台風の潮風で、花を楽しみにしてい
たヤナギタデ が枯れ、惨憺たる有様になったので、全て刈り取ってしまった。
台風の前には、このように目立たないながら薄ピンクの花を穂状に着けていた。
このヤナギタデ (標準和名)、タデ
科イヌタデ属の1年生草で、河原など水辺に生えるとされているが、これまで自生しているものを見たことがない。わざわざ苗を数本取り寄せ植栽した。
ホンタデとかマタデとも呼ばれるのは、同属に食用にならないイヌタデがあるからで、イヌタデは路傍や空き地でよく見かけ、アカノマンマの名で子どもから大人まで広く知られている。いや、知られていたというべきか。これも、他の植物との競合のためか、目にすることが減った。
「蓼食う虫も好き好き」の蓼とは、このヤナギタデ のことで、噛んで見
れば意味がすぐわかる。
なぜか鮎の塩焼きには、この葉を酢
で溶いた蓼酢が用いられる。この組み合わせの由来には、想像力を刺激するものがあるのだが、まだ詳しいことを知らない。刺身に使われる紅蓼は、ヤナギタデ の子葉だそうだ。
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