大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

トランプ大統領、ロシアに私生活の秘密を握られる?

2017年01月13日 | 日記

 インフルエンザの予防注射をしたのに風邪をひいた。

 これが結構きつい。月曜日は最終授業なので休講にすることができない。月曜に声が出るか心配。

 ところでトランプ氏の選挙後初の記者会見のひどさが話題になっている。

 なかでもひどかったのが、正面に座っていたCNNの記者に対して「おまえはフェイクニュース(嘘つきニュース)だ」、「質問の機会は与えない」「無礼だ(黙れ)」と激しく攻撃した場面である。

 その背景にあるのは、CNNによって報じられたトランプ氏はロシアに私生活の弱みを握られているとの報道である。

 日本の新聞では詳しく説明されていないがニューヨーク・タイムズ(1/11)によれば、情報源は元MI6(イギリス情報部)のスティール氏。氏は、最初は共和党の反トランプ派に、次はクリントン支持派に雇われ、トランプ氏のあらをさがしてレポートにまとめることになった。その内容は、ロシアが売春婦とトランプ氏の会話を録音しているとか、ロシアはおいしい事業の話でトランプ氏を取り込もうとした、といったセンセーショナルなものであった。

 あまりに衝撃的なため、このレポートはMI6やアメリカの情報機関に提出され、その後オバマ大統領、マケイン上院議員などが知るところとなった。さらにコピーは新聞社などに広く出回ることになった。

 スティール氏はFIFAの汚職事件でFBIに協力するなど米英の情報機関からは信頼の厚い人物とされているが、各社はレポートの裏が取れないためニュースにできないでいた。

 しかし、記者会見前になってCNNがこのレポートを報道したため、あのようなひどいやり取りになった、というのがNYTの記事である。ちなみにNYTは、レポートの信ぴょう性を確かめることは困難としている。

 最近トランプ氏を知った人は会見でのこうしたやりとりにびっくりしたと思うが、もとからトランプ氏を知っている人(つまりほとんどのアメリカ人)には普段見慣れたいつものトランプ氏である。

 一部の人は大統領になったらトランプ氏は変わると考えているが、記者会見やツイッターでの挑発的な発言をみるかぎりトランプ氏はこれまでのスタイルを変えるつもりはないようだ。

 このトランプ劇場は(最低)4年続く・・・・。