大しめ縄飾り 京都・向日神社で事始め

2017-12-18 10:44:38 | 式 celemony
 迎春準備の「事始め」にあたる13日、京都府向日市向日町の向日神社で、氏子らがしめ縄を作り、拝殿と本殿、西国街道に面した鳥居前に飾り付けた。

 同市上植野町と鶏冠井町の氏子たちが毎年この時期に行っている。

 氏子らは、朝から集まり、地元産の茎の長いもち米の稲わらをねじったり締め上げたりしながら、約2時間かけて大しめ縄を完成させた。

 来年は、同神社の鎮座1300年にあたる。氏子の木ノ山俊昭さん(70)=同市上植野町=は、「心を込めて作った。(鎮座1300年の)節目の年、稲のかぐわしい香りのもと、多くの人にお参りしに来てもらいたい」と話していた。

【 2017年12月14日 12時59分 】

不登校解決向け発足1年 京都・乙訓の「親の会」

2017-12-18 10:41:35 | 会 party
 京都府向日市を拠点にしている「乙訓不登校を考える親の会『大地』」が、発足から1年を迎えた。子どもの不登校に悩む保護者が集い、専門家も交えて家庭や学校、親自身のことで意見を交換し、解決策を探りながら交流を深めている。

 大地は、子どもが不登校だった同市の保護者ら数人が昨年12月1日に設立。直前に大山崎町で心理臨床家の高垣忠一郎さんの講演を聞き、子どもに寄り添った教育の大切さを知り、不登校について親同士が向き合える場所を作ろうと考えたことが、大地を立ち上げるきっかけになった。

 現在の会員は9人で、毎月第3日曜の午前中に寺戸公民館(向日市寺戸町)で定例会を開いている。会員以外にも参加者はおり、毎回10人前後で子どもや家族の様子、抱えている不安や先生との関わり方などを話し合う。

 先月の定例会には乙訓地域や京都市から9人が参加。中高生は進路を決める時期とあって、保護者からは不登校に加え、受験勉強にも身が入らない状況を危ぶむ声が出た。サポーターとして大地に参加する精神保健福祉士の木下秀美さんは「何が何でも15歳の春に高校に行かなければならいことはない。本人のスイッチが入るのを待ってあげて」と助言していた。

 小学4年の長男が3カ月前から不登校になった京都市の女性は、友人の紹介で初めて大地の定例会に参加し「幅広い年代の不登校の状況が聞けた。悩んでいるのは私だけじゃないということも分かり安心感が持てた」と話す。

 大地の三浦千尋代表は「子どもが安心して生活できることが一番大切。そのために何が必要か、みんなで考えていきたい」と、今後の活動を見据える。

【 2017年12月12日 14時50分 】

京都・長岡京市、宿泊施設開設に助成へ 観光消費拡大狙う

2017-12-18 10:39:47 | 政 governing
 京都府長岡京市は11日、観光振興策の一環として、市内に宿泊施設を開設した事業者への助成制度を本年度中に創設する方針を示した。観光客1人当たりの消費額が府内自治体の平均を下回る中、宿泊施設の誘致で市内での滞在時間を伸ばし、消費拡大に結びつける狙い。

 この日再開した市議会12月定例会の一般質問で、中小路健吾市長が冨田達也市議(輝)の質問に、「地域の『稼ぐ力』の向上に向けた観光を進めるには誘致が不可欠」と述べた。

 府が11月に始めた宿泊施設の立地促進制度を活用する。同制度では、新築や増床、宿泊施設へ改修の場合、経費の5%(上限有り)を助成するなどとし、市町村独自の財政支援策があることを適用の条件とした。

 市商工観光課によると、本年度内に要綱を作成し、必要経費の一部を補助する構想。今後について、市長は「企業立地促進制度の助成対象を拡大し、宿泊施設を対象とする方向で検討していきたい」と答弁した。

 府の調査によると、同市の観光客1人当たり消費額は2016年で450円と府内市町村(京都市を除く)平均額の4分の1以下。

 京都市内の宿泊施設不足が慢性化する一方、同課の説明では、長岡京市内の宿泊施設はビジネスホテルとゲストハウスの計2軒(45室)にとどまる。

【 2017年12月12日 10時10分 】

「みんなのお家」世代超え集う場に 京都・長岡京に開館

2017-12-18 10:35:51 | 民 people
 京都府長岡京市久貝3丁目にこのほど、地域住民の交流拠点「みんなのお家」が開館した。長岡京研究のパイオニア・故中山修一さんの居宅を改築し、有志の市民らが運営を担う。当面は、平日に子どもの居場所やガーデニング活動で開放し、週末には工作などのイベントを企画。幅広い世代が集う場を目指す。

 中山修一記念館に隣接する築約80年の木造2階建て民家。空き家だったが長男忠彦さん(73)が改築した。トイレを増設し、庭への出入りがスムーズな設計にして、活動しやすい工夫を施した。

 市内でボランティア活動に携わる住民らを中心にした実行委員会15人が運営。平日は来訪者に庭の手入れや農作業などで自由に時間を過ごしてもらう。週1回は地域の母子会が子どもの居場所づくりに取り組む。月数回イベントを予定し、来年のえとを絵筆で描く講座(12月)▽手帳作り(来年1月)▽しだれ桜の植樹祭(同2月)-などを企画する。

 11月下旬には、オープニングイベントを開催。親子らが庭に花の苗を植えたり、木工のワークショップを楽しんだりした。

 娘2人を連れて参加した近くの三浦可苗さん(35)は「近隣に子どもが集う所がないのが悩み。親子と知り合えるきっかけがほしかった。地域のおじいちゃんやおばあちゃんから昔遊びを教えてもらえたら」と話した。

【 2017年12月11日 17時30分 】


交流機能持つ6階建てに 京都・向日市役所の建て替え案

2017-12-18 10:33:52 | 政 governing
 京都府向日市は、休館中の市民会館との複合化による市役所本館の建て替えについて、現在は駐車場になっている場所に市役所と同会館の交流機能を持つ6階建ての建物を建設し、その北側にホールを建てる計画案をまとめた。このほど開かれた市議会新庁舎等建設特別委員会で明らかにした。

 計画案や市の説明では、まず市役所本館南側の駐車場に6階建ての建物を建設する。1、2階を市民会館の交流機能スペースとし、オープンカフェの設置も考慮している。3~6階は市の事務スペースにする。この建物に市役所機能を移してから現在の本館を取り壊し、ホールを建てる。市民会館の425席と同程度の可動式の客席を設ける。座席を収納すれば、大規模会議や展示会といった催しにも対応できるという。

 大規模災害時には応急対策の拠点に位置づけるほか、非常用電源や給水設備も確保する。さまざまな催しが開ける多目的スペースを屋内外に設けることも検討。バリアフリー化や分かりやすい案内サイン、多目的トイレ設置なども盛り込む。

 建物の建設費は市役所庁舎部分で14億円、市民会館部分で32億円の計46億円を見込んでいる。ただ、設計費や現本館の解体費などは含まれておらず、同特別委員会委員からの質問に、市は今後の経済情勢によって5億~10億円かさむ可能性にも言及した。

 政府の財政支援策が2020年度中までのため、市は同年度中の工事完了を目指している。計画案に対する市民からの意見を12月5日から1カ月間募り、委員の意見も踏まえて本年度中に基本計画を策定。開会中の市議会12月定例会には関連予算を一般会計補正予算案に計上しており、議決されれば基本設計づくりに着手する。

【 2017年12月11日 10時20分 】

勢い良く「コマ回し」児童が腕前競う 京都・長岡京で大会

2017-12-11 10:40:22 | 会 party
 昔遊びの腕前を競い合う「長岡京市小学生コマ回し大会」が9日、京都府長岡京市開田3丁目の産業文化会館で開かれた。市内の児童が、真剣な表情で熱戦を繰り広げた。

 同大会は伝承コマ回し保存会の主催。市内8小学校の放課後に行う「すくすく教室」で、こま回しに取り組む児童の成果発表の場として毎年開き、今回が6回目。今年は5小学校の28人が参加した。

 競技は長回しや初級、中級、上級、一般の各部で実施。児童は缶こまや木こまを勢いよく床で回したほか、手に乗せたり、ひもを使った技などで競った。長回しの部で優勝した長岡第五小2年の西條慶君(8)は「同タイム決戦はドキドキしたけど勝ててうれしい」と話した。

 このほかの各部優勝者は次のみなさん。

 初級=上松央(長岡第四小1年)▽中級=中野雄基(長岡第八小5年)▽一般=大塚悠仁(長岡第五小6年)

【 2017年12月10日 17時40分 】

全盲男性講演、障害者サポート学ぶ 京都・大山崎

2017-12-11 10:33:36 | 護 help
 障害者スポーツに取り組む全盲の男性を講師に招いた講座がこのほど、京都府大山崎町の大山崎ふるさとセンターであった。町民ら約30人が講演やグループワークを通じて、障害者の心理やコミュニケーション方法を学んだ。

 2020年東京パラリンピックに向け、日本財団パラリンピックサポートセンター(東京都)が各地で展開する「あすチャレ!アカデミー」の一環。障害の有無を超え、互いに支え合う社会づくりを目指そうと、障害者週間(3~9日)に合わせて町が実施した。

 講師を務めたのは兵庫県のブラインドサッカーのクラブチームに所属する原口淳さん。自身の経験を交えながら「普段から相手の立場で考える習慣を付けることが大事」と呼び掛けた。グループワークでは、参加者が横断歩道で立ち止まる障害者を見かけたときの対応など具体的な場面を想定した行動やサポート方法について話し合った。

【 2017年12月09日 17時00分 】

気管切開の声楽家と市民合唱 京都・障害者の人権考える集い

2017-12-11 10:31:06 | 護 help
 「人権を考えるつどい」と「障がい者児の人権を考える市民のひろば」が9日、京都府長岡京市天神4丁目の中央公民館であった。第40回記念で気管切開をした声楽家の青野浩美さんが歌声を披露したほか、さまざまな催しがあり、多くの市民らでにぎわった。

 市や市教育委員会のほか、障害者や福祉、ボランティアなど30団体でつくる同ひろば実行委員会の主催。障害者週間(12月3~9日)と人権週間(同4~10日)に合わせて毎年開いている。

 青野さんは、突然の病気による車いす生活や、失った声を医療器具「スピーチカニューレ(管)」で取り戻した経過、医師が「前例がない」と告げた声楽家の再開を説明。ソプラノの声で「野ばら」や「ありがとうの花」などを披露して来場者を魅了した。市少年少女合唱団や乙訓手話サークル「でんでん虫」、乙訓若竹苑の利用者と一緒に「ビリーブ」を合唱した。

 特別支援学級の作品展や福祉施設と児童の福祉体験などのステージ発表、車いすやアイマスクと白杖(はくじょう)の体験、スタンプラリーや模擬店などもあり、親子連れらが楽しんでいた。

【 2017年12月10日 13時17分 】

開館21年、200万人達成 京都・大山崎山荘美術館

2017-12-11 10:29:19 | 賞 prize
 アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府大山崎町)の来館者が200万人に達し、8日に記念セレモニーが行われた。来館者に記念品を贈り、節目を祝った。

 200万人目は、広島県三原市の会社員田代美香さん(39)。3度目の来訪という。粟津晶館長から16日から始まる企画展のペアチケットやビール券を贈られた田代さんは「びっくりした。この美術館は、建物も魅力的で、特に温室通路がお気に入り。また来ます」と喜んだ。粟津館長は「今後もお客様の声に謙虚に耳を傾け、満足してもらえる美術館にしたい」と話した。

 同美術館は、実業家加賀正太郎が天王山の中腹に大正から昭和初期に自ら設計・建築した大山崎山荘の本館を改修し、1996年に開館。建築家安藤忠雄氏が設計した「地中の宝石箱」「夢の箱」も建ち、全国から多くの人が訪れている。

【 2017年12月09日 10時20分 】

一足早く迎春ムード「松」の競り威勢よく 京都・宇治

2017-12-11 10:26:42 | 木 plants
 正月飾りに欠かせない松の競り「松市」が6日、京都府宇治市伊勢田町の大原総合花き市場で開かれた。威勢のいいかけ声が響く中、青々とした松が次々と競り落とされ、一足早く迎春ムードに包まれた。

 生け花に使われる若松を中心に、枝ぶりの大きい門松や、根の付いた根引松、松葉の長い大王松など計約30万本が、木津川市や愛媛県、千葉県などから入荷した。

 松市は午前10時に始まり、競り人が大きな声で「買うたってや」「安いよ」と言いながら松の束を見せてアピールした。京都や滋賀、大阪の小売店や量販店から訪れた約150人が指の動きで金額を示し、競り合った。

 今年は台風の上陸や接近が相次いだ影響もあって入荷が昨年より約5万本少なく、全体的にやや高値で取引されたという。

【 2017年12月07日 10時00分 】

気管切開の声楽家招き特別公演 京都・長岡京で9日

2017-12-11 10:21:13 | 護 help
 人権意識の豊かな地域づくりのためのイベント「障がい者児の人権を考える市民ひろば」が12月9日、京都府長岡京市天神4丁目の中央公民館で開かれる。今年は第40回記念で、気管切開をした声楽家の青野浩美さんを招き特別公演を開催する。

 市や市教育委員会、障害者や福祉、ボランティア、女性、人権など30団体でつくる同実行委員会の主催。同ひろばは国連の国際障害者年(1981年)を機に始まった。

 京都市出身の青野さんは83年生まれ。同志社女子大音楽学会で声楽を学んでいた23歳の時に原因不明の病を発症し、25歳で気管切開をした。声楽を続けるのは「前例がなく無理」と告げられたが、諦めず医療器具「スピーチカニューレ(管)」を使い、活動を再開した。現在、京都光華女子大に在学中。

 特別公演は午後2時半に開演。ソプラノの歌声を披露するほか、市少年少女合唱団や手話サークル「でんでん」との共演で「ビリーブ」を歌う予定。

 このほか当日は午前10時20分から、盲目の少女と男性美容師との恋い話が題材の映画「ちょき」を上映(先着200人)。午前11時~午後3時半は、車いすや白杖(はくじょう)などの体験コーナー、障害者児団体と市内児童のステージ発表、模擬店などもある。入場無料。問い合わせは市障がい福祉課075(955)9549。

【 2017年12月06日 18時08分 】

ごみ分別、ゲームで大切さ学ぶ 京都、保育所に出前授業

2017-12-11 10:18:40 | 習 learn
 ごみの削減を幼い頃から心がけてもらおうと、京都府長岡京市が4日、市内の公立保育所へ出前授業を始めた。子どもたちがデジタル紙芝居やゲームを通じて、掃除やごみの分別の大切さを学んでいた。

 この日は、開田保育所(同市神足3丁目)の3~5歳児クラスの計100人を相手に、市環境業務課の職員がポイ捨て禁止やごみの分別、リサイクルについて説明した。

 コーヒーの空き缶やヨーグルトの容器などを手渡された子どもたちは、相談しながら表示を読み取り、「スチール缶」や「プラスチック」のごみ箱に投げ入れ、ペットボトルのラベルやキャップを外してから捨てる行程を実演して見せた。

 市では12月中に残る4カ所の市立保育所でも出前授業を実施する。

【 2017年12月05日 12時16分 】

隠れた名所、ドウダンツツジの紅葉が見頃 京都・向日神社

2017-12-05 09:50:54 | 木 plants
 「鎮守の森」を彩る紅色が秋の深まりを告げている。向日神社(京都府向日市向日町)の脇に広がる桜の園でツツジが紅葉しており、散策する市民らの目を楽しませている。

 色づいているのはドウダンツツジ約50本で、多くは桜の園を整備してきた市民団体「鎮守の森の会」が10年ほど前に植えた。桜の園は春のサクラで有名だが、初冬の隠れた名所としても人気を呼びそうだ。今月上旬まで見頃が続きそう。

 散歩していた鷲野孝一さん(67)=京都市西京区=は「紅葉といえばカエデだが、ツツジもこれだけきれいに赤くなるんだなと驚いた。来年以降も、この時期になったら見に来たい」と話していた。

【 2017年12月04日 11時07分 】

300年の歴史重ねる長屋門 京都・宇治の上林記念館

2017-12-05 09:48:48 | 歴 history
 観光客や買い物客が行き交う宇治市中心部の宇治橋通を歩けば、ひときわ風格のある門が目を引く。徳川将軍家御用達の宇治茶師「上林春松家」の長屋門だ。1698(元禄11)年に起きた宇治の大火で類焼後に再建され、約300年の歴史を重ねている。

 長屋門の2階部分などを使って「宇治・上林記念館」が開館したのは1978年1月。現館長の14代上林春松さん(85)の先代が「古い所蔵品を大勢の人に見てもらえる場所にしよう」と、長屋門の改修に合わせて取り組んだ。

 丹波を拠点としていた上林家は戦国時代に宇治へ移った後、豊臣秀吉らに重用され、宇治茶の世界で台頭した。記念館には、秀吉が上林家の屋敷で茶会を開いた際の記録などが展示され、時の権力者とともに確固たる地位を築いていた様子がうかがえる。

 館内では、江戸時代に宇治から将軍家に茶を届けた行列「御茶壺(おちゃつぼ)道中」で実際に使われた壺やかごのほか、茶葉を蒸すためのかまどやもむための焙炉(ほいろ)、抹茶に仕上げるための石うすなど古い道具も数多く並ぶ。

 春松さんは「手作業で行ってきた製茶や時の権力との付き合いなど宇治茶に古い歴史があることを感じてほしい」と話す。

■宇治・上林記念館 宇治市宇治妙楽38。JR宇治、京阪宇治の両駅から徒歩数分。開館は午前10時~午後4時。金曜日休館。入館料200円。問い合わせは0774(22)2513

【 2017年12月03日 17時50分 】


「乙訓郡誌」歴史読み解いて 京都・向日で特別展

2017-12-05 09:46:46 | 歴 history
 古代から近代までの乙訓地域の歴史をまとめた「乙訓郡誌」の原稿や関連する史料を集めた特別展が、京都府向日市寺戸町の市文化資料館で開かれている。郡誌編集を記念して戦前に開かれた展覧会の展示品など40点が並び、来場者が乙訓地域に残る歴史遺産に見入っている。

 大正から昭和初期にかけて各地で歴史編さん事業が行われ、当時の乙訓郡でも郡誌編集が進んだ。1928(昭和3)年には、西山高等女学校(現京都西山高)で編集記念の講演会と展覧会があった。今回は郡誌の原稿とともに、展覧会の目録に記載されたものと同一、同種の展示品をそろえた。

 蔵王堂光福寺(京都市南区)所蔵の「風俗絵馬」は、かごに乗る若者が多くの供回りを従えて御殿へ向かう姿が描かれており、玉城玲子館長は「展示されるのは昭和3年以来のはず」という貴重な史料。乙訓寺(長岡京市)所蔵の「隆光僧正図」や、光明寺(同)所蔵の「光明寺縁起絵巻」なども目を引く。

 大正時代中期には、当時の乙訓郡長だった山本三省が府から借りた史料を学校の教員に書き写させており、その中から金蔵寺(西京区)の歴史を記した史料と写本なども公開している。

 特別展は12月17日まで(月曜と同1日は休館)。午前10時~午後6時。無料。期間中の12月3日と10日の午後2~4時には専門家や資料館職員が展示内容に合わせた講演会なども行う。定員各80人で、申し込みは向日市文化資料館(931)1182。

【 2017年12月03日 15時50分 】