道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

芋爺いのルーツ

2019年03月10日 | 食物・料理

またも芋に関するエントリーで恐縮だが、芋爺いの筆すさびと、ご容赦いただきたい。

過日のエントリーは干し芋だったが、私はそれだけで芋爺いを自認しているわけでは無い。芋と名が付けは何でも、サツマイモ、ジャガイモ、サトイモ、長芋・ジネンジョが大の好物なのだ。

サツマイモの天ぷら、焼き芋、茹でジャガイモ、フライドポテト、茹でサトイモ、サトイモの煮物が食卓に出れば、ご飯の代わりに貪り食べる。麦とろ飯は副菜不要。どちらかというと、肉じゃがのような他の食材と煮合わせたものより、単純に芋だけ炊いたものを好む。

特にサトイモには目がなく、どんぶり鉢いっぱいのサトイモが、瞬く間に無くなる。

コメを知る以前に列島に住んでいた祖先の食物選好の遺伝子が、そっくり自分に受け継がれているとしか思えない。

サトイモがタロイモの栽培種かどうかはともかく、南方系の植物であることは確かだから、祖先が亜熱帯の生活圏から運んできた物だろう。

コメよりも好きなところが我ながら面白い。数十万年以上にわたり主食の座にあったのでなければ、このような食物選好は遺伝的に固定しないだろう。コメは祖先が食べ始めてからわずか1万年、サトイモとは、圧倒的に情報の刷り込み量が違う。

秋のお月見に必ず供えるサトイモ、クリ、ミカン、これらは我々の直接の祖先が、米を作る遥か昔に、列島の比較的高地で生活していた時代があったことを、想わせないではおかない。


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