三重県の無形文化財の多度祭り、前日の隠れた神事です。
私の自治会では祭りが有りませんが隣の自治会は昔から祭りを行う地域ですので今日は自治会を代表してお祝に参上してまいりました。騎手を務める青年は高校生が主です。笹竹としめ縄で囲まれた所が騎手の生活空間です。 この地区は少し雑然としていますが基本的には同じです。神さん事は穢れを嫌いますので食器や衣類、布団、冷蔵庫に至るまで総て新品で騎手の家族で整えるそうです、その費用は100万円程度は掛るそうです。 神職さんのお払いの神事、めっぽう手荒く清めの水も塩も頭から掛けてお清めです、怪我の無い様に願うばかりです。 しかしこの祭りも大きな岐路にぶつかっています。世帯数が30戸程度の小さな自治会では青年会の若い衆もいません、騎手に成る高校生も居ない、写真の青年はその様な事情で2回目の騎手を務めるそうです。騎手になると家庭の経済的負担も重く祭りを行う自治会としては存続の岐路に立っています。 仮設の馬小屋では祭りに出頭する馬が青年会の人に面倒を見て貰っています。昔と違って青年会も日頃は馬と触れ合う事も無いのでおっかなびっくりです。 4、5日の多度大社の上げ馬神事に備えて騎手は田圃道で人馬一体の走り込みを行うのですが、日頃馬の扱いに慣れていない高校生騎手にとっては上手に馬を扱いきれず四苦八苦です。 毎年動物愛護の方が馬を虐待していないか監視、青年会の未成年者に酒を飲まして居ないか監視の中での祭りは主催者にとっては大変な気苦労です。 20年程前は祭りが明けると中学校の医務室には二日酔いの学生が何人もひっくり返っていた、当時はそれで穏やかだった学園ですが今ならマスコミなどの恰好の餌食でしょう。