昨夜は、板橋区立文化会館で「立川談春独演会」でした。会場は、東武東上線「大山」駅前。年に何度か、落語会で来ます。ほとんど「小三治独演会」だと思うのですが、駅から会場までの何分か 周りは、大衆的な居酒屋が軒を並べています。残念ながら、私は下戸ですが、酒飲みだったらたまらないでしょうね。また昨夜は、そんな客席の酒飲みたちを 「いい落語聞いたから、どっかで一杯ひっかけて行こう」と思わせてくれるような落語会でした。
18時半開演。いきなり、談春師登場。「睡眠薬飲んで、ゆっくり寝たので絶好調!」という師。確かに、いつも以上に舌鋒鮮やかに、映画の撮影に明け暮れたという、この夏の日々を斬りまくります。で、1席目は「おしくら」ご案内の通り、「三人旅」の一部。宿場に泊まった江戸っ子3人組の珍道中。馬子 宿屋の婆さんとのやり取りが、大いに笑わせます。
仲入りはさんで2席目は、一転して人情噺の「人情八百屋」をしっとりと。情が他人のためにならなかった噺。困っている母子を助けたことを悔やむ八百屋に、「そんなことはない。いいことしたんだ」と言い聞かせる鳶の頭の女房がいい。まだ若いから、うまく言えないところもありながら、一生懸命、年上の八百屋に話をする。時折、伝法な口調になりながらも、真情がある。談春師 この種の女性を演じさせると上手い!
終演が9時前。聞き終えた帰り道 来た時よりにぎやかになった通りを見て「あ~あ 酒が飲めたらな~」と思った次第です。
18時半開演。いきなり、談春師登場。「睡眠薬飲んで、ゆっくり寝たので絶好調!」という師。確かに、いつも以上に舌鋒鮮やかに、映画の撮影に明け暮れたという、この夏の日々を斬りまくります。で、1席目は「おしくら」ご案内の通り、「三人旅」の一部。宿場に泊まった江戸っ子3人組の珍道中。馬子 宿屋の婆さんとのやり取りが、大いに笑わせます。
仲入りはさんで2席目は、一転して人情噺の「人情八百屋」をしっとりと。情が他人のためにならなかった噺。困っている母子を助けたことを悔やむ八百屋に、「そんなことはない。いいことしたんだ」と言い聞かせる鳶の頭の女房がいい。まだ若いから、うまく言えないところもありながら、一生懸命、年上の八百屋に話をする。時折、伝法な口調になりながらも、真情がある。談春師 この種の女性を演じさせると上手い!
終演が9時前。聞き終えた帰り道 来た時よりにぎやかになった通りを見て「あ~あ 酒が飲めたらな~」と思った次第です。
前半の「三人旅・おしくら」は、正直に言えば楽しめませんでした。この日の出来によるのかはわかりませんが、落語にありがちな田舎・不美人・老人などを揶揄って笑う噺は心根からカラッと明るく演じた方が楽しめるもので、談春師は暗さも屈折も感じさせる方なので、私には彼の弱者を笑う笑いがどうもスカッと楽しめない気がします。まくらの舌鋒鋭い斬りまくりは面白かったです。
一方、後半の「人情八百屋」は素晴らしかったと思います。東北の話から、繋がるところがあるというところも、心に沁みました。