プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「喬太郎 三三2人会」

2024-01-31 09:43:51 | 日記
渋谷 大和田さくらホールで行われた
「喬太郎 三三2人会」
です。
コロナ禍以来、すっかり夜遅いのが苦手になった私の
嫌いな19時開演の会。

では、演目と演者
のめる 松ぼっくり
締め込み 三三
首ったけ 喬太郎
仲入り
夜の慣用句 喬太郎
黄金餅 三三

「締め込み」
「落語家は、お客さんの層を見て、演る噺を決めます•••
今日は、泥棒のお話で•••」
と、軽く笑いを取って、ネタへ。
謎の風呂敷包みのために、夫婦別れにまで
発展する 長屋の夫婦が笑える。

「首ったけ」
紅梅に振られた男が、隣の店へ。
で、そこの花魁が男に惚れていて•••
2人が、その晩•••
喬太郎師お得意のバカバカしい場面。

「夜の慣用句」
師の語る渋谷の思い出。
ボウリングに行ってガーターを連発。
「次は、古今亭志ん朝で•••」
「立川談志で•••」
と、投げ方を形態模写するのは爆笑!
パワハラそのものの上司をキャバクラに
連れて行く部下。
すっかり盛り上がった上司は
お得意の「座右の銘は?」
とキャバクラ嬢に質問。
が、チェンジしたキャバ嬢が•••

「黄金餅」
「下谷の山崎町を出まして〜麻布絶口釜無村の木蓮寺へ
着いた時には、みんな随分くたびれた」
という言い立て
三三師匠が、流麗に語ってくれました。

「立川談春 40周年記念興行」

2024-01-30 11:15:52 | 日記
有楽町朝日ホールで開催された
「立川談春40周年記念興行」です。

早速、演目
十徳 談春
白井権八 談春
仲入り
包丁 談春

まず
「お楽しみ」は、「十徳」
「付け焼き刃は、はげやすい」
と、いかにも前座さんらしい口調で話し始める。

一旦着替えに戻って
「白井権八」
講釈ネタ。
やはり、家元のが耳に残っているだけに
迫力がイマイチのような感じも。
マクラで、談春師
「文春砲」などに触れてましたが
解決策はストをやること。
一方、
「もう弟子は取らない」
とも。
「時節柄」という理由。
なるほど!

仲入り後は
「包丁」
昭和の名人圓生師匠の十八番。
これもまた救いのない噺。
世話になった女から新しい女に乗り換える
ために、兄弟分と共謀して間男騒動をでっち上げる。
倫理観のかけらもない落語。
談春師も、ところどころでエクスキューズ入れながら
演ってました。
この種の落語は、段々演じ手が減るんでしょうね。


山崎育三郎「トッツィー」

2024-01-29 10:38:56 | 日記
日生劇場で、明日千秋楽を迎える
「トッツィー」です。
ダスティン•ホフマン主演の映画を観た方も
多いと思いますが、そのミュージカル版。
私も、映画はリアルタイムで観ていますが
内容は、全く覚えていない。
ただただ、女装したダスティン•ホフマンが
印象に残っています。

ミュージカル版の舞台は、ショービジネス界。
マイケル(山崎育三郎)は、売れない40歳の俳優。
まずは、稽古シーン。
高名な演出家•カーライル(エハラマラヒロ)の作品。
演出に疑問を持つマイケル。
カーライルに意見するが、彼の役は通行人A^_^
当然、降ろされる。
どのオーディションでも、全く相手にされない
マイケル。
ついに、女装して、ドロシーとなって、オーディションに挑む。
女性プロデューサー(キムラ緑子)に気に入られ
見事合格!
演出はカーライル。
作品は「ジュリエットの呪い」
ジュリエット(愛希れいか)が生き返り
マッチョなロミオの兄(おばたのお兄さん)が
登場するハチャメチャなミュージカルを
「ジュリエットの乳母」という作品に
仕立て直したマイケル。
そして•••
というお話。

マエストロは、塩田さん。
オーバーチュアから盛り上げ
一気にミュージカルの世界に没入。
マイケルとドロシーを演じ分ける山崎育三郎さん
可愛いらしい愛希れいかさん
エハラマラヒロさん おばたのお兄さんの
コミカルな演技
楽しめるミュージカルでした。

「林家正楽師匠」

2024-01-28 09:43:38 | 日記
林家正楽師匠が、お亡くなりになりました。
76歳。
体調を悪くして、寄席を休演。
そのまま、お亡くなりになったという。
いかにも、寄席芸人らしい最期でした。

昨年暮れには、元気な高座姿拝見したばかり
でしたので、驚きました。
随分前ですが、クモ膜下で倒れたことがあり
その時は、無事、高座復帰。
その後も、お亡くなりになる直前まで
高座勤められていたので、
まさか という感じです。

先日、一之輔師が、高座で
「まだ、私の上に140人いるんですよ。
ホントに、みんな元気なんだ」
と嘆いて?おられましたが
長生きの多い寄席芸人
76歳は、ちょっと早い気もします。

前後左右に揺れながらの高座。
「なぜ揺れるかというと、
揺れないと••••暗くなっちゃう」

出来上がった作品を受け取ったお客さんに
「お家へ帰ったら、赤い紙か白い紙か青い紙か黒い紙
に貼ってください。白い紙に貼ると、見えなくなっちゃう」
などの名フレーズも、もう聴くことが出来ない。

ご冥福をお祈りします。


フランキー堺「羽織の大将」

2024-01-27 23:46:23 | 日記
古い映画のお話です。
ラピュタ阿佐ヶ谷で上映された
「羽織の大将」
私、この映画好きで、ラピュタでかかる度に
観に行ってます。
といっても、最初に観たのは10年以上前でしょう。
多分、この映画館でしか、かからないのではないかしら。

フランキー堺演じる大学生が
桂文楽に憧れて、文楽の弟子の五楽(加東大介)に弟子入りする
ところから始まります。
小文という名前を貰う。
兄弟子が小丸(桂小金治)
近所のラーメン屋に働く娘(団令子)が
ファン第一号。
段々と、古典に疑問を感じてきた小文。
新作派に転向して、一躍マスコミ界の寵児に。
学生時代の親友•北川(藤木悠)に頼まれ、選挙応援。
と、見事当選。
一流の芸者(塩沢トキ)と、浮き名を流し•••
と、まさに、我が世の春。
が、北川が選挙違反で捕まると、小文も逮捕。
一気に潮目が変わって•••
というお話。

芸人人生の浮き沈みが、面白く描かれています。
名人•文楽も、自分の役で登場。
アンツル先生の姿も見える。
さらに、若き日の先代円歌も。
落語ファンには、堪らない映画です。