大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

コリンズ上院議員がオバマケア改廃案への反対を表明: 過半数の賛成を得る見込みなくなる?

2017年09月26日 | 日記

   米上院共和党は今月中に、オバマケア改廃案を成立させようとしている。

 上院の定数は100人で、共和党は52人。共和党から3人の造反者が出ると法案は成立しない。

 これまでケンタッキー州のランド・ポール上院議員(共和党)とアリゾナ州のマケイン上院議員(共和党)が反対を表明している。

 そして2017年9月24日(日)上院共和党は、立場を明確にしていなかったマーカウスキー上院議員(アラスカ州)とコリンズ上院議員(メイン州)の賛成を得るため、アラスカ州とメイン州への連邦政府の拠出額(固定額)をそれぞれ3%、43%引き上げ修正案を公表した。

 しかし9月25日(月)、コリンズ上院議員は法案への反対を表明。米メディアは、法案通過の可能性がさらに低くなったと報じた。

 ちなみに法案反対を最初に表明したポール上院議員(ケンタッキー州)は保守派で、州への拠出額(固定額)をさらに小さくすることを求めている。ただポール議員は、前回のオバマケア改廃案に賛成票を投じており、私個人は氏は最終局面で賛成票を投じる可能性もあるのではと思っている。

 そうなると、鍵となるのはマーカウスキー議員の投票ということになる。

 前回のオバマケア改廃案(スキニー法案)では、マケイン議員、コリンズ議員、マーカウスキー議員3人の反対で、ぎりぎり法案が否決されている。