プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「木村達成×前田公輝 スリル•ミー」

2023-09-30 00:46:55 | 日記
池袋のシアター•ウエストで上演中の
「スリル•ミー」です。
日本初演は、2011年。
ものすごい評判となり、私は、翌年の再演で観ています。

私と彼
登場人物は2人だけ。
伴奏はピアノだけ。
上演時間は100分。
非常にスピード感溢れた作品です。
今回、私は木村達成 彼は前田公輝が演じます。

まず、私 が登場します。
裁判を受けている様子。
私 は、質問に、答え始めます。
このあたりは、「エリザベート」パターンです。

私 が語り始めたのは、34年前に起こした事件の話。
彼 とは、子供の頃からの知り合い。
ひたすら、彼 に憧れる 私。
が、彼 はつれない。
彼 は、ニーチェの信奉者で、自分を超人で絶対だと思っている。
私 と 彼は、契約を交わす。
私 は、彼 の犯罪行為に手を貸し
彼 は、私の思いに応える。

最初は、窃盗や放火だった犯罪行為が、段々とエスカレートして
ついには、学校帰りの子どもを殺してしまう。
彼 は、完全犯罪を信じているが•••

ラスト、思わぬ 私 の告白まで
一気に物語は進みます。
全編に流れるメロディ
私は、「戻れない道」とタイトル曲でもある「スリル•ミー」が
印象に残りました。

「福田村」と同じように、こちらも、実際に起きた事件に
材をとったもの。
人間の業の恐ろしさ 教えてくれます。

「福田村事件」

2023-09-29 10:37:01 | 日記
渋谷ユーロスペースで上映中の
「福田村事件」です。
上映前に、色々メディアが取り上げた影響も
あるのでしょう。
館内は、結構な入りでした。

映画は100年前、関東大震災が起きた直後の事件を
題材にして作られています。
舞台は、千葉県福田村。
小学校で先生をしていた澤田夫妻(井浦新 田中麗奈)が
故郷に戻ってくるところから始まります。
迎えるのは、幼なじみの村長(豊原功補)と軍人になった男(水道橋博士)ら村人たち。
映画は、村の船頭(東出昌大)や戦争未亡人 村人たち(柄本明ら)の
日常を描いていきます。
一方、故郷の讃岐を出発した薬売りの一行(永山瑛太ら)。
彼らが福田村に着いた頃、関東大震災が起きます。
村にも、東京からの情報が入ってきます。
曰く、被災した東京では
「朝鮮人が掠奪を繰り返している」などなど。
いきりたつ村の自警団。
そんな時、村人たちと薬売り一行は対峙します。
そして、悲劇が起こります。
というお話。

わずか100年前の話。
この年は、私の母親が生まれた年なんですが
日本は、まだ、こんな時代だったんですね。

石丸幹二&井上芳雄&安蘭けい「ラグタイム」

2023-09-28 10:26:22 | 日記
日生劇場で上演中の
「ラグタイム」です。
20世紀初頭のニューヨークを舞台に
繰り広げられるお話。

主要な登場人物は
娘の未来のために移民となったターテ(石丸)
黒人のピアニスト•コールハウス(井上)
裕福な白人家庭の母親•マザー(安蘭)
ですが、彼らにまつわる登場人物も多く、
皆のエピソードで綴っていく序盤は
取っ付きにくいところもありました。

が、やがて、彼らの人生は、交わっていきます。
最終的には、貧乏なユダヤ人だったターテは成功し
才能を開花させたコールハウスは、黒人差別の波に
飲みこまれていく。
そして、彼らを見守るマザー。
なかなか壮大なお話で、最後は物語の中に
引き込まれていく感じでした。

ミュージカルですから、楽曲も素敵なのですが
劇中流れるラグタイム 歌い上げるメロディ
前出のお三方だけでなく、脇を固めるのも
川口竜也 綺咲愛里•••などのメンバーなので
皆さんお上手。
聴いているこちらは、重い展開とあいまって、いささか疲れた部分もありました。
そう言えば、ターテのパートで聴こえてきたメロディは
まごうことなく、「屋根の上」で流れたもの。
ユダヤ人を表すのは、あのメロディなのでしょうか。

先月、帝劇で恋する若者を演じた井上芳雄さんは、
今回は、ガラッと変わり、白人からの嫌がらせに暴発する黒人ピアニスト。
正反対の役柄を見事に体現できるのは、
やはり、自称「400年に1人の逸材」なのかもしれません。

「ENGEI グランドスラム」

2023-09-27 10:23:13 | 日記
フジテレビで放送された
「ENGEI グランドスラム」です。
もう10年近く放送しているんですね。
以前は、ナイナイと共に松岡茉優さんがMCを務めることが
多かったと思いますが、最近、あまり見なくなった。
今回は、渋谷凪咲さん。
こちらも、可愛いらしいですね。

トップバッターは、ネルソンズ。
これだけ長く放送していると、大分出場メンバーも
入れ替わってきたんじゃないかと思いますが、
ネルソンズ まずまず笑わせていただきました。
それと、爆笑問題が、以前はトリを務めることが
多かったんですが、それも変わってきた。
今回も、後半登場して「日大問題」などを
切り捨てていました。

私が好きだったのは
囲碁将棋。
「スポーツの知識」というネタ。
有名な、スポーツ選手の言葉の語尾が
どうだったか などをクイズにする漫才。
あまり見たことないパターンだったので
受けました。
私のようなオジサンに受けるネタですが
これ、若い人向けに作り替えたら
今年の「M-1」面白いことになるんじゃないかな。

鹿賀丈史「生きる」

2023-09-26 10:27:58 | 日記
新国立劇場で上演された「生きる」です。
鹿賀丈史&市村正親のW主演のミュージカル。
今回が3演目。
あの黒澤明監督の名作「生きる」をミュージカル化した作品。
主演は、レジェンドのお二人 演出も宮本亜門。
共演者も村井良大 平方元基&上原理生のWキャスト
実咲凜音 福井昌一
と、名だたるメンバーが揃い
よく出来たストーリーと相まって
素敵なミュージカルになっています。

「生きる」と言えば、誰しも思い出すのが
雪の降る中、主人公の渡辺勘治が公園のブランコに乗り
切々と歌う「命短し」ですが、このミュージカルでは
2度歌われます。
最初は、勘治が、自分が胃癌と気付いたとき
そして、ラストシーン。
志村喬のように、呟くように、切々と歌う訳ではありませんが
鹿賀節も魅力的です。

千秋楽は、満席。
まだまだ、このミュージカル、再演されそうです。
今回は、鹿賀さんの回しか観られませんでしたが
また、趣きの違う市村版も観たいと思います。