歌人・辰巳泰子の公式ブログ

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せつない事

2012-06-30 14:12:49 | 日常
青いパパイヤ……。



塩もみし、少しのラー油とともに、梅肉で和えました。

前に食べたのは、エスニックレストラン。ナンプラーを使ってあったので、大根の皮みたいとおもったけど、生のまま一かじりしたら、おいしーっ!!
香りがあって。甘くなくて。
硬派のラ・フランスって感じ。
ナンプラー、好きやけど、青いパパイヤに使ったら、もったいない。

「今夜はパパイヤ」っていうと、家の人は、熟したパパイヤの味を想像したらしく、「俺はいらんわ」というていたけど、喜んだ。



子持ちししゃもの揚げマリネ。
スーパーで、安かった。この倍の数売られて、二百円。
揚げて、酷をだして、堪能。

家の人の感想。

「うまい……。ちょっと揚げただけで、格段に」



青いパパイヤと豚こまの炒め。
味付けは、塩と三温糖だけ。さっぱり、さわやかに仕上がりました。

食後、横になり、夜風を入れつつ、家の人は、いいました。

「あぁー。貴族のような夜やなぁ」

そして、寝入ってしまいました。

家の人が寝入ったら、胸もとに猫がきて、たまらなく、苦しくかなしくなってしまいました。

こんな、ささやかなことで、こんなに、幸せになってくれるなんて。

涙が、ぽろぽろこぼれ、自分は、眠れなくなってしまいました。

猫は、暑いのに、からだのいちばんやわらかいところを、わたしの手のひらにのっけて、喉を鳴らしています。

ピンで留めるみたいに、のっかってくるんです。

そんなときは、次にやることがあっても、彼女が離れるまで、わたしはいつも、ずっと、じっとしているの。

とろけたチーズのようになって、喉を鳴らしています。

こんな、ささやかなことで、こんなに、幸せになってくれるなんて。

そのときの気持ちは、息の止まりそうな、絶対、倒れるわけにいくもんかという、切迫した気持ちだったりして……。

大事。

大事。

だいじなんです。

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つぼみ

2012-06-29 06:42:37 | 日常
桔梗のつぼみ。はじから綻んで、いまにも、咲きそう。



一週間、お疲れさまでした。

いつも、遠くから、包みこんでくださって、ありがとう。

こんなかたちでしか表せず、お許しください。

お足もとの花あかりが、浮世の心配事や、世の中の移り変わりに、紛れてしまいませんように。

恵方へ……。

愛しているし。

お祈りしています。


泰子

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感謝

2012-06-29 04:02:12 | 日常
自宅を出たとこの植え込みに、去年あたりから、飛んできた種か何かで、いろいろ咲いているのを見かけます。



あちこちに見かけますが、名前を知りません。
いつも、夜にはしぼみ、朝に、また咲いている、不思議な花。

こんなわたしにも、気張らないで、相手に喜ばれる形で、伝えられる時機が、くるはず。

感謝を。

その日まで、焦らない。

だって、感謝の気持ちが、色褪せることは、ないのだから。

どこからか、飛んできた種で、お花の咲くように、神様が、どうかわたしに、その日を、くださいますように。

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今度こそニック・ダルマさん

2012-06-29 01:31:14 | 日常
ニック・ダルマさんです。



家の人が、BBA、ニック・ダルマと連呼するので、むきになってしまいました。
やっと、ちょと、元気そうなのが撮れました。

公式の日記に、カロリー付け始めました。
3キロ減で、標準体重ど真ん中なので、3キロ減を目安に、がんばってみようとおもいます。

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こっぱずかしい事

2012-06-26 22:06:34 | 日常
ウェブ個展でございま~す。
「月鞠」誌上に、こういう絵を描いています。



ほのぼのした絵が、得意、自分で描いててたのしいです。



これも。



これも。

わたしの歌も文章も、ほのぼのしてへんのに、絵は、素で描くと、こっぱずかしいぐらい、ほのぼの。



坂本駅のホームから琵琶湖対岸の市街地に、夕日が当たってて……その眺めから、着想しました。「ごみごみ」じゃなく「こまごま」したのが好き。図案としては。



こういう、迷路、迷宮をイメージした絵は得意です。でも、描けるけど、自分で好きかっていうと、、、



こういう、「どろっ」とした感じのも、得意。
でも、顔、まともに描かれへんねん。
バックが好き。
コメント (2)
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いけない事

2012-06-24 01:15:32 | 日常
わ、ぁ シャッターチャンス!



がくあじさいと、でんでん虫だよ~




こんな、大きくてきれいなおうち、初めて見ました。
葉っぱに吸いついてるね。

きょう、撮りました。

二日酔いしてました。
まいった。
でも、何か、ふっきれました。
現状を防衛、維持するしかないように、思い込んでいたなって。

ツイッターを、制作現場ではなく、「いっしょにお茶を」の、宣伝媒体として使っていこうとしています。
制作現場になる前は、短歌教室でした。

宣伝、不慣れなので、ここんとこ、ツイッターの使い方のうまそうな人のを、フォローし、勉強させていただいております。

そううまくいくものかと、眺めておられる向きもあるでしょうが、ひきこもりを解除していく意味合いのほうが、自分にとっては、大きいですし。

全然ふっきれてないのは、わたし、家の人のそばから、なかなか、離れられそうにない、、、
念のとぎれるのが、怖いんです。
もう、互いに離れるべきなのに、不安材料を抱えるたび、ひきこもってきました。
目的がなかったら、外交的になれない性分なので、また、ばっと、ひきこもってしまうかもしれない。

そこを、いけないと、おもうわけです。

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隠れ家

2012-06-23 17:43:05 | 日常
ほたるぶくろだよ。
ほたるぶくろは、ききょうのなかまで、さいばいされてるのもあるけど、これは、やせいだよ。

どくだみにかこまれて、あめに、ぬれていた。いちりんぼっちだったよ。
つぎにとおったときには、もう、なかった。




ほたるぶくろの絹のごときをまさぐれば手紙いできぬ白き文字(もんじ)の   泰子


この歌は、2008年頃の制作。
いま、確かめたけど、「いっしょにお茶を」から、こぼれ落ちてしまったというか、272首に、落としたもののなかに、入れてしまっていました。
いまから、入れられるものなら、入れたいが。
でも、うまく入れられるところがないようなら、またこんどにします。


一つづつほたるぶくろに火をうつす絵の具のやうなかなしみのなか


この歌は、1999年頃の制作。
「恐山からの手紙」に入っています。

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やらしい事

2012-06-22 10:36:14 | 日常

「月鞠」の会員、浪子さんに、こんなメールを送りました。

《「蛸を剥く時から楽し」の上句は、「蛸は剥く時から楽し」にしたほうが、一文字変えただけで、格段に、やらしいですよ。
やらしいほうにしませんか?》

そしたら、こんなお返事をもらってしまいました、、、

《蛸じゃなくて鞘なんですけど……。》

ほんとだ!

蛸の皮を、ぎゅーっとひっぱり、まるごと、くるりんって剥いたら、まっしろしろの、蛸とも思われぬ姿になるやろな~って、、、
烏賊の皮より丈夫で、剥き甲斐ありそうとか、、

しかし、文字の見間違い。

作品の上句は、よく見ても、見なくても、はなから、「鞘を剥く時から楽し」でありました。

あぁぁぁ、、、

これを妄想といわずして、なんと言おう。

自分が、蛸を、食べたいんです。

見間違いをして、いっそう、蛸が食べたくなってしまったので、今夜、買ってこよう。
下手なので、皮を剥いたりできません。
考えただけ。

かわいそうとか、おもっては、だめですよ。
蛸は、獰猛で、大きいものは漁に出た人を、襲ったりもするんですから。
ヨーロッパでは、海の悪魔と呼ばれ、恐れられているとか。

日本人は、蛸を食する、少数派だそうです。



きょうのところは、茄子の浅漬け。

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ウレルホンにするために

2012-06-21 06:43:55 | 日常
自分にとり、ツイッターも、最高に非公式な公式の日記も、たてまえ上は宣伝の場であるにもかかわらず、制作現場と化しています。

して、タイムラインを一定の環境を保つために、自分のフォローを増やせずにいたのですが、ちょと、がんばってみます。

お友達や知り合いでなく、自分の興味の向くほうの情報が、入ってくるようにしてみます。

「いっしょにお茶を」をウレルホンにするための研究なのだ~

沖山さんから、返事がありません。
たぶん実務に入ってるんじゃないかとおもいます。

沖山さんて、泰子たんの作品、別に全然、好きなわけじゃ~ないんだよ。
でも、ウレルホンを作るのに、ほかになんぼでも若い作家、時節にかなった作家、いるだろに、ロートル泰子たんに声かけはったん。

それで、わたしも、「これはおもしろい」とおもったんだよ。
何がって……距離感が。

こんな会話がありました。

「沖山さんて……別に、わたしの作品、好きじゃないんでしょう。なんで声かけはったんです?」
「あの冊子がよかったからだよ」

あの冊子というのは、「月鞠」のこと。
本作る人の目線で、冊子そのものの評価として、よかったと言っていただけるのは、本当にうれしい。

「月鞠」は、12号を校正中。
この土日が勝負だにょ、、、

題字、イラスト、自分で描いている。
題字もイラストも、毎回、描き直してる。
流用はしない。
流用すれば手数を省けるけれど、マニア好みにしておきたい。



いかなごと大根の葉っぱと生姜の醤油漬けを炊いたの。
関西では、小女子を、いかなごと呼びます。

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いつもかなしい事

2012-06-18 14:15:47 | 日常
紫陽花は、一週間で、こんなに紅くなりました。
きのう、日の暮れに撮りました。
辺りが暗くなりかかっていたので、よけいに紅く感じられました。



ふつう、短歌の一人称は作者自身として読まれることが多いけど……。
泰子たん、第三者が一人称のときも、自分みたいに書くことが、多い。


仙川にこの子投げたし殺したしされど誰にも殺させたくなし


この歌なんか、そう。
何か、凄まじいものを、目にしたのだ。
虐待が、社会問題になってきた頃。
きっかけは、事件の記事、だったかもしれない。

わが子に……あり得ない!

って、おもったけど、そこまでの苦しい立場になってみなければ、わからないよなぁって。
そして、子供の頃、妹が、近所の子にわるさされて、自分でも、信じられないほど腹が立ったのを、思い出したんです。
自分が、わるふざけで、しそうなこと。
だけど、おなじこと他人にされたら、許せないンだろうなぁって。
自分の感情に、自分で、驚いた。
そしたら、口ずさむように、この歌が、できてきました。

しばらくして、この歌を収めた、「仙川心中」を読んだ人から、「こんなこと考える人だったのかと、がっかりしました」って、はがきをもらいました。

「仙川心中」(砂子屋書房)は、1998年リリース。

わたしが、ただ自分一人のために弁明すれば、虐待されてる子が、減りますやろかな?

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