プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「天皇賞」は、外国人騎手かァ~ 観たかった黒田と大谷の投げ合い

2016-10-31 11:49:08 | 日記
「天皇賞」は、外国人騎手のワンツーフィニッシュ。ま、よくあるケースです。にしても、勝ったモーリス強かった。ムーア騎手も、ナイス騎乗。2着もデムーロ騎乗のリアルスティール。やはり、外国人騎手の上手さが光ったということでしょうか。先週も、ルメール騎手でしたしね。勝負強い!私の本命は、戸崎騎乗のルージュバックでしたが、完敗。仕方ないの一言。
そう言えば、土曜日に決着ついた「日本シリーズ」も、MVPは、レアード。唯一負けた広島から選ばれたのも、エルドレッドですからね。最後、打たれちゃいましたけど、広島のジャクソン投手も6連投は、立派でした。心残りは、黒田と大谷の投げ合いが見られなかったこと。実現していたら、後年、新旧メジャーリーガーが投げ合った優勝決定戦って、間違いなく言われたでしょうからね。残念!
このところ、あまり聞かれなくなった「外国人天国」という言葉が、久々に思い出された、この週末でしたが、そうそう、2週間後に初日を迎える九州場所も、あの外国人の最強横綱が戻ってきます。やっぱり、優勝してしまうかしら。

鶴瓶師はロマンチスト? 「笑福亭鶴瓶独演会」

2016-10-30 11:06:47 | 日記
恒例 赤坂ACTシアターでの「笑福亭鶴瓶独演会」です。今回は、これも恒例オープニングトークに続き、「死神」「青木先生」「山名屋浦里」の3席を口演。「浦里」は、昨年のこの公演で初演したもの、残り2席は、師の十八番ネタというラインアップ。といっても「死神」は、少し構成を変えていて、師匠が言うには「殆ど初演に近い」ということ。ただ、師が考案した死神が若い女の子という原点は変わらず、可愛らしさは変わっていません。「青木先生」は、いつもながら面白い。三遊亭円歌師の「中沢家の人々」は、日本中どこで演じても外れたことのない鉄板ネタとして知られていますが、この「青木先生」も、同様に育つ感じがします。何度聞いても面白い。私も、「秋岡」君に会ってみたい。
トリネタは「山名屋浦里」今年夏に、歌舞伎座でも上演された演目です。歌舞伎座では、約1時間。高座では30分ちょっとですから、当然余分な入れ事はせず、主人公江戸留守居役の武士·酒井宗十郎と吉原で全盛の花魁·浦里の関係をメインに話は進み、他の留守居役 吉原大店の主人を、もう少し描いてほしい物足りなさが残ります。10分くらい長めの噺にしても、いいのではないかしら。
今回の独演会、「死神」の純情そうな女の子 「浦里」の宗十郎の願いに無償で応える花魁 この女性達見ると、鶴瓶師の顔に似合わぬ(失礼!)ロマンチストぶりが浮かび上がってきます。

笑えるミステリー? 島田荘司「屋上の道化師たち」

2016-10-29 12:38:18 | 日記
「御手洗潔シリーズ」島田荘司著「屋上の道化師たち」です。もう50作目になるというから、すごい。しかし、私、またしても初挑戦です。なぜ、今回読む気になったのか。「自殺するはずのない男女が、必ず飛び降りて死に至るー行ってはいけない屋上とは?」というプロットに、興味をひかれたから。
「御手洗シリーズ」というのが、どういうものなのか読んだことがないので、よく分かりませんが、この本だけの感想で言えば、「ミステリー」というより「ユーモア」小説。大阪弁の会話が笑わせます。テンポいいし、面白い。
舞台となるのは、横浜の銀行。最初に飛び降りるのが、間もなく結婚するというお局行員。年下の2枚目との結婚を自慢する行員と上司とのやり取りは、面白い。さらに、この後2人の男子行員が、やはり死ぬ理由もないのに飛び降りるのですが、直前の上司との会話も、やはり軽妙。
実は、彼らには共通点があって、同じ秘密を抱えているます。この辺り、ようやくミステリーらしくなります。で、いよいよ名探偵·御手洗潔登場して、あっという間に解決。その理由が「そんなんかい?」とツッコミ入れたくなるようなもの。「本格ミステリー」というのは、どうか。ただ、楽しめる作品でした。

ピュリッツアー賞受賞作が描くアメリカの今 「フリック」

2016-10-28 11:26:10 | 日記
新国立劇場で「フリック」観てきました。2014年のピュリッツアー賞受賞作です。この賞 アメリカの今を描いた作品にあげられます。「フリック」は、そういう作品ということです。
舞台は、マサチューセッツ州の寂れた映画館。セットが面白い。舞台いっぱいに、映画館の客席のセット。つまり、客席に向かって、映画館の椅子が並んでいることになります。お分かりいただけますでしょうか。いまだ、フィルム上映しているのが売りの映画館。サム(菅原永二) 35歳の男 ローザ(ソニン) 20代中盤くらいの女 この2人が働いているところへ、エイヴ(木村了)という20歳の大学生が加わります。彼は、大学休学中です。いつしか、3人の間には、連帯感のようなものも生まれてきます。が、映画館が大手チェーンに身売りすることになり、新経営者が現れると、3人の関係にも変化が訪れます。実は、この3人 「ディナーマネー」と称して売上をごまかしていました。それが、新経営者にばれてしまったのです。新経営者は、エイヴの単独犯と断定し、彼だけ解雇します。エイヴ 当然仲間の2人がかばってくれるものと思いましたが、期待は裏切られます。それどころか、ローザは「あんたは、ここを辞めても食べていける。でも、あたしやサムは、そうはいかない」と、エイヴが辞めれば、すべては丸くおさまると言わんばかり。
ここまで書いても なぜこれが「ピュリッツアー賞」なのか、お分かりにならない方もいると思います。実は、この登場人物 エイヴが黒人で、サムとローザは白人。立場が、逆転しているのです。さらに言えば、ローザは奨学金の返済に苦しんでいるし、サムは実家の屋根裏住まい。若年の低所得問題も描かれているわけです。ここまで書けば、受賞した理由が、お分かり頂けると思います。お芝居観終わった後、私の頭には、佳境を迎えている大統領選が浮かびました。「トランプ旋風」が、なかなか止まなかったのは、こういうアメリカの実態も、大きく影響していたのでしょう。

80年前のサスペンス劇「夜が私を待っている」

2016-10-27 13:35:49 | 日記
久々の新宿紀伊國屋サザンシアターです。紀伊國屋が、売場縮小してからは、初めて。行ってみたら、今、改装中らしく、営業している売場は1フロアだけ。前は、演劇関係の書籍とか、割と充実していて、観劇前に立ち寄るの楽しみだったんですが···
ただ、いずれにしても、今回は18時半開演。会社終わって劇場向かったら、速攻で劇場入りしないと間に合わないので、寄り道している暇はないんですけどね。
さて、この「夜が私を待っている」という戯曲。書かれたのは80年前。で、行こうかどうしようか迷ったんですよね。やはり、古い気がして。ただ、心理サスペンス劇ということなので、ならば、そんなに古びてないだろうと思い、観てきました。
出演は、入江甚儀 秋元才加 前田美波里らです。舞台は、ロンドン。森の中のお邸で暮らすブラムソン夫人(前田)なかなか気難しい女性で、姪のオリヴィア(秋元)と何人かの使用人と一緒に暮らしています。夫人は、車椅子生活。心臓も弱い様子。そこに、使用人の一人の交際相手の男·ダン(入江)が現れます。如才ないダンを、すっかり気に入った夫人。いつしか彼は、お邸に住み着くようになります。オリヴィアは、そんな彼を胡散臭く思います。そんな折、近くの森でバラバラ殺人が。オリヴィアは、ダンを犯人と疑います。そして・・・というお話。
現在でも十分に通用する戯曲だと思います。ただ、休憩時間含め2時間45分は、ちょっと長い。冒頭の夫人の狷介さ。後半、オリヴィアが、危険な香りのするダンに惹かれていくシーンなどを、ちょっとずつカットして、15分ほど短くすると、モアベターではないかと思いますが。