10日、大阪・高槻市の路上で、女性が帰宅途中に後ろから走ってきた男に、履いていた靴を奪われる事件があった。
同様の被害は、周辺であわせて9件も起きていた。
被害に遭った女性は「いきなり真後ろに来て、足を抱えられた感じで、めっちゃ早かった」と話した。
強盗被害に遭った時の恐怖を語る20歳の女子短大生。
10日午後11時半ごろ、大阪・高槻市の路上で、帰宅途中に後ろから走ってきた男に突然、襲われたという。
被害に遭った女性は「普通に歩いてました。後ろから『止まれ』のへんから、おじさんが走っていて...。わたし、真ん中を歩いてたんですよ。ここらへん。おじさんだったから、ちょっと怖かったので、端っこに寄った瞬間、いきなり真後ろに来て、足を抱えられた感じで、パンプスを取られました」と話した。
男は20歳の女性の背後から走って近づき、いきなり足を抱きかかえたという。
男がまず触れたのは、女性の足だった。
最初から靴が目的だったのか。
20歳の女性は悲鳴を上げ、抵抗しようとしゃがみ込んだが、男は女性の履いていた両足のハイヒールを奪い、そのまま逃走した。
被害に遭った女性は「何かやたら足を狙ってきたんで、『えっ』と思って。わたし、ニュース見てたんですよ。高槻のそいつかと思って」と話した。
被害に遭った女性がとっさに思い出したニュース。
高槻市内では、女性が靴を奪われる事件が、2011年7月からあわせて9件も起きていた。
いずれもJR高槻駅の北側で、午後10時以降に1人で歩いている女性ばかりが狙われている。
8月の事件を目撃した人は「『キャー』という声が最初、聞こえた。『助けて』という声と。それから『泥棒』って聞こえたんで。あっ、ひったくりだなと」と話した。
被害に遭ったのは、10代から40代の女性で、夏はパンプス、冬はブーツ。
その多くがあっという間の犯行だった。
被害に遭った女性は「(普段、この道を通る?)通ります。(道は暗い?)暗いんですけど、街灯が結構あるから。ぼちぼちですけど。人通りがめっちゃ少ないんですよ」と話した。
この事件に、街の人は、「よく理解できないです」、「靴だけですか。どういう考えなんだろうって感じです」、「気持ち悪い」などと話した。
靴を狙った事件は、関東でも起きている。
2009年には、群馬・太田市の幼稚園で、女性職員や園児の運動靴など、あわせて49足が盗まれる事件が発生した。
また、さいたま市では自転車に乗っていた女性の靴をひったくったとして、26歳の男が逮捕された。
10日に被害を受けた女性は、犯人に対し、「(盗んだ靴を)そのあと何をしてるのか、気になるし。自分から自首してほしいし、靴を返してって感じ」と話した。
今回逃げた男は、40歳から60歳ぐらい。
身長およそ165cmで、黒っぽいキャップにベージュっぽい上着を着ていたということで、警察は9件とも同一犯の疑いが強いとみて捜査している。
(10/12 19:56 関西テレビ)