歌人・辰巳泰子の公式ブログ

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4.10半歌仙の会 告知とご案内

2016-04-03 17:17:34 | 日常
いよいよ近づきました。4.10連句、お花見興業。

10名ほどで、半歌仙を巻きます。歳時記、もしくは、季語検索できるご用意をお願いします。

連衆2名を公募しています。経験不問。酒乱でないことが、条件。
(公募は、締め切りました。4月8日記す)

また、メディア関係の方の、ご見学を歓迎します。

下記の催しに興味のある方は、tatumiliveあっとまーくyahooどっとcoどっとjp まで、ご連絡をください。


●現時点でのご参加者名簿(アイウエオ順)

岡本淳、佐藤元紀、辰巳泰子、寺井龍哉、徳永未来、根本洋輝、吉田慎司、和里田幸男。


●タイムテーブル

日時
4月10日(日)

14:00
JR京王吉祥寺駅に集合(場所詳細は個別にお知らせ、以下同)

井の頭公園の弁天池から、御茶ノ水の湧水、公園を出て玉川上水に沿い、太宰治の入水場所をとおって、連句会場へ。

遠足のようですが……。
三鷹の名所案内を兼ねます。
吟行のネタ帳となりますように。

15:30
連句会場着

鳥さし、馬さし、博多もつ鍋のおいしい店の個室を借りられました。
すぐ宴会ではなく、ゆるっと、飲みもの、軽食が出てきます。

連句は、半歌仙。全員で、18句を詠みます。
短冊に書き、宗匠(辰巳)に提出、オッケーがでたら、執筆(岡本)に回り、記帳されます。

19:30
巻き上がり

20:00
解散


●式目

大ルールとしては、

○森羅万象を偏りなく詠みこむ。
○輪廻、観音開きを避ける。
○一つの季節のなかで、初春、中春、晩春の時系列を保つ。
○定座の花月は、観念、象徴の表現。
○初折の表(半歌仙では初めの六句)に、無常、宗教、恋を出さない。七句以降を裏といい、裏には出してもかまわない。
○場を詠みこむ。

その会なりのルールとしては、

○席順に詠んで、呻吟するようなら、宗匠判断で、出勝ち(早いもの勝ち)、合作あり。
○あとで式目を外していたのがわかっても、流れでそうなったものを、失敗、粗相とはいわない。
○半歌仙ぜんたいで、合作アートという考えでいます。


●会費

3000円(会場飲食代。これ以上は頂戴しません)


●予行演習(半歌仙の巻、参考資料)

両吟歌仙 ばらばらりの巻 興業始末
平成二十八年三月一日零時三十分 起首
同日 三時十一分 満尾

於 よつ葉
連衆 辰巳泰子 岡本胃斎

発句春   ばらばらり降るものありて雛近し   泰子

脇春   羽根三つ残りゐる鷹の巣   胃斎

第三春   春の暮れ母の手拭ひ風にゆれ   泰子

雑   ペットボトルを透かしてみれば   胃斎
 
秋の月  らりぱっぱ弾くや残んの月の弦   泰子

秋   露霜おきて何処へゆかう   胃斎

秋   南アメリカ大陸のかたち秋落ち葉   泰子

恋   貝合はせならわたしは好きよ   泰子

恋   皇帝の刃に酒を滴らせ   胃斎

恋   冷たい太陽が沈みゆく   泰子

雑   R2‐D2 C‐3P0 何する人?   胃斎

雑   工場長の紺のジャンパー   胃斎

夏の月  大月にて降りたことなし緑陰   泰子     

雑   かくしつつかくしつつゆくゆりかもめ   泰子

冬   乾鮭の腹はかくまで空っぽで   胃斎

冬   一本足で薄ら氷を踏み   胃斎

花   花の雲ふりさけみれば青空が   泰子     

挙句春   ゆくての春のよつ葉かはゆし   胃泰

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