天竜奥の山歩きに精通した若い友人に誘われ、浜松市天竜区米沢(みなさわ)地内で林間トレッキングを楽しんだ。今回は二回目である。
天竜川右岸は、鹿島橋先の阿多古川合流点から上流へ、禿石、奥ノ谷、渡ケ島、大林、広岡と地名を連ね、塩見橋のある塩見渡から先の米沢(みなさわ)以北には、天竜川と阿多古川に挟まれた広大な丘陵地帯が拡がっている。植生は杉、檜の針葉樹林。
友人は、米沢「みなさわ)集落を遠巻きするよう沢沿いに北上して林内に入り、尾根を西進して最高点282mに達したのち更に尾根を南下し、尾根末端から沢に下りる15km、4時間のトレッキングコースを設定していた。よほど地域に精通していないと、このようなコースは組めない。
小沢にはアブラハヤが群れ、イモリ、モリアオガエル、ヤマトヌマエビが生息する。全コース植林山であっても、渓流の生態系は失われていない。終日クルマやバイクは通らず、ハイカーにも会わなかった。
コース全体は、米沢(みなさわ)集落を取り囲む尾根が馬蹄形なので、起点と終点が一致する。丘陵は起伏に富み、コースの最高点は282mに過ぎないが、累積標高差は500m以上になるだろう。ザックの重量によって負荷の強度を変えれば、このような低山でも山行のトレーニングには好適で、もっと早く知りたかった。
起点終点にあたる地点には、天竜川漁協の養魚設備がある。土産に活き鮎を買って帰った。
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