西日本一面積の小さい市として知られる京都府向日市

2015-07-11 12:34:27 | 政 governing
 狭い、通学路が危険、袋小路が多い-。西日本一面積の小さい市として知られる京都府向日市にとって、道路事情の悪さは長年の悩みの種だ。市は本年度に6億4400万円をかけ、長年の懸案だった踏切道拡幅や自転車レーン敷設などに着手。府も物集女街道(府道西京高槻線)の拡幅を本格化させている。市内の道路整備の現状と課題を探った。

 JR東海道線と新幹線、阪急京都線の三本の線路が市内を分断するように走っており、各地で踏切道の狭さが大きな課題になっている。

 寺戸町三ノ坪の阪急京都線踏切(変電所前踏切)道の幅は2・4メートルしかなく、車が離合できない。しかし、第4向陽小児童の通学路にもなっており、安全対策が急務だ。市は約2億円かけて踏切道の幅を7・5メートルに広げ、踏切内に歩道を設ける。来年度中の工事完了を目指している。

 北部地域開発で交通量が増えつつある寺戸町正田の変電所上手踏切。2年後には鉄道の高架化が完了するが、市は今後の交通量調査を踏まえ、高架化完了までの対策を地元と協議する。

 自転車の安全対策にも力を入れる。昨年10月にはイオンモール京都桂川の開業に合わせ、市内初の自転車レーンを敷設した。本年度からは市民体育館前の市道(350メートル)などでも設置する予定だ。

 長年渋滞や事故に悩まされてきた物集女街道。拡幅は市民の悲願だ。府は拡幅のため2008年ごろから用地買収を本格化、昨年11月には府道中山稲荷線に接続するS字カーブ(220メートル)の半分を完成させた。本年度から残り半分の用地買収を始めており、完成すれば通勤時間帯などの渋滞解消につながるという。

 寺戸事務所交差点付近の250メートルについても用地買収が進んでおり、数年以内に幅員を6・3メートルから15メートルに広げる方針だ。両側各3・5メートルの歩道を設け、歩行者に優しい道路を目指す。府乙訓土木事務所は「用地買収などでは、市とうまく連携できている。新市街地の開発や大きな道路の建設が進み、地権者も拡幅の必要性を実感してくれている」としている。

■生活道路行き止まり150カ所

 向日市と府が道路環境改善に本腰を上げているが、一気に解決とはいかないのが実情だ。拡幅のための用地買収に時間がかかるほか、厳しい財政事情も足かせになっており、市民からはいら立ちの声が上がる。生活道路では袋小路(行き止まり道路)の解消も課題だ。

 「15年で拡幅できると言われたが、30年たっても用地買収が完了していない道路がある」。寺戸町連合自治会の中村尚夫会長は道路事業の進展状況に不満を抱く。寺戸事務所前交差点周辺の物集女街道拡幅を例に「本当に数年でできるのか」と首をかしげる。

 市の道路事業は年間20カ所前後。「可能なら一気に進めたい」(市建設産業部)が、事業には多額の国補助金と借金が必要になる。さらに用地買収には地権者一人一人の理解を得なければならず、時間がかかる。

 生活道路の環境改善は、さらにハードルが高い。市内には袋小路が150カ所ほどあり、災害時の避難経路確保が課題になっている。また、ごみ収集車が入れないケースもあり、住民サービスの格差を問題視する声も出ている。

 袋小路が多い背景には、1970年代以降の住宅建設ラッシュがある。市は開発業者に袋小路をつくらないよう要請しているが、周辺の住宅が障壁となり、ほかの道路と接続できないケースが多いという。

 市内の都市計画道路の整備率は31%で、府内平均の半分にとどまる。市は本年度、約10年ぶりに都市計画道路を見直し、優先順位の決定や事業廃止も含めて検討する。北部地域で大規模開発が進んでいるとはいえ、人口減少社会の中、将来を見越した事業の取捨選択が求められる。

【 2015年06月30日 11時16分 】

「食中毒に気をつけて」京都・乙訓食品衛生協がスーパー点検

2015-07-04 16:40:26 | 会 party
 「食中毒なしの日」(7月4日)を前に、京都府乙訓食品衛生協会は3日、2市1町のスーパーで食品の適正表示をチェックしたり、衛生意識の向上を呼び掛ける啓発活動を行った。

 向日市寺戸町のライフシティ東向日では、同協会の食品衛生指導員と乙訓保健所職員8人が参加。総菜店や豆腐店などの調理場に入って衛生状況を点検したり、食肉や総菜などの賞味期限や食品添加物などの表示が適切かを確認した。

 このほか、手洗いの方法を記載した紙と布巾を買い物客に配り、「食中毒に気をつけて下さい」などと声を掛けていた。

【 2015年07月04日 10時24分 】

絵本に合わせ楽曲演奏 京都・大山崎のギタリストが活動10年

2015-07-04 16:38:12 | 創 creation
 絵本と音楽を融合させた幻想的な楽曲を国内各地で演奏している大山崎町在住の男性ギタリストが、活動10周年を迎え、節目の記念コンサートを4日に大阪府寝屋川市で開く。「大山崎の空気感やゆったりした時間の流れの中で生まれた曲に加え、今回は目でも楽しんでもらえるような演出をする」と意気込む。

 コンサートを開くのは、プロのアコースティックギタリスト・わたなべゆうさん(34)=同町大山崎。岡山県出身のわたなべさんは、大阪を中心に活動していたバンドの解散を機に、2004年に大山崎町に転居し、「自分の人間性がじかに曲ににじみ出る」とソロギターを始めた。

 朝の爽やかな大山崎の自然をイメージした「Y.K.O(ヤマザキ・コトリ・オーケストラ)」など大山崎の風土からインスピレーションを受け、音楽活動を展開してきた。近年は知人画家と協力して、絵本の朗読に合わせてギターを奏でる「絵本コンサート」にも取り組む。

 14年には彦根市内の保育園11カ所を回って絵本コンサートを行ったほか、5月には同町内の「天王山夢ほたる公園」開園記念イベントにも出演。「子どもの反応は正直。いつか全国の小学校を回って曲を聴いてもらいたい」と話す。

 10周年記念コンサートは、寝屋川市の市立地域交流センター「アルカスホール」で午後6時から行う。パーカッション奏者・池田安友子さんとベース奏者・上原周平さんの3人で約20曲を披露する。

 当日入場可。チケット代は2800円(ペアチケット5千円)で、中学生以上は2千円。小学生以下の子どもがいる親子は4千円。問い合わせはメールアドレスwatanabeyuumaru@yahoo.co.jpへ。

【 2015年07月03日 09時38分 】

温暖化で気温40度!? 気象予報士、小学校で授業・京都

2015-07-04 16:35:49 | 習 learn
 京都府長岡京市友岡1丁目の長岡第四小で6月30日、環境学習講座が開かれた。気象予報士を講師に招き、5、6年生約130人が、地球温暖化による気温や海面の上昇などについて理解を深めた。

 長四小が2月にあった地球温暖化防止活動の全国大会「低炭素杯2015」で最優秀地域・学校エコ活動賞を受賞したことを受けて開かれた。NPO法人気象キャスターネットワーク(東京都)の堀奈津子さんと水越祐一さんが講師を務めた。

 講座では堀さんが、地球温暖化が原因で2100年には日本各地で最高気温が40度超になったり、雨が降らず農作物に被害が出たりする可能性があることを予報。温暖化は二酸化炭素の増加によって引き起こされていると説明した。

 また、実験もあり、水越さんが水の入ったフレスコに熱湯をかけて、海面が上昇する仕組みを解説。児童たちは実験の様子を興味深げに見つめていた。

【 2015年07月02日 10時06分 】