなどを選んで板に当て、上からブラシで絵の具を押し当てるようにして作業を進めた。

 思い描いた通りのデザインにしようと集中して筆を動かした。最後はふちに白いレースを付けたり、かわいらしい模様の布を切り貼りし、個性豊かなオリジナルツリーを仕上げた。

【 2011年08月20日 10時20分 】

夏の思い出
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トイズファクトリー

全国大会での健闘誓う 長岡京の中学生

2011-08-23 11:32:05 | 式 celemony
全国大会に向け、抱負を語る中学生たち(長岡京市役所) 陸上や水泳の全国中学校選手権に出場する長岡京市の選手たちがこのほど、市役所を訪問し、健闘を誓った。

 長岡第三中の清水樹君=3年=が、19~22日に奈良市の鴻ノ池陸上競技場で行われる全国中学陸上の男子四種競技に出場する。また、長岡中から、関根ディエゴ雄一郎君、松田健志君、前田光毅君、糟谷颯君=いずれも3年=、細田恭平君、茶園亜美さん=いずれも2年=の6人が、21~23日に大阪府門真市の府立門真スポーツセンターで開かれる全国中学水泳で、リレーのほか、自由形、バタフライなどの個人種目に出場する。いずれも府大会などで好成績を収め、全国大会の切符を手にした。

 東日本大震災で、福島県郡山市から5月に転入してきた関根君は、小田豊市長らを前に「福島県人と京都人両方の誇りを持って、個人としてもチームとしても、被災地に頑張っているというメッセージを送りたい」と抱負を語った。

 また、小田市長は、同市神足のバンビオ1番館を訪れ、練習中の長岡第二中吹奏楽部の部員たちを激励した。同部は24日に兵庫県尼崎市で開かれる関西吹奏楽コンクールに府代表として出場する。

【 2011年08月20日 10時18分 】

犯罪被害防止へ店内放送 乙訓のスーパー

2011-08-23 11:18:17 | 商 trading
店内放送で振り込め詐欺への注意を呼び掛ける店員(向日市寺戸町・イオン向日町店) 街頭犯罪の防止へ向け、乙訓地域のスーパーが向日町署の要請を受け、買い物客に注意を呼び掛ける店内放送を始めた。お年寄りの来店が多い朝は振り込め詐欺への用心、暗くなる夕方には痴漢への警戒など、時間帯に応じて内容を変え、心の備えを促している。

 「スーパー防犯対策協議会」に加盟する京都府向日市と長岡京市の5店が7月末から実施している。原稿は向日町署が用意した。朝は厚生労働省の職員を装ったキャッシュカード詐欺に触れ、「警官や府職員が電話でカードや通帳の問い合わせをすることはない。電話を切り家族や警察に相談しましょう」という内容。

 昼は自転車盗や車上狙いの多発に触れ、「必ず鍵をかけましょう」「車内にかばんを置かないようにしましょう」と呼び掛ける。夕方は駅から帰宅途中の女性を狙ったひったくりや痴漢への注意を喚起し、「徒歩や自転車で帰宅中に、携帯電話を使ったり音楽を聴くのはやめましょう」と促す。

 防犯対策協議会の会長店のイオン向日町店では、午前9時~午後10時の営業時間中、1時間に1回放送している。谷井隆範副店長(60)は「歴史のある店で年配のお客さまが多い。注意点が耳に入る機会を増やし、被害防止につなげたい」と話す。

 向日町署は「犯罪の手口は時期によって変わるので、放送内容は随時変えていきたい」としている。

【 2011年08月18日 11時56分 】

GORIN(ゴリン) トルネード形ワイヤー錠200 G208W Φ8 ブルー
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GORIN(ゴリン)

夏休みの児童安全に 長岡京で防犯・交通安全教室

2011-08-20 09:06:08 | 式 celemony
交通安全ルールを学ぶ留守家庭児童会の子どもたち(長岡京市・長岡第九小) 留守家庭児童会(学童保育)の子どもたちを対象にした向日町署主催の防犯・交通安全教室が17日、京都府長岡京市東神足の長岡第九小で開かれた。夏休みの児童たちが、交通ルールや不審者対策などを学んだ。

 同署が市と連携して昨年から、市内の小学校の学童保育で防犯訓練を実施。今年は交通安全教室の開催も計画しており、同小での取り組みがその初回となった。

 この日はまず、署員が子どもたちに不審者への声掛け事案についての注意を呼び掛けた。寸劇で「お母さんが交通事故にあったから病院に連れてってあげる」と声を掛けてくる不審者を演じ、「ついていかない」「すぐ逃げる」などの対策を盛り込んだ合言葉「いかのおすし」を説明。緊急時にはこども110番の家に逃げ込むようにアドバイスした。

 校庭には、信号機や横断歩道を仮設し、子どもたちが歩行者や車、自転車役などに分かれて歩いた。交通ルールについて署員や市職員から指導を受けながら、信号の安全確認の大切さなどを学んだ。


涼やかに参拝、霊送る 大山崎の古刹でお盆行事

2011-08-20 09:01:35 | 式 celemony
亡き人に思いをはせ、ろうそくの灯を見つめる参拝者(大山崎町・宝積寺) 京都府大山崎町大山崎の古刹(こさつ)2カ所で16日、お盆の恒例行事が行われた。「山崎の聖天さん」の呼び名で親しまれている観音寺では、縁日に合わせて参拝者にかき氷を振る舞う「氷接待」があった。夜には宝積寺で精霊会(しょうりょうえ)が営まれ、ろうそくの明かりを道しるべに故人の霊を送り出した。

 観音寺の氷接待は、お供えの小豆を参拝者に分ける目的で明治期に始まった。この日は、茶所で地元の主婦たちが器の底にあんを入れて手動のかき氷機で削り、みつをかけて参拝者に手渡した。同町内の主婦藤田弥生さん(37)は長男悠生ちゃん(4)と涼を楽しみ、「シンプルでおいしい。季節感を感じられてよかったです」と喜んだ。

 宝積寺の精霊会は「千灯供養」とも呼ばれ、1200年前から伝わるお盆の伝統行事。閻魔(えんま)堂で法要が営まれた後、極楽浄土へ続くとされる参道のろうそく約500本に灯がともされた。夕闇に包まれた境内に煌々(こうこう)と炎の道が浮かび上がった。3年前に36歳の息子を亡くした林英雄さん(72)=大阪府高槻市=は「もっと一緒に酒を飲んで語り合いたかった。東日本大震災では幼い子を亡くされた方も多く、心情を考えると涙が出ます」と静かに手を合わせていた。


送り火に託す追悼の歌声 長岡京でコンサート

2011-08-20 08:55:36 | 式 celemony
大震災の犠牲者追悼をテーマに開かれたマンスリーコンサート(長岡京市立中央公民館) 京都府長岡京市の「マンスリーコンサート21」主催のステージ「送り火に祈る」が16日、同市天神の市立中央公民館で開かれた。声楽家が、東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り、歌声を響かせた。

 マンスリーコンサート21は、2001年から市立中央公民館元副館長の岡田美智代さんが、声楽指導に当たるコーラスグループのメンバーと始めた。主婦やお年寄り、障害者にも気軽に来てもらおうと、料金を500円のワンコインとし、月1回のペースで平日の午前中に中央公民館などを会場に開いている。クラシックや邦楽など多彩な演目を披露し、今年で活動10周年を迎えた。

 8月は、お盆の送り火に合わせ、東日本大震災の犠牲者の追悼や復興への願いを込めて声楽のコンサートを企画した。メゾソプラノの岡田さんと、岡田さんの長女寺嶋智美さん(ソプラノ)、次女大垣ひで美さん(ピアノ)の音楽家一家が共演した。

 3人は、命や故郷などをテーマに選んだ日本の唱歌や仏教歌、アメリカ民謡など16曲をしっとりと歌い上げた。聴衆も、福島県の牧場がモデルとされる唱歌「牧場の朝」を一緒に歌い、被災地へ思いをはせた。


暑さ忘れ静かに合掌 乙訓地域の寺院など墓参次々

2011-08-20 08:50:24 | 式 celemony
 お盆の15日、乙訓地域の墓地や寺院では、地元の市民や帰省中の家族連れなどが朝から次々と墓参に訪れた。残暑厳しい中、墓前に花や線香を供え、手を合わせて先祖や肉親の霊を慰めた。

 京都府向日市寺戸町の南墓地でも夫婦やお年寄りら多数の人が参った。照りつける日差しの下、首に巻いたタオルで汗をぬぐうなどしながら、時間をかけて墓の周囲の草を抜いたり、植え込みの木の枝切りに精を出した。

 また、ひしゃくで水を墓石の上からかけ、布で丹念にふいて汚れをきれいに落とした。その後、持参した小菊などの花や果物などを供え、線香をあげて、静かに手を合わせた。

 夫婦で京都市山科区から訪れた、自営業の岩岡弘治さん(49)と洋子さん(50)は「(洋子さんの)両親がこのお墓に眠っています。安らかに、との気持ちでただ手を合わせました」と話した。