京都「開かずのトイレ」期間限定で公開 一部住民「心配大きい」

2017-01-08 10:24:44 | 政 governing
 京都府向日市寺戸町の寺田東公園で設置以来約6年間、一度も使用されていない公衆トイレが1月5日まで期間限定で公開されている。市は常時開放を計画するが、近隣の一部町内会は「治安上の懸念」から市の方針に反発している。

 「開かずのトイレ」はキリンビール京都工場跡地の土地区画整理事業に伴い、2010年3月に設置。市が帰属を受けたが、地元の反対もあり、開放されていなかった。今回の限定使用について、市公園住宅課は「大規模宅地開発による人口増や商業施設の新設など周辺環境が大きく変わり、公衆トイレへのニーズが高まっている」としている。

 公開は今月23日に始まり、期間中(午前10時~午後4時)は警備員を配置し、作動状況も点検する。現在は1日平均20~30人が使用しているという。市は本年度内に、常時開放を前提に市民向け説明会を開催し、意見を聞き取る予定という。

 公園に隣接するバリオレシェンテ町内会会長(52)は「夜間にたまり場になるなど防犯面の心配は大きい。使用は災害時に限るべきだ」とし、常時開放に反対している。

【 2016年12月28日 09時47分 】

京都府長岡京記念文化会館、1月から長期閉館 設備改修工事で

2017-01-08 10:14:25 | 創 creation
 京都府長岡京記念文化会館(長岡京市天神4丁目)は1月16日から、空調設備の改修工事のため臨時閉館する。開館予定は5月中旬で、4カ月間にわたる長期閉館は初めて。

 同会館は府が約16億円をかけて建設し、1988年に開館。約30年が経過し、空調設備が老朽化。近年は夏場に利用者から苦情が寄せられていた。

 改修工事では、会館地下に設置されているガス式の冷暖房機を、省エネ性能に優れた最新式に入れ替える。隣接の市立中央公民館も空調設備を更新する。工事費は約4800万円。

 同文化会館では毎年3月に吹奏楽や合唱など多数の演奏会が催されている。臨時閉館に伴い、各団体とも開催時期や会場の変更を余儀なくされている。長岡中吹奏楽部は定期演奏会を半年前倒しして10月に実施。西乙訓高吹奏楽部は高槻市の高槻現代劇場で開催する。

 京都市伏見区の呉竹文化センターに会場変更した長岡第二中吹奏楽部顧問の加田宗義教諭は「工事はやむを得ない。いつもと違う場所なので来客に影響があるかもしれない」と話す。

 同会館を運営する府長岡京記念文化事業団は「長らくご迷惑をかけるが、改修工事で熱効率が良くなって快適になるので、また多くの人に利用してほしい」としている。

【 2016年12月27日 10時00分 】

勝負の聖地へ、「天王山カップフェンシング」白熱 京都・大山崎

2017-01-08 10:11:43 | 会 party
 「大山崎町天王山カップ少年少女フェンシング大会」が25日、京都府大山崎町円明寺の町体育館であった。「大山崎カップ」から名称変更して開く初の大会で、全国からの参加者が熱戦を繰り広げた。

 「勝負の聖地・天王山」をアピールしようと、主催する同町や実行委員会が大会名を変えた。北は宮城県、南は大分県までの23都府県とニュージーランドから小中学生計約430人が参加した。

 会場では学年別の8部門に分かれ、予選リーグを勝ち抜いた選手たちが決勝トーナメントに挑んだ。「ファイト」と声援が飛び交う中、剣先で相手をけん制しながら、じりじりと間合いを縮め、一気の突きが決まると大きな拍手がわいた。

 大山崎中フェンシング部の2年津田愛実さん(13)は「お互いを高め合えるように正々堂々戦う」と選手宣誓。決勝トーナメントを前に「まだ自分のフェンシングになってない。目標は優勝。対戦相手を自分のペースに巻き込んでいきたい」と話した。

【 2016年12月26日 11時18分 】

障害有無超え共生を 長岡中生が京都府作文コンクール最優秀賞

2017-01-08 10:08:26 | 賞 prize
 京都府が今月の障害者週間(3~9日)に合わせて行った体験作文コンクールで、長岡中1年の黒石健人さん(13)がこのほど、最優秀賞を獲得した。祖父母が盲導犬育成に携わっていたことから視覚障害者と接した体験を踏まえ、健常者と障害者が共生できる社会のあり方を模索している。

 作文は「障害者も輝く社会」と題し、400字詰め原稿用紙4枚に思いをしたためた。祖父母が育てた盲導犬「バーフィー」の利用者は公共交通機関を使って通勤し、水泳で障害者の全国大会にも出場した。盲導犬を伴っていること以外は健常者と変わらない生活をしており、「目が見えないことは、不便ではあるが、不幸ではない」と指摘している。

 障害者を特別視するのではなく、いつもと変わらない接し方をすることが大切と強調。今夏のリオデジャネイロ五輪では、卓球女子で右の肘から先がない選手が3大会連続出場し、健常者や障害者の枠を超えて活躍した事例を挙げて「共に生きる社会を目指すなら、こういうことが当たり前になれば良いなと思う」と結んでいる。

 作文は夏休みの宿題で、幼い頃の記憶をたどってテーマ設定。小学生から一般まで62人が応募した中で、見事に最優秀賞を獲得した。国語科の田村真里奈教諭から受賞を知らされ「今までになかったことだったのでうれしかった」と振り返り、今後も障害者福祉のあり方について考える。

【 2016年12月25日 12時06分 】