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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

アルベール•カミュの不条理劇「誤解」

2018-10-21 09:57:14 | 日記
新国立劇場小劇場で上演中の「誤解」です。
カミュの作品。

まず かいつまんで あらすじだけ書きます。
古ぼけたホテルを営んでいる母娘。この地から脱出するために、来た客を殺し 金品を奪っている。そこへ 泊まりに来た一人の男。そして•••

細かい状況は違いますが、私は 訪ねて来る人を次々と殺してしまうという ブラックユーモアたっぷりのお芝居「毒薬と老嬢」のような作品を期待して観に行ったのですが、予想は大外れでした。

場所はヨーロッパの古ぼけたホテル。生活に疲れた感じの母( 原田美枝子)と娘(小島聖) 自分たちの住んでいる場所を呪い、南の国で暮らすことを望んでいる。そして 飄々と働く使用人の老人(小林勝也)が一人。
そこへ 一人の泊まり客(水橋研二)が。実は この男 このホテルの息子。娘の兄にあたる。20年前 家族を捨てて出て行ったのだが、南の国で成功し、母と妹を援助しようと戻ってきたのだ。
妻(深谷美歩)を別のホテルに泊まらせ 母たちを驚かそうと、息子だと名乗らずにホテルへ泊まる。何も気付かない母娘は、いつもと同じことをする。そして•••

ラスト 老使用人のとんでもない一言で、舞台は幕となります。私、客席で度肝をぬかれました。