ラ・フランスの自家製リキュール、そろそろ果肉をとりだす頃合い。
エキスの浸出が終わりに近づくと、写真の奥の瓶のように、果肉が沈んできます。
ウオッカの海で、なんとか形を保っていますが、とりだすと、まな板の上に載せただけでずるっと崩れ、妖しい香りが漂いました。
ちなみに、手前の瓶は、柚子のリキュール、仕込み始め。
ラ・フランスのリキュール本体は、まだ薬液のようで、子供の頃、内科の医院で調剤されたシロップの甘みを彷彿とさせます。まろやかになるまで、あとひと月は寝かせないとね。
そして、真夜中の台所で、どろどろに溶けた果肉をさらに解体。こんなにたくさんどうしようと思ったのに、水分が多いのと、果肉じたいに甘みが強いので、追い砂糖しなくても煮詰めただけで、小瓶ぐらいのわずかな量のジャムになりました。
写真は、上が、あんバター。下が、クリームチーズとラ・フランスのジャムを挟んだミニフランスパン。それから、生食用に、シルバーベルをいただきました。洋梨は、バートレットが国内栽培の元祖らしいけれど、シルバーベルは、新しい品種。ラ・フランスの自然交雑種だそうで、酸味にキレがありました。
洋梨は、明治人の祖母が90歳近くなり、寝たきりとなって意識が薄れてからでも、薄くスライスすれば口腔摂取できたので、洋梨を見ると、祖母のことを、とても思い出します。
そんなこんなで、ジャムとおやつ作りが、今週の休日イベント。好評を博したので、あすは読書に専念できるね。
そして、家刀自としては、じつは、これが白眉なのだ……。
ミニフランスパンの残りで、クリームチーズと寒漬けをカナッペに。
寒漬けは、山口県のお漬物で、お弁当用に買ったのの、残り。
何もかも残り物でこしらえる、私だけの賄い料理。
煮炊きのお道具を片付けながら、立ったまま、頬張るのでした。
.