
リサイクルや下水道をテーマにしたイベントが16日、乙訓環境衛生組合(京都府大山崎町下植野)や府の洛西浄化センター(長岡京市勝竜寺)で開かれ、家族連れがごみや汚水を処理する仕組みについて理解を深めた。
乙訓環境衛生組合の「クリーンプラザおとくに」では、廃棄物処理や再利用について学ぶ「リサイクルフェア」が開かれた。
来場者は一般ごみの焼却施設を見学し、実際にごみが燃やされる様子を中央制御施設のモニターで目にした。同組合に粗大ごみで持ち込まれた後に修繕した家具や自転車の販売もあり、掘り出し物を探す人でにぎわった。
空き瓶からつくった再生ガラスでアクセサリーを製作するコーナーもあり、子どもらがガスバーナーでガラス棒を溶かして、色とりどりのガラス玉をつくった。
アクセサリーづくりに挑戦した長岡第五小5年の今村颯志くん(11)=長岡京市長岡=は「瓶のガラスがこんな風にリサイクルできるなんて知らなかった」と感心していた。
乙訓3市町と京都市の下水を処理する洛西浄化センターでは、「下水道フェア」が開かれ、水質調査の体験や水処理施設の見学が行われた。
同センターの管理棟には子ども向けの体験コーナーが設けられた。子どもたちは、同センター職員の手ほどきで、コメのとぎ汁やしょうゆを「パックテスト」と呼ばれる試薬で調べて普通の水との違いを学んだほか、水の浄化作用を持つ微生物を顕微鏡で観察した。
施設見学では、来場者が汚水をきれいな水と汚泥に分離していく工程を職員の案内で見て回った。主婦の原口美穂さん(41)=長岡京市緑が丘=は「下水処理がこれだけ多くの段階を踏んでいるとは知らなかったし、勉強になった」と話した。
洛西浄化センターの水処理施設上に設けられた公園「アクアパルコ洛西」では、キャラクターショーやスタンプラリーが行われた。
ショーはウルトラマンが怪獣とアクションを繰り広げ、子どもたちの声援を受けた。余興でストレッチ体操もあり、来園者がウルトラマンの動きに合わせて手足を屈伸し、体をリフレッシュさせた。
スタンプラリーは同センターや隣接する乙訓環境衛生組合の敷地にまたがって行われた。スタンプを集めた子どもたちは景品のウルトラマンや怪獣の人形を手に入れ、ご満悦だった。
京都新聞