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石川遼とUSツアー 46  再出発からの階段と進撃

2013-10-26 | 危うい日本のゴルフの世界

                 暗雲を破った遼の進撃

2014年ツアーは、ベテランとヤングライオンの狭間で、劇的なゲーム展開が始まった。

遼と比較されるツアーの顔は、だれか。それは、20歳のジョ-ダンスピースであろう。ジョーダンは、16歳、ツアーの試合で、好成績を残し、プロになるや、19歳でツアー初優勝を記録し、プレシデンツカップ(2013)では、フレッドカプルス、キャプテン推薦を受け、アメリカ勝利の原動力ともなっている。ルーキーとなったジョーダンは、タイガーや、ミケルソン、二クラスを抜いて、10代でツアーで優勝し、もっとも、若い選手の優勝だ。フェデックスカップランキングでは、7位につけた。最終、イーストレイクデは2位。ママチュア時代の歴戦記録は言うまでもない。

これに比較して、22歳になった遼は、15歳で日本のツアーに優勝し、難コースの和合、中日クラウンの58ストロークで逆転優勝は、これから破られないだろう。2011年のプレシデンツカップでは、グレグノーマン、キャプテン推薦で、ババワトソンを破るなど、20歳の若さで、世界を驚かすプレーとポスチャーが強く印象に残った。遼の活躍については、諸氏がよく知っているところである。

実に、よく類似した二人で、ジョーダンの進撃の裏付けは、限りない才能を開花させていくプロセスがものがたり、遼については、日本のゴルフ界が、5年間も遼の肩に負ぶさったという現実が、その裏付けである。二人とも、男前で、スター性については、同格である。遼には、ツアー優勝は、いずれ複数重なって、世界の顔になっていくのは、間違いない。すでに、頂点を極めた、一時的であろうと、マクロイの快挙は、今は、キーガンブラッドレイあたりに、あおられて、いかに、世界一を継続するのが、難しいか、思い知らされる今の世界だ。ロリーマクロイもタイガーと肩を並べて、有頂天になって自分を忘れていたのではないか。かたや、メジャー14勝の兵のを自分の姿に同調させること自体、信じられないアクションではなかったのか。

遼のゴルフは、相手は、ジョーダンスピースと記者は、言いきる。

それでは、旬の英樹の相手は、だれか。それは、カントレーである。カントレーは、英樹のマスターズローアマの二連覇を阻んだ同世代の才能あふれるアメリカの新人だ。カントレーは、英樹によく似て、マネジメントやゴルフイングで負けじ魂の権化で、これから一時も、眼が離せない傑物である。

英樹は、われわれ、国際記者クラブの中でも、もっとも、優勝が近い選手と位置付けられているが、2014年に一勝は、まず、間違いないだろう。カントレーの進撃も止まるわけではない。3年前、世界アマランキング、ナンバーワンのユーライン(アメリカ)は、ヨーロッパのツアーカードで転戦し、ダンヒルカップの優勝を、プレーオフとなり、7年ぶりの勝利のハウエルに破れた。セントアンドルーズの神が、地元の選手に手を差し伸べたのか。

遼の相手、英樹の相手、と乱暴に書いたが、事実なるので、ぜひ、覚えていてほしい。記者は、歴史は、繰り返し繰り返し、その時代の瞬間が、なんら、人間の枠外に飛び出していないことを強調したい。だから、遼と英樹を対照するのではなく、遼とJ.スピース、英樹とカントレーの話題の方が、国際的であり、世界が注目している対照である。

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