桑の実のジャムを作りました。
ちょうど友達にパンを焼いてあげる事になっていたので
一緒に桑の実ジャムも送るよ、と言ったら
桑の実って?
何?
え、桑の実知らないのかい。
そんな彼女だってそう若いとは言えない年代なんですよ。
街の人だから知らないのね。
田舎育ちの私は小学校の頃桑畑を抜ける近道を通って学校に通っておりました。
行きはともかく帰りは紫色の身をつまみながら帰ったものです。
都合の悪いのはこの紫色の実を食べると
指先も口の周りもそれみた事かというように色が染まってしまうのでした。
また桑の実を食べたね、と母親に嗜められたのを覚えています。
懐かしい思い出☆
そんなわけですから桑の存在は私の源体験に大きく結びついているのです。
母の実家はその昔養蚕農家を営んでおりました。
子供の時に泊まりがけに遊びに行ったその夜には
蚕がカシャカシャと桑の葉を齧る音や、時々ねぐらを這い出して屋根裏からポトッと落ちてくるその音を妙にハッキリと記憶に残っているくらいなので、
桑を知らない人を少し不思議に感じました。
絹を作る蚕が喰べるあの桑ですよ、というとすぐにわかった様でした。
庭に桑の木があるの?
有るんです、と言ったら感心している様でした。
この山里を知らない彼女はもしかしたら立派なガーデンを想像したのかも知れません。
家に桑の木があるのはこの辺りじゃ珍しい事じゃないんです。
だからといってどの家でも桑の実ジャムを作るかと言えばそうでもありません。
桑の実ジャムは結構珍しいと思います。
彼女は人のお世話が大好きな人で、
私がジャム作りが得意と話しただけで、
知り合いのパン屋で売ってもらおうか、とか言い出す始末。
好きなことは仕事にしない方がいい、という意見もあるので
そういうのどうなんでしょうね。
彼女にはパンとジャムを三つ家人からの小さいプレゼント、それとキャロブのビスコッテイィを
送ります。
喜ぶ顔が目に浮かぶ、ヤッホー☆
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