民家でのんびり高齢者サロン 京都・大山崎、月1回開催

2017-12-05 09:44:47 | 護 help
 地域の高齢者が気軽に立ち寄れる場をつくろうと、京都府大山崎町のボランティア団体「和来隊(わらいたい)」のメンバーらが同町円明寺の民家で「殿山サロン」を月1回のペースで開いている。参加者が増えつつあり、関係者は「外出時の休憩がてらに来てもらえれば」としている。

 同団体と町社会福祉協議会がサロン開設の準備を進め、自宅を集いの場に提供した山田俊子さん(77)の協力で9月から始めた。開催日は毎月第2火曜の午前中で初回の参加者は数人だったが、10月は34人だった。

 悪天候だった11月中旬も13人が訪れ、参加者が会話を楽しんだ。主催者によると、特にゲームや歌などの企画は設けず、自然体で思い思いに時間を一緒に過ごしてもらうようにしているという。

 同サロン代表で町民生児童委員も務める辻本絹代さん(70)=同町円明寺=は「この地域は独居の高齢者も多く、あまり人と話す機会がないとの声を聞くこともある。近くのスーパーで買い物した後、休憩がてら立ち寄ってほしい」と話す。

 次回のサロンは12月12日午前10時~正午ごろ。出入り自由。対象は65歳以上の町民で、無料でコーヒーや紅茶、お菓子を用意している。当日は山田さん宅前に目印ののぼりを立てる。

【 2017年12月03日 13時20分 】

重文指定後初「聴竹居」紅葉あでやか 京都・大山崎

2017-12-05 09:41:18 | 木 plants
 戦前の木造モダニズム建築の代表作とされる国重要文化財「聴竹居」(京都府大山崎町大山崎)で2日、恒例の「紅葉をめでる会」があった。重文指定後初の開催で、多くの人が訪れてモミジの赤に囲まれた建物に見入った。

 管理を担う一般社団法人「聴竹居倶楽部(くらぶ)」が新緑と紅葉の時季に行い、予約不要で建物を見学できる。

 来場者は、外から涼しい風を取り入れる土管「クールチューブ」や太陽の高さを計算して作られたひさしなど、随所に施された工夫について倶楽部メンバーから説明を受けた。縁側一面のガラス窓には、庭園のモミジが広がり「きれい」と感嘆の声が上がった。

 三島桃子さん(47)=大阪府島本町=は「細部までこだわりを感じた。紅葉も見られて満足」と話した。

 聴竹居は、京都帝国大教授を務めた建築家、故藤井厚二が1928年に建てた自邸。環境工学を取り入れた和洋融合の名建築として名高い。7月31日付で重文指定の告示を受けた。

【 2017年12月03日 11時29分 】

障害者施設、特産の竹で箸作り 京都、観光協会と組みPR

2017-12-05 09:37:05 | 創 creation
 京都府長岡京市開田1丁目の障害者就労支援施設「バスハウス」が、特産の竹を使った箸作りに力を注いでいる。同市の竹工芸品製造会社「高野竹工」が粗削りの原形を提供し、施設利用者が手作業で磨き上げている。市観光協会も協力し、3日まで光明寺(同市粟生)の特設ブースで販売中。三者のタッグで新たな土産品としてPRを強めている。

 バスハウスでは、竹を使ったおもちゃや靴べらなどの製作に取り組んできたが、箸には肉厚な素材が必要で入手が困難な上、裁断から加工まで微細な作業が求められ、大量生産はできなかった。

 昨秋、観光商品作りを通じた地域貢献を目指して同社が連携を打診。油抜きなどの加工を施した上で削り出した原形を安価で提供し始めた。さらに、施設利用者が作業する際の補助具を共同で製作。施設側での工程をかんながけや研磨紙での微修正に絞り込み、仕上がりの精度を高められるようになった。同社の西田隼人・営業二課長(41)は「誰もが製作できる仕組みを心がけた。いろいろな場面に広めたい」と語る。

 今年7月に商品化、市制45周年の式典で記念品に採用された。11月中旬からは、市観光協会が紅葉の名所・光明寺に特設したブースに出品。バスハウスでは、今後も箸作り体験のワークショップなどを通じて商品をPRし、注文に応じて生産していくという。

 生田一朗所長は「観光振興に利用者が貢献し、伝統産業の継承にも役立てる。活躍の場を広げて地域とつながって行けたら」と見据える。作業を担当する利用者の野々村明夫さん(49)=向日市森本町=は「高品質で売れる物を作っていると思うと自信につながる。これからも技術を高めたい」と話す。

 問い合わせはバスハウス(748)9182。

【 2017年12月01日 10時43分 】


二胡の美しい音色、来場者も体験 京都・向日でコンサート

2017-12-05 09:34:56 | 会 party
 中国の伝統楽器・二胡(にこ)のミニコンサートと体験会が29日、京都府向日市寺戸町の寺戸公民館で開かれた。二胡演奏家で府名誉友好大使の韓秋月さんが美しい音色を響かせ、来場者に弾き方を手ほどきした。

 国際理解講座として中央公民館が主催し、市民30人が来場した。韓さんは中国の古都・西安市出身で、二胡演奏を通じた日中友好促進のために関西各地で活動している。

 演奏会では、明るい曲調の中国民謡や流行歌を軽やかに奏でる一方、「荒城の月」で重厚なメロディーを漂わせ、計8曲を披露した。体験会では志願した来場者が舞台に上がった。最初は思うように音が出なかったが、韓さんから「腕の力を抜いて」とアドバイスを受けながら「きらきら星」を弾いていた。

 韓さんは日本語と中国語の違いにも触れ、「手紙」はトイレットペーパー、「娘」は母の意味になることなどを紹介した。

【 2017年11月30日 12時30分 】

新酒、例年より柔らかい味に 京都・城陽、仕込み本格化

2017-12-05 09:31:56 | 創 creation
 京都・山城地域で唯一の造り酒屋「城陽酒造」(城陽市奈島)で、新酒の仕込みや出荷作業が本格化している。今年は夏場の高温で米質が変わり、例年より柔らかい味に仕上がってきたという。

 酒造りは、例年通り10月下旬から始まった。毎朝4時から最大9人の蔵人が米を蒸したり、もろみに櫂(かい)を入れたりするなどの作業に取り組んでいる。

 今年はアルコールが出にくい米質になっているといい、杜氏(とうじ)の古川與志次さん(67)は「例年より2度程度低い温度で、長い日数をかけて引き出している」と話す。

 27日に新酒の「たれくち酒」と「にごり酒」の販売が始まった。来年2月まで一升瓶で4万5千本分を仕込む予定。

【 2017年11月29日 10時45分 】

咲き終わった開花竹、黄金色に輝く 京都・向日

2017-12-05 09:28:41 | 木 plants
 稲穂のように枝から薄茶色の花穂(かすい)が垂れ下がっていた。京都府向日市物集女町の竹林で、花の咲き終わった珍しい開花竹が28日までに見つかった。太陽が当たると黄金色に見え、青々とした竹林の中でひときわ目立つ。

 竹林を所有する60代の農家が8月の作業中に敷地内に様子の違う竹を8本確認し、これまで見守ってきた。「約40年間ここでタケノコを育ててきたが、初めて見た」と驚く。

 京都市洛西竹林公園(西京区)の渡邊政俊専門医は「竹の開花の詳しい周期やメカニズムは解明されていないが、珍しい現象であることに間違いない。春から夏にかけて花をつけるため、現在は咲き終わった後の姿だろう」と話す。開花すると翌年には枯れてしまうという。

【 2017年11月29日 10時37分 】