大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

世界ではつぎつぎに新しい電気自動車メーカーが誕生: 第二のテスラ、アップルとなるのか?

2019年04月04日 | 日記

 世界では、つぎつぎに新しい電気自動車メーカーが誕生し、第2のテスラ、第2のアップルを目指している。

 備忘録をかねて注目企業をあげておく。

 

1 リビアン(Rivian) EV版ピックアップ・トラック、EV版SUVを専門とするスタートアップ企業。ピックアップ、SUV用のEVモジュールを外販する可能性有。カリフォルニア州。アマゾンが出資。(2019/4/24追記:フォードが5億ドルの出資を決定。フォードはリビアンのモジュールを利用したEVを開発するとしている)。

2 Evelozcity  工場を持たない設計に特化した電気自動車のスタートアップ企業。カリフォルニア州。

3 Byton  中国の電気自動車スタートアップ企業。2020年末までにアメリカで電気自動車を発売の予定。

4 ニーオ(Nio) 中国の電気自動車スタートアップ企業。

5 e.GO Mobile  ドイツの電気自動車スタートアップ企業。VWのモジュール(MEB)を採用。

 

 なおVWは2019年1月、電気自動車のモジュラー(基本セット)であるMEBを他社に提供すると発表。これを最初に採用したのがe.GO Mobile

 VWは、自社利用を含め1千万基のモジュラー(MEB)を生産する予定。

 このモジュラーを使えば、電気自動車生産に参入するのが容易になり、またVWは大量生産することでモジュラー生産のコストを大幅に削減することができる。

 VWは、世界に先駆けて自動車のプラットフォーム化(徹底的に作りこんだ数種類の自動車の基本構造-プラットフォーム-をもとに、さまざまな車種を開発すること)を成しとげ、今それが世界標準になりつつある。

 電気自動車のモジュラー化もプラットフォーム化のように世界標準になっていく可能性が高いように思う。

 今後の展開が気になるところである。


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