米サードアベニューに続き、2つのハイイールド債ファンドが清算、換金停止に入った。
2つのファンドとは、英国に本拠を置き約9億ドル(約1.1千億円;1ドル=120円)の資産規模をほこるLucidus Capital Partnersと資産約4億ドル(約500億円)のStone Lion Capital Partner。
前者は、顧客からの換金要求が増え続けているため、資産を清算して顧客への返金をおこなうとしている。ブルームバーグは、10月に大きな顧客から換金要求があったことが、清算を考えるきっかけになったと指摘している。
また後者は、顧客からの換金要求が続いているため、換金を停止すると発表した。12月11日付のWSJは、同ファンドは、いつから顧客への返金をおこなうかタイムスケジュールを明らかにしていないとしている。
日本では、これまでハイイールド債の問題についてはマスコミであまり大きく取り上げられず、10月にはGPIFがハイイールド債を運用対象に組み入れるといった世界とは逆行する動きも生じている。しかしアメリカやイギリスのメディアでは1年以上前から、ことあるごとにハイイールド債の問題が指摘されており、ずっと気にかかってきた。それが今回の一連の出来事である。日本の経済に直結する問題なので、これからの動きが気にかかる。
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