気になる写真!

このブログはその時々の好奇心で、気になった被写体を切り取り、・・・チョットだけ考えてみようと

ガウディ 凝りすぎ サクラダ・ファミリア

2018-10-03 | 旅行記

サクラダ・ファミリア 印象?・・・と聞かれたら、困ってしまう が,・・・凄いのを造っていました! でしょうか。

ガウディが、あれも これも と、当時のカトリック教で人気のあった教えを作品に詰め込み過ぎたので・・・

外観は、・・・巨大な円錐形の塔が立ち並ぶ様には圧倒される、しかし、お世辞にも綺麗とは言えない 加飾されたファサード外観

 ・・・これまでで一番綺麗!と印象に残っているのは、エマヌエーレ2世のアーケードを抜けて・・・ドーンと開けた広場に・・・ミラノのドォーモでしょうか

長い間スモッグで汚れた外観を、綺麗に化粧直しを完了した8-9年前の、サーモンピンクの桜エビがちりばめられた?ドォーモです。

・・・メトロから階段を上がってくると・・・大空にそびえ立つ・・・ドォーモです。こちらは、6-7年前 整然と・端正なゴシック フォルムです

・・・サクラダ・ファミリア・・・外壁に多くの登場人物やシンボルが見受けられるが、(ストーリーは時間軸で並んでいないようです)

アレモコレもと彫刻が、さらに壁面から芽生える様子が描かれたり、凹凸が多すぎるので、力作に消化不良となってしまう。

・・・素材の色や彩色も・・・年月による汚れもあるでしょう・・・上層部にはカラフルなタイルも多く使用されていますが・・・

・・・力作です・・・まず全体像を見直してみましょう。

ガウディは、基礎の地下と主たる部分・後塵を前任者から引き継ぎ、制約されたレイアウトの延長線上で構想を練っているのです。

その後独創性を発揮しようと、模型を作り、構造実験をして、ユニークな構造体に独創的な意匠を付加し、作品が主張し始めました。

・・・鳥瞰図は、上が北です。

右下から歩いてきて、交差点を右に進み公園の池の端から、

・・・生誕のファサード を正面に見ることができました。

夜になると、池の水面に水鏡のサクラダ・ファミリアが映るのです。

ここが今日では、一等地でしょう。

急ピッチに建設が進んでいるこの建物は、・・・貧民たちの大聖堂から、収益を上げる観光施設に変貌しています。

正反対の西南の方向にも公園があります。

こちらは 受難のファサード、ぐるっと回って、こちら側で入場券を購入し、内部に入り、こちら側に出て来ます。

では、未完成の部分とは?

・・・教会の後塵が北西にあり・・・その外側にガウディは被昇天の礼拝堂と扉という独創的なエリアを構想しています。

聖母マリアに奉げたい、・・・当時のガウディは、聖母マリアの人気が沸騰したようです・・・その中心にいた方でしょう

正面ファサードが本命でしょうが、未着工です。この正面には道路を挟んで建物が立ち並んでいます。

栄光のファサード・・・・・・完成したら、目前から見上げる状態になりますが、・・・完成模型は展示されています。

・・・ということは、外観は・・・まだ半分の表情しか見せていないことになります。

最終的には、独創的な円錐形の鐘楼が何本も立ち上がり、そこからこれまでにない各種の鐘の音が、・・・音楽が流れる・・・これが完成形。

 生誕のファサード

ガウディが50年の歳月をかけて・・・1925年11月30日、生誕のファサードの4本の塔の内、左端の塔が1本だけ完成しました。

ガウディは、このような塔がこれからどんどん立ち上がります、完成イメージを関係者に披露されたのでしょう、・・・半年後、

1926年6月7日、路面電車の線路を渡ろうとして、電車にはねられ三日後亡くなってしまいます。

・・・ファサードには、3つの重要な柱廊があります。

再度完成図を

この完成図では、わき役の塔が目立ち過ぎて、どこが柱廊?・・・大きな塔の下の部分1/5位です。

下側に三角屋根の洞窟のような入口が3本、これが 生誕のファサード

中央が一番大きく、上部にはクリスマスツリーのような物があります。

サクラダ・ファミリアのガイドブックから紹介しましょう。

一番大きい柱廊は、「愛徳」あるいは「キリストの愛」と呼ばれています。

ガウディは、「希望と喜びを表現しており、教会の入口の柱廊であると同時に、

洞窟の形をしたベツレヘムの馬小屋の入口をも象徴している」・・・そうです。

道路側から見てみましょう。

これは正面より少し左側からの画像です。

左の柱廊と中央の一番大きい柱廊は見えるが、右の柱廊は一部だけです。

左は、「望徳の柱廊」・・・下の画像

何やら入口の右上の彫刻は、争いごとが・・・(別途)・・・その横に、ねじり模様の円柱が立ち、隣の柱廊の境となっています。

そして、こちらが中央にある「愛徳の柱廊」・・・入口の真ん中に柱が立っています。

こちらの右下のシーンは、羊飼いたち

そして、左側下部には

東方の三賢人です。・・・そして星が流れて・・・

・・・柱廊の中央に1本の柱が立っていて、下から蛇がとぐろを巻き上に向かっている、

上からはアブラハム以降のイエスの先祖の名が刻まれたリボンが伸びている。

この柱の上には、聖家族の主人公・・・イエス生誕の場面が登場します。登場人物:ヨセフとマリア

そして、わき役が、牛とラバ

このさらに上部は、幼い天使のコーラス

ここからは、チケットを購入し聖堂内部に入って、この柱廊の真下から見上げた画像になります。

こちらの方が、真下に近いです

この天使たちは、ガウディが生前作成した模型がありましたが、戦争で破壊されてしまった。

残っていた資料の中にあるモデルの写真などを参考に日本人彫刻家、外尾悦郎氏が完成されています。

有名な日本人で、40年前からサクラダ・ファミリアで仕事をされ、熱心なガウディ崇拝者と言われています。

 6人の音楽を奏でる天使たち、左上部がファゴットの楽器、

左下段に、ヴァイオリンかビオラを奏でる天使の奏者、その右隣はツイターの楽器

右側の上部にハーブの奏者、下段にはドゥルサイナという楽器奏者、その右隣はタンバリンと言われています。

左下段の奏者です。

こちらは、右側の下段の奏者、ドゥルサイナとタンバリンの楽器。

これらの背面に月桂樹でもなく、ヌゥーと突き出しているような突起物、花も見られるが・・・

・・・気になるこれらの彫刻は何でしょう・・・

無機質な石から・・・生まれ出る・・生命力に満ちた・無数の動植物を表現しているとのこと

豊かな自然は救世主の生誕を告げ、新しく再生した世界の到来を祝福している・・・生命賛歌

・・・質感、彩色・・・ウーン、言われないと不気味な感じの彫刻で・・・画像処理でボカシを入れたいですが、

さてこのゾーンの一番上の部分に、このシーン

受胎告知、キリストの御托身の場面とあります。

ダヴィンチ受胎告知があまりにも有名です。

大天使ガブリエルから告知を受けるのは「ルカ福音書」がベースと思われます。

下側から見える部分は、ここが最上部ですが、まだまだ上はありそうです・・・離れて見ましょう。

この上部に三角形のアーチがあり、何かを授けているようです

ひざまずくのは女性、聖母マリアへの戴冠 とあります。

・・・戴冠?聖書には、ありませんよね、 誰が? いつ頃? ・・・これらは、関係者の願望でしょう・・・割愛しましょう

但し、朝日が当たる時間帯はこのような雰囲気ですが、・・・夕日が当たると後ろのステンドガラスが

幻想的な効果が現れます。

・・・これより上層部は、左右の柱廊も一体化して、尖塔とあります。

本来これが最上部で、周囲には高層物が無く、離れて鐘楼が建っているのが一般的で分かりやすいのですが。

もみの木は、糸杉のようです。糸杉の根元に白いものは・・・ペリカンです。

では一旦地上部に戻りましょう。

愛徳の柱廊の両サイドには、右に陸亀(山に近い、山に向いている)

この亀の柱から右の柱廊が信徳の柱廊、福音書の一節、カトリック教の教義などがテーマ

ということは、左に海亀 甲羅が平ら、海中では泳ぐのにスピードが一番、爪はヒレに進化していますが、

中国で人気の動物を取入れて、地下の礼拝堂に出入りする螺旋階段の場所の目印も兼ねているようです。

この左側が望徳の柱廊

争いの場面がありました・・・希望を持とう、逆境にある時こそ

ヘロデ王の幼児虐殺、

(執行官役のモデルは巨人で、足型をとると6本指であった、ガウディはそのまま生かしている)

マリアとイエスがロバに乗り、ヨセフが心配そうに見守る

ルカの福音書によるとの解釈・・・さらに上部には

聖ヨセフと幼いイエス、上部にロサリオ、右にイエスの母方の祖父ホアキン

さらに一段、上部には

聖母マリアと聖ヨセフの婚約 

などこれらの場面は、キリスト教関係者にとっては重要なイベントで、解釈も厳格に統一されていることでしょう。

トランペットを吹く天使が四方八方に召喚ラッパを吹いています。

真鍮製でしょうか緑青の緑がアクセントになっています。

 ・・・再度 尖塔部です。下側には6人の天使も・・・香をたき 我らを救いたまえ と歌う天使

ひときわ目を引くのが、白いペリカンと下の文字です。

JHSはイエスのシンボル、・・・シンボルは各種あるようです。

ペリカンも各種説があるようで、腹を裂いて2羽の子供に腹の中の魚を与える聖餠のシンボル、復活のシンボルなど

足元の金の卵もJHSの文字が・・・、AとΩなども色んな意味合いで取り込んであります。

これらのシンボルゾーンの上部に糸杉が登場します。

ガイドブックでは、生命の木 と表現しています。

糸杉・・・左右に根を広げないのでお墓でよく見かけます、決して腐らないものを意味しているようです。

先端に「T]の文字、ギリシャ語で神を表わす最初の文字、ヘブライ語の最初の文字

TとX(金色の帯)そして上には、両翼を広げた一羽の鳩・・・三位一帯 の表現です。

 下から見上げると・・・確かに鳩が一番上にもいました。

カトリック教の布教のために、アレモコレモ で・・・

聖書に詳しくない者には、ローマ帝国支配から逃げ出し、エジプトで労働し・・・

都度調べ直して

・・・パレスチナ人を武力で追い出し、イスラエル建国、核兵器を所有し

神に選ばれたユダヤ人は、学問が命、最新科学を駆使し、・・・

どうもユダヤ教とキリスト教が重複し、武力で布教したイスラム教も重なり

・・・まだまだ、これらの宗教の基本も理解できていないことに、気付く日々です。

 

コメント (2)
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