NHKの朝のテレビ小説「ゲゲゲの女房」が高視聴率で先日終わった。ゲゲゲの鬼太郎の漫画家水木しげるの奥さんをモデルにしたフィクションですが大変人気でした。何故人気なのか、昭和初期の戦争、そして終戦、そして高度成長の時代等を背景に一人の漫画家の奥さんの奮闘記ですが。
今はすっかり薄れてしまった家族愛、頑固で照れやの父親、それに反発しながらもついていてゆく家族が何時しか父親の愛情の深さに感謝。
終戦で食べる事も事欠く時代の売れない漫画家の女房が主役です。しかし一言も文句を言わず夫を支える心の強い奥さんですが、少しテンポが遅れ気味な性格が癒し系の女房、その姿が好感を得たのでしょう。ドラマとは云え男性から見ると理想の女房の姿は昭和の良き時代を感じさせます。
本当に居るのか居ないのか、科学で割り切れない様な不可思議なお化けや妖怪、しかしそれを感じさす霊気、人間は科学万能では生きていけない不思議な動物。
今、日本人に欠けているものに対して、涙あり、家族愛あり、夫婦愛あり、忍耐辛抱あり、そして人の心の触れ合いはどんな時代にも生活に必要なミネラルであることを教えてくれた番組でした。