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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

あの日の感動が蘇る「三遊亭圓生 吉住万蔵」

2017-03-05 09:50:15 | 日記
YouTube見ていたら、「三遊亭圓生 吉住万蔵」というのを見つけました。懐かしい!「高座生活70年記念 圓生独演会」よりとあります。1977年10月の高座。大学に入ったばかりの私は、あの日、客席で聞いていました。会場は、永田町の砂防会館ホール。録音聞いて思い出しましたが、この日の色物は奇術のアダチ竜光先生。訛りのある口調が、なんとも愛嬌のある名人でした。この時点で、両師匠とも、陛下の前で芸を見せるという栄誉に浴しており、「記念落語会」にふさわしい番組だったようです。
さて、「吉住万蔵」鳴物師が主人公の話です。上州に興行に行った際、そこの宿屋の娘・お稲と出来てしまう万蔵。「迎えに来る」と言いますが、当然、そんな約束は守られず、歳月だけが過ぎていきます。ある日、不吉な夢を見た万蔵。お稲を訪ねますが、行方は分からず。が、江戸で吉原の花魁になったお稲と再会します。2人の仲は、また燃え上がりますが、それがために、花魁としてのお稲の立場は苦しくなるばかり。惚れて通ってくる勝吉にも、2人の仲が暴露て・・・
吉原の描写などを交え90分の高座。やはり、実体験を持った落語家は強い。今の芸人では、こうはいかない。そんな説得力のある高座を聞いて、当時の思いが蘇ってきました。