“山宣”生誕128年、「共謀罪」廃案を 京都・宇治で行事

2017-06-10 11:28:39 | 政 governing
 治安維持法に反対して暗殺された宇治出身の政治家山本宣治の生誕128年記念講演会が4日、京都府宇治市宇治の料理旅館「花やしき浮舟園」で催された。現代の治安維持法と懸念される「共謀罪」の成立が迫る中、約100人の参加者は当時と今を重ね合わせながら自由や平和の大切さを考えた。

 講師を務めた立命館宇治中・高の本庄豊教諭は、治安維持法は成立後に罰則が徐々に重くなり、それを恐れる空気が社会に広がって自由が圧殺されたと指摘。「山宣たちのことだけでなく、周囲の人の変化を伝えないと治安維持法の怖さが分からない」と訴えた。

 「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案についても、政府答弁が治安維持法の時と似通っているとして廃案を強く求めた。

 生誕記念行事は山本を顕彰する市民グループ「宇治山宣会」が、毎年5月28日の誕生日前後に開催している。

 この日は東京山宣会のメンバーも訪れ、山本が凶刃に倒れた光榮館跡(東京都千代田区)に記念プレートを設置する活動を報告した。

【 2017年06月05日 11時02分 】

天下分け目の山崎古戦場巡る 京都、甲冑劇団演舞も

2017-06-04 14:19:11 | 歴 history
 羽柴秀吉と明智光秀が激突した「山崎合戦」ゆかりの地を歩く催しが3日、大山崎町で開かれた。さわやかな晴天の下、住民ら約30人が天王山などの古戦場を巡り、町の歴史や文化に触れた。

 山崎合戦があった6月13日に合わせたイベントとして同町などが企画。大山崎ふるさとガイドの会のメンバーが参加者を案内した。

 大山崎ふるさとセンター(同町大山崎)に集合した参加者は、センター内の町歴史資料館を見学した後、近くの離宮八幡宮へ移動。ガイドから、中世にエゴマを原料とする灯明油の独占販売の拠点として栄えた歴史などを学んだ。

 その後、宝積寺を経て合戦が繰り広げられた天王山を登り、山頂近くで昼食を楽しんだ。下山後は、天王山夢ほたる公園(同町円明寺)の山崎合戦古戦場碑を訪れた。公園では、甲冑(かっちゅう)劇団「乙訓戦国つつじ」の2人が、明智光秀と娘の玉(ガラシャ)役で、本能寺の変や山崎合戦を題材にした演舞を披露。参加者が迫真の演技に見入った。

 塩飽恒雄さん(65)=神戸市=は「戦国時代の有名な合戦の舞台になった場所を歩き、歴史的意義が分かり、参加してよかった」と話した。

【 2017年06月04日 12時00分 】

食品ごみリサイクルへ実証実験 京都・長岡京市、飼料や肥料に

2017-06-04 14:16:28 | 創 creation
 京都府長岡京市は6月から、市内の保育所で出た調理くずや食べ残しなどの食品ごみを再資源化する実証実験を始めた。飼料や肥料にリサイクルし、一部は保育所の菜園や花壇などで使ってもらい、環境教育にも役立てる。

 市は、本年度からスタートした一般廃棄物処理基本計画で、食品リサイクルや環境教育の推進を掲げている。これまで市内の保育所や小学校の調理くずや食べ残しは、業者に委託して焼却処理していた。

 実証実験は、新田保育所と深田保育所の2カ所で実施。毎週火曜日と金曜日に、市内の業者に委託して食品ごみを回収し、飼料や肥料に加工してもらう。来年3月末までに約4300キロの食品ごみ削減を見込んでいる。

 1回目の回収日の2日、新田保育所(同市長岡1丁目)では、調理員が、包装資材を取り除いて、キャベツやタマネギなどの皮をざるに集めて水切りした後ポリ袋に集めた。その後、前々日の午後と前日の食品ごみを含めて、約30キロを業者が回収した。

 実証実験を踏まえ、市は他の保育所や小学校にも広げる予定で、「可燃ごみを減らすとともに、子どもたちが環境への関心を高めることにもつなげたい」(環境業務課)としている。

【 2017年06月03日 12時14分 】

京都・長岡京「風土遺産」を冊子に

2017-06-04 13:50:07 | 創 creation
 京都府乙訓地域の地名詩を編さんしている市民団体チーム乙訓が、冊子「長岡京市の風土遺産-景観ビジュアルブック2016」を作った。昨年募集した次世代に残したい風景写真の優秀作品などを掲載したほか、市内の眺望や四季を題材にした文芸作品も収録している。

 多くの文化遺産に恵まれる市の魅力を広く知ってもらおうと制作した。15年7月、京都大の学生らとともに、残したいと思う市内の眺望を市民にアンケートし、32の地点をピックアップした。昨年、その中の10カ所を題材に写真コンテストを実施。今回の冊子は、一連の作業の集大成となる。

 A4判のカラー刷り12ページ。表紙は、青空と真っ赤なキリシマツツジの対比が美しい長岡天満宮の写真を使用。ページをめくると、初夏の奥海印寺をモチーフに西山と田んぼの鮮やかな緑が目を引く写真をはじめ、木々の下に伸びる走田神社の石段をとらえた小学生の作品、市内が一望できる西山公園体育館からの眺めなど、何げない風景でありながら郷土の美しさを感じさせる秀作が並んでいる。

 空海や清少納言らの文芸作品を添えたほか、32地点を紹介する地図も載せている。チーム乙訓代表の鵜野高資さん(74)=同市柴の里=は「今後も作品を募って冊子にまとめ続け、ふるさとの良さを広めたい」と話す。

 冊子は、2市1町の図書館や長岡京市観光協会などで閲覧できる。

【 2017年06月02日 12時17分 】

廃棄家電から東京五輪メダル 京都の3市町も協力へ

2017-06-02 10:35:44 | 創 creation
 京都府乙訓2市1町は、廃棄された小型家電から2020年東京五輪のメダルをつくるプロジェクトに参加する。庁舎などに回収ボックスを設置し、不要になった携帯電話やスマートフォンなどの提供を住民に呼び掛けている。

 同プロジェクトは全国で廃棄された小型家電を集め、金や銀、銅を抽出し、東京五輪で授与されるメダル約5千個をつくる取り組み。環境省などが全国の自治体に協力を呼び掛け、実施している。

 乙訓2市1町では15年から順次、業者と提携して小型家電の回収を実施している。住民に小型家電リサイクルへの関心をさらに高めてもらおうと、同プロジェクトへの参加を決めた。

 各市町とも、庁舎内に携帯電話とスマートフォン専用の回収ボックスを設置。長岡京市は庁舎内の3カ所に加え、市図書館と西山公園体育館でも回収する。パソコンやプリンター、デジタルカメラ、ゲーム機、DVDプレーヤー、ドライヤーやトースター、電卓など他の小型家電も、各市町が実施している回収制度を利用すれば同プロジェクトに利用される。

 長岡京市環境業務課は「不要になっても家庭に保管されたままの小型家電は多い。東京五輪を機会にリサイクルが進んでほしい」としている。

【 2017年06月01日 10時51分 】

シティープロモーション 、ロゴマーク車でPR 京都・長岡京

2017-06-02 10:33:15 | 商 trading
 京都府長岡京市の魅力発信に協力しようと、市商工会建設業部会は30日、市のシティープロモーションのロゴマークを会員企業の社用車に貼り、PRを始めた。

 市は4月から、定住促進などを目指し、シティープロモーション事業を展開。市内の各種団体や店舗などにイメージポスターやロゴマークのシールなどを配布し、掲示や貼り出しを呼び掛けている。

 同商工会建設業部会は約200社が加盟。市の宣伝になればと、営業車や業務用車両にロゴマークのシールを貼ることにした。

 この日、同部会の役員10人が市役所を訪問。それぞれの営業車のドアや後部にシールを貼りつけ、中小路健吾市長に披露した。

 当面は約50台の車にシールを貼り、今後拡大する予定で、辻正志部会長は「仕事で京都市内や大阪にも出掛けるので、市内外に長岡京市をアピールできるのではないか」と話した。

【 2017年05月31日 11時54分 】

禁煙の光、境内クリーンに 京都・向日神社

2017-06-02 10:29:23 | 創 creation
 世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」(31日)に合わせ、京都府向日市向日町の向日神社のライトアップが始まった。黄緑色の光で照らされた本殿が闇夜に浮かび上がっている。

 NPO法人「京都禁煙推進研究会」がたばこの健康被害について考えるきっかけになればと企画した。同法人理事長で医師の安田雄司さん(65)は「世界的に見ても日本のたばこ対策は遅れている。被害の実態を知ってほしい」。安田さんは向日市在住で、地元の同神社が昨年に続いて協力した。

 午後10時ごろまで、境内に設置した4基の大型LEDライトが本殿と周囲の新緑を明るく染める。友人とウオーキングに訪れた同市上植野町の岡田祥子さん(42)は「クリーンなイメージが伝わってくる。受動喫煙のない世の中になってくれたら」と話した。1日まで。

【 2017年05月30日 11時50分 】

梅雨入り前に備え新た 京都・向日市消防団

2017-06-02 10:26:26 | 習 learn
 梅雨入りを前に、京都府向日市消防団の水防訓練が28日、鶏冠井町の市民ふれあい広場で行われた。団員や市職員ら約120人が、土のうの作り方や積み方について学び、災害への備えを新たにした。

 大西郁雄消防団長が「火災だけでなく地震や水害への対応についても市民から期待は大きい。限られた資材で最大限効果が発揮できるよう取り組んでほしい」と訓示。団員と市職員が四つの班に分かれ、向日消防署員から、重さ約30キロの土のうの作り方を教わり、スコップで砂をすくって袋に詰める作業を行った。

 アスファルトの道などで増水を止めるための改良積み土のう工法も訓練。「川の上流に土のうの閉じ口を向けて並べて」「作業する時は水に背を向けないように」と署員から指導を受け、防水性のブルーシートの上に土のうを手際よく並べた。たこ槌(つち)と呼ばれる専用の道具で突き固め、長さ約10メートル、3段約45センチの高さに積み上げた。

【 2017年05月29日 10時42分 】