先日、日銀はETFの買い入れ額を年3.3兆円から6兆円に増額したが、ブルームバーグ(8月15日)は、2017年末には日銀が日経平均を構成する225社のなかの55社で筆頭株主になる見込みだと報じた。
ブルームバーグによれば、日銀は現在すでに、225社中75%で上位10位以内の大株主になっている。そしてヤマハでは、日銀の保有比率は実質5.91%となり、ブラックロックの保有比率5.49%を上回り「事実上の筆頭株主状態」になっている。さらに2016年末にはセコムやカシオで、2017年3月末にはエーザイ、電通、安川電機、ニチレイで、2017年末にはファナック、京セラ、テルモ、ダイキン工業など日経平均構成銘柄の1/4で筆頭株主になる見込み。
2016/9/23追記
2016年9月21日、日銀はETF買い入れ枠組みを見直し、東証1部全銘柄を対象としたTOPIX型ETFの買い入れ比率を大幅に引き上げた。これにより日経平均構成銘柄への集中がいくらか緩和されるとみられる。
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4社に1社、公的マネーが筆頭株主 東証1部 『日本経済新聞』(2016年8月29日)