サルコペニアとフレイルという加齢に伴う病?に、高齢者は警戒しなければいけないらしい。
前者は筋肉量の減少と筋力の低下、後者の語意は虚弱で、筋肉はもとより精神の衰弱をも含む概念らしい。
サルコペニアもフレイルも、先ず第一の予防法は、日常的に筋肉に負荷をかけ、動かすことが必要のようだ。
呑気な隠居暮らしで、楽ばかりしていると、筋肉は確実に衰える。そして、衰えた筋肉は復活しにくくなるばかり。老いたからと言って「人生楽ばかり」ではいけない。日本人には「鍛錬」という立派な自己陶冶を促す言葉がある。鍛錬しないとサルコペニアとフレイルに捕まるとおどかされている。
筋肉増強というと、きつい筋トレと厚いステーキモリモリを連想するのは短絡に過ぎる。
高齢者は疲労の回復が遅い上に、消化吸収能力も低下し、成長ホルモンの分泌も枯渇しているから、そのような食事と過負荷の運動ではコレステロールが増えたり老化も速まるだろう。
幸いなことに、日本人の大腸内には、酪酸菌という細菌が常在していて、玄米や海藻とか食物繊維を餌に酪酸を産生している。この酪酸による筋肉の増強効果が、目下注目されている。
嫌気性の酪酸菌は、天然の状態では食材に含まれていない。酪酸菌は糠漬けの漬物に休眠状態で付着している。食事で摂取され、大腸の嫌気環境に入ると活性化する。面白いことにこの菌には、乳酸菌を酪酸菌に換える働きもあるらしい。
日本の高齢者が食事で酪酸を絶え間なく摂取するためには、糠漬けを日常的に食べることが欠かせないようだ。
サプリメントに頼らずに、サルコペニアとフレイルを予防するには、糠漬けを常食し適度の運動をすることが望ましい、と勧める記事もネット上にはある。
私の今年のお題は「酪酸菌」に決めた。これまで植物性乳酸菌とは親密にして来たが、今後は酪酸菌とも交誼を深めたい。
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