プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「柳家小三治一門会」 師匠の演目は「馬の田楽」

2018-02-28 11:05:42 | 日記
昨夜は、目黒パーシモンホールで「柳家小三治一門会」観てきました。前座の小ごと はん治 三之助 そして小三治師匠の出演。
まず、開口一番は 小ごと「道灌」続いてはん治師匠「粗忽長屋」 小三治師匠の十八番を演じました。仲入り挟んで三之助師匠「浮世床」
そして、「国宝」登場。昨年 頚椎の手術をした師匠。どうやら、その影響で、このホールでの会をキャンセルしたらしく、まずは、そのお詫びから。このホール 当然目黒区にあるんですが、師匠の生まれは新宿区。高校時代は、学区だったということで、当時の思い出話をたっぷりまくらで語ります。そして、このホール 柿の木坂にあるのですが、
「柿の木坂は、駅まで三里」
という歌詞のある懐メロを歌い出します。その後、戦争で疎開した話を経て ネタへ。
「馬の田楽」
夏の演目です。馬に味噌の樽を2つ乗せて、峠2つ越えてきた馬子の話。この時期に演じても、その雰囲気が出るのだから、やはり名人芸。田舎の長閑さを感じさせてくれました。

赤坂BLITZシアター「スジナシ 鶴瓶×鈴木京香」

2018-02-27 10:54:58 | 日記
赤坂BLITZシアターで「スジナシ」観てきました。ゲストは、鈴木京香。この劇場では、7回目の公演になるということ。私も、2度ばかり観に来ています。
「スジナシ」 鶴瓶さんとゲストが設定だけを決めて 台本なし 打ち合わせなしで、20分ぐらいの即興劇を演じるという企画。今回の舞台は、社長室。鶴瓶さんが、舞台に登場していて、後から京香さんが現れる設定です。
ソファに座って資料を読んでいる鶴瓶さん。そこに京香さん登場。「社長と秘書」として劇は、始まりました。が、どうも京香さんの秘書が怪しい。段々 予想とは違う方向に、物語は進んで行きます。ラストは、白衣姿の京香さん。認知症になった鶴瓶社長を 迎えに来た看護師さんという設定に変わっていました。
2人の演者が お互い 相手の思惑を忖度しながら、芝居を成立させていくのが面白いこの企画。案内人の中井美穂がOK出したところで、劇を振り返るのですが、「どうして、このセリフを言ったのか?」など、腹の読みあいが笑えます。
京香さんの東北弁が聞けたり 鶴瓶さんの「そだね~」が聞けたり 楽しい公演でした。

松本清張お得意の鉄道トリック「死の発送」

2018-02-26 10:31:10 | 日記
先週のG1も外れ、相変わらずの勘の悪さを発揮しておりますが、懲りもせず、小説でも競馬界に浸ろうと思い、松本清張「死の発送」読んでみました。
公金横領して捕まった岡瀬という男が、出所してくるのが、新たな事件の始まり。5億円という多額の横領事件だったので、まだ金を隠しもっているのではと疑ったのが、夕刊紙の編集長•山崎。彼は、部下の底井という記者に、岡瀬の行動を見晴らせ
岡瀬が会いに行ったのは、西田という調教師のもとで厩務員を務める末吉という男。その後、岡瀬は、何者かに殺害されてしまう。さらに、山崎も殺害される。西田調教師の線から 立山という前代議士の名前も浮かんでくる。
岡瀬 山崎は、何故殺されたのか? 底井の謎解きが始まります。
私、競馬界の裏側を描いたものと思っていたのですが、外れました。相変わらず 勘が悪い(笑)でも、清張お得意の鉄道トリックだったので、そのあたりは良かった。次は、間違いなく競馬界を描いたD•フランシスでも読みますか

寅さんの恋愛術を見習いたい!「男はつらいよ 寅次郎の青春」

2018-02-25 11:22:51 | 日記
土曜の夜に 家へいると「寅さん」見るのがルーティンになっています。まして昨夜は、21時過ぎから 日本のメダルがかかる競技があったので、その前に リラックス(見ているだけの私が、リラックスというのも変ですが^_^)しようと、チャンネル合わせました。
「寅次郎の青春」 第45作目。マドンナは風吹ジュン。なかなか素敵なマドンナでした。そして、もう一つ 満男と泉(後藤久美子)の恋物語も、あります。例によって 旅先で蝶子(風吹)という理容師と知り合った寅さん。怪我をして、彼女の家で厄介になっています。その土地に、友人の結婚式でやってきた泉。そして、彼女からおじさんが怪我をしたと聞いて、東京からすっとんできた満男。役者が揃います。そうそう、今回は、蝶子の弟•竜介(永瀬正敏)の恋愛も絡みます。ずっと独り身を続けている蝶子。寅さんに、まんざらでもない様子。が、寅は気付かず、彼女を怒らせてしまいます。映画中盤で、2人が別れた後は、満男たちの物語がメインに。こちらも、哀しい別れ。やはり、寅さんには悲恋が付きものなのでしょうか。
さて、今回私が感心したのは、蝶子と出会ったときの寅さん。
喫茶店に入ってきた蝶子が
「どっかにいい男居ないかな?」と溜め息混じりに言うと、
「オレじゃダメかい」と言って 彼女のコーヒー代も払って 店を出て行きます。
カッコイイ!
私も、こういうの一度やってみたかったんですよね。
と言っても、スタバじゃ無理か^_^

「バールのようなもの」「帯久」 「立川志の輔独演会」

2018-02-24 10:20:21 | 日記
パルテノン多摩での「立川志の輔独演会」です。この会場 何度か行ったことがあるんですが、駅からちょっと歩く。そして、家に帰る時も、稲田堤の駅からの乗り換えでちょっと歩く。いずれも1本道だからいいんですが、異様に土地勘の悪い私としては、厄介なホールです。
まず 前座の志の麿が「権助魚」続いて志の輔師「バールのようなもの」休憩後の高座で志の輔師が仰っていたように いずれも妾が登場する噺。それはさておき 「バールのようなもの」まくらたっぷり振って 50分の熱演でした。
休憩後は「帯久」「仮想通貨」のまくらからネタに入ります。現在PARCO劇場休館中で、恒例の正月公演もお休み中の師ですが、このPARCO公演では、時事ネタから新作落語を作ることが多かった。今年あたりは、「仮想通貨」ネタが聞けたかもしれません。「帯久」は、呉服屋を舞台にした噺ですが、「はれのひ」のくすぐりを入れるなど、志の輔師にしては 珍しいパターン。が、本筋の和泉屋と帯屋の因縁 そこからの大岡裁きは、情感たっぷりに聞かせてくれました。何度聞いても、客席で涙ぐんでしまう一席です。