ヨーロッパの乗用車市場で韓国の現代自動車(起亜含む)が急成長を続けている。
上は、ヨーロッパの乗用車市場(登録車)の日韓のシェアの推移(出所は欧州自動車工業会)。
日本のシェアが30年近くほとんど変化がないのに対し、韓国のシェアが急速に伸びているのがわかる。
日韓についてメーカー別の登録台数の推移(欧州・乗用車)をみたのが上のグラフ。
韓国の現代自動車の登録台数がうなぎのぼりになっているのがわかる。
2019年1-9月の登録台数は、現代自動車(起亜含む)が79万2693台。
VW、プジョー、ルノー、フィアットに次いで欧州第5位の販売規模となっている。
アメリカの品質調査(J.D.Power)では現在、現代自動車がほとんどの日本メーカーより高い評価を得ている。
また現代自動車は欧州高級車メーカーのデザイナーを積極的に登用し、内外装で高い評価をえている(ちなみにユニクロも欧米デザイナーを積極登用して大成功している)。
私は韓国メーカー躍進の大きな理由として、優れた外国から積極的に学ぼうという姿勢を持ち続けていること、ことなった市場環境に適応する努力を続けていること(自国の市場環境を基準としないこと)のふたつがあるように思う。
一方、日本は停滞が長くつづくなか、外国から学ぼうとする意欲が低下しているようにみえる。
気になる違いである。