2017年9月22日(金)ロンドンは、配車サービス・ウーバーの免許更新をおこなわないことを決定した。
ウーバーは、携帯をつかって個人請負の私用車をタクシーとして呼び出すサービス会社。
ロンドンだけで4万人のドライバーと350万人の利用者がいるとされている。
ロンドン交通局は今回の決定について、犯罪や事故への対処、ドライバーの身元調査などについてウーバー社は必要な基準を満たすことができなかったとしている。
NYTによると、ウーバーはこのほかインドのデリ、アメリカのオースティン(テキサス州)などでも運用を停止させられている。
ウーバーは新しい仕組みとして世界中で注目され、資産価値は5兆円以上とされている。
しかし上記の問題のほか、ウーバーは実態としては労働者であるドライバーを個人請負として扱い、残業手当や医療保険などの支給を回避しているという批判も受けている。
この点についても興味深いのがイギリス。
イギリスの労働裁判所は2016年10月、ウーバーのドライバーを請負業者でなく労働者であると認定し、ウーバー社に対し残業手当や必要な保険などをドライバーに提供すること、また最低賃金を守ることを命じる判決を出している。