プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「ちりとてちん」「長屋の花見〜藤バージョン」「味噌蔵」「瀧川鯉昇独演会」

2017-05-31 11:14:06 | 日記
昨夜は関内で「瀧川鯉昇独演会」鯉昇師の会は、久しぶり。相変わらず、飄々とした鯉昇師 今回は「ちりとてちん」「長屋の花見」「味噌蔵」の三席。
「ちりとてちん」は、先日、志の輔師で聴いたばかりだが、何事につけお世辞を言う竹さんのフワフワした感じは、鯉昇師の方が笑わせる。
「長屋の花見」は、師独自の「藤バージョン」大家さんが、友達に「ウチの藤棚の下で花見をしてくれ」と頼まれ、花見に出かけるというパターン。友達は、長屋の衆が花見をすることで、他の人も入って来るようになり、それを商売にしようという狙い。サゲも変え、古典に新しい息吹を吹き込んだ一席。
「味噌蔵」は、ケチな旦那が笑わせる。
三席とも、師の工夫がたっぷり。現代の爆笑王らしい出来でした。

井上ひさし✖︎つかこうへい 「国ゆたかにして義を忘れ」

2017-05-30 12:02:20 | 日記
最近読んだ本の話を続けます。井上ひさし つかこうへいという演劇界に一時代を築いた両雄の対談集。昭和60年の作品。今回、文庫化されたのを機会に、読んでみました。
もちろん2人とも、鬼籍に入られていますが、このお二人 14歳差だったということ。昭和60年というと、井上さんは50歳になったばかり。つかさんは、まだ30代。ただ、もう大御所然としていて、その貫禄 風格が文章から伝わってきます。
対談内容は、お二人のフィールドである小説 演劇はもちろんのこと、世界情勢 国家を語るかと思えば、一転して家族の話など、多岐にわたっています。歯に絹着せぬ言動は、読んでいて、本当に胸がすきます。何かと喧しい現代、このお二人が健在ならば、世界情勢 国家について、どんな意見を仰ってくれたか、伺ってみたい気がします。

ダービー ようやく勝てました! そして国技館で大相撲千秋楽。

2017-05-29 10:44:06 | 日記
長い長い連敗記録に、ようやく終止符が打てました。とりあえず、藤沢厩舎&ルメール騎手に感謝です。ダービーの本命は、最初から決めてました。言葉は悪いですが、皐月賞でひと叩きしてダービー。そう見えるローテーションに、本命にしました。ただ、最近のダービー 内枠が強いので、武豊の一発が怖かった。
超スローペースのレース 早めに動いたルメール騎手の勘が冴えていたということでしょうか。安心してみてられました。ただ、内枠で意外と粘ったノリには、肝を冷やしました。3着に残られたら、今度は3着抜けですからね。固め決着で、大して儲かりませんでしたが、負けなかっただけ、良しとしましょう。
さて、と言っても、私、ダービーの行われた時刻は、国技館で千秋楽観てました。十両で、最年長関取 安美錦が優勝を賭ける一番に臨み、館内は大盛り上がり。立ち合いが合わず、仕切り直し。しかも、勝負も、安美錦に軍配が上がったものの、物言いついて取り直しと、観客のヤキモキ度は増すばかり。結局、取り直しの一番で負けてしまい、優勝ならず。が、大ベテラン魅せてくれました。
中入り後も、宇良 遠藤など人気力士が勝って、館内を盛り上げます。結びの白鵬対日馬富士も、力の入った大熱戦。優勝インタビューでは、白鵬に大声援。いい千秋楽でした。






演劇界の舞台裏に興味津々「ジュリエットのいない夜」

2017-05-28 10:41:50 | 日記
続いて読書の話です。鴻上尚史作「ジュリエットのいない夜」読みました。「ロミオとジュリエット」を題材にした小説集。「ロミオとロザライン」「オセローとジュリエット」の2作が収められています。
「ロミオとロザライン」は、ある劇団のお話。一時はマスコミにも取り上げられた劇団ですが、20年近い歳月が経ち、次々と劇団員も辞めていき、今や、存亡の危機。そんな時、劇団の主宰者である海藤弘毅は「ロミオとロザライン」という作品を書き上げます。ロザライン・・・ロミオがジュリエットに恋する前に、恋していた女性。が、ジュリエットが登場した瞬間に忘れられ、登場人物としては、出てこない存在。彼女も、ジュリエットと同じキャピュレット家の人間なのに、この扱いの違い。その女性にスポットを当てた作品です。稽古場では、公演に向けて稽古が行われていますが、ロザライン役の劇団の看板女優 私生活では海藤の妻でもある麻川美香子が、ロザラインの気持ちが分からないと立ち往生しています。そこに、海藤と若手女優でジュリエットを演じる河合夏希の恋などが絡んで、物語は進んでいきます。
「オセローとジュリエット」 こちらはプロデュース公演のお話。演出助手を長年務めてきた越智亮介は、若手スター黒島裕一郎が主演する「ロミオとジュリエット」を演出するチャンスをつかみます。しかも、ジュリエット役は、自分の恋人でもある夏野麗奈。が、稽古は、亮介のプラン通りには進みません。若手スターと新米演出家とのせめぎあい、そこに、長年演出助手としてくすぶっている和田という男の存在が、微妙に絡んできます。そして・・・
2作とも「ほぼフィクション」という作者の言葉がありましたが、きっと演劇界の裏側では、似たようなことが起こっているんだろうなと想像しながら、興味深く読めました。

やはり不朽の名作「オリエント急行殺人事件」

2017-05-27 12:12:37 | 日記
久しぶりに読書のお話です。A•クリスティの「オリエント急行殺人事件」多くの人が一度は読んだことのある推理小説でしょう。私も、子供の頃読んだ記憶あるし、映画とかでも観ました。何年か前のお正月、三谷幸喜さんが テレビドラマにしたのも観ました。確か野村萬斎さんが主演でした。
改めて原作読むと、そこにあるのは、階級 国籍などなど、 色々な人間の問題が提示されています。やはり、物語の舞台は20世紀初頭ということですからね。そうした様々な乗客たちを遇らうポワロの手腕もお見事。さすが「灰色の脳細胞」を持つ男です。結末は分かっているのに、ラストまで飽きずに読ませてしまう。やはり不朽の名作は違います。