道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

忍の一字

2020年04月19日 | 人文考察
夫婦も半世紀の間生活を共にしていると、しかもその大半を日頃顔つき合わせて暮らしていたとなると、「忍の一字」の大切さが身に沁みる。それを、当事者の一方として虚心坦懐に述懐したつもりだが、向こう気の強いわが伴侶は笑止千万と斬り捨てる。「お前様が『忍』とは片腹痛い」と鼻先で嗤う。「若い頃から好き放題をやって来て、何を戯けたことを言う、この大酒呑みが!耐えて来たのは100%ワタシひとりじゃ!」「ご尤も! . . . 本文を読む
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鯉の乗っ込み

2020年04月17日 | 自然観察
佐鳴湖の鯉が川に入り、浅瀬での産卵が始まった。瀬が真っ黒になっている。時々バシャバシャとやっているのがオスたちだろうか?ボロボロになっている個体もいる。鯉の産卵行動は毎春のことだが、見るたびに感動を覚える。明日は大雨の予報。より大きな魚体の群れが、乗っ込むかもしれない。アオサギは鯉たちの迫力に圧倒されたか、岸に上がって我関せず。 . . . 本文を読む
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運動不足対策

2020年04月15日 | 健康管理
川に花筏を見に行ったが、桜の花はまだ散り初めていない様子。仕方がないので、今日は道脇のスミレ、ジシバリ、そして盛りのホタルカヅラを見るだけだった。見頃を過ぎたリキュウバイは、花の散り際が潔くないので、毎年のことながら、剪定しないではいられない。コロナで屋内に籠っているうちに、春の野外の花々の見頃を逸し続けている。毎日歩いていたのに、パッタリ外出するのをやめてしまった。勿論外食の楽しみも諦めている。 . . . 本文を読む
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思想

2020年04月12日 | 人文考察
人の思想には、個々人が自らの学習や生活体験に基づく考察によって形成した、その人独自の思想(一般には想念とか持論とも呼ばれる広義の思想)と、不世出の思想家によって著され、時を超え国境を超え、広く世界の人々に理解され評価されてきた普遍的思想すなわち狭義の思想とがある。後者は学問の対象とされ、人々の教養を潤し、またそれを学んだ個人が自らの思想を磨く砥石の役割を果たしてきた。しかし、どんなに卓れた人物の思 . . . 本文を読む
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エレガント

2020年04月11日 | 人文考察
現下のような世の中全体が緊迫状況にあるときは、平常心を失わないようにしたい。そこで、滅多に表明したことのない、私的な関心事について考えた。馬齢を重ねてきたが、現実の女性の中にエレガント[elegant]な婦人を見出すことはほとんどなかった。婦人方がギャラン[galant]と言える男性を見つけ得ないのと、好対照であろう。どちらもこの国の言語でないからその概念が昔から無く、具体的なイメージを掴めないし . . . 本文を読む
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