小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

黒目川で水遊び

2008-09-02 | 犬&猫との暮らし

 通いの仕事がほぼひと段落し、一日自宅作業ができる今日の朝は、気分を変えて黒目川沿いを歩くことにしました。

 黒目川は、東京都西部にある小平霊園内の「さいかち窪」に端を発し、東久留米市、埼玉県新座市、朝霞市を流れ、新河岸川に合流する川で、ご多分に漏れず高度成長期には生活排水などが垂れ流され、かなり汚れてしまったようですが、近年はアユも釣れる里川として甦っています。
 名の由来は湧水が多いことから「水を汲める」「土地が黒めの肥沃な場所」のいずれかだとされているようです。黒目川のいたる所で、湧き上がる水が沢や湧水地を形成し、岸辺には遊歩道が整備されている区間も多い。両岸に桜並木が続く場所もあり、シーズンには花見客でいっぱいになります。

 以前はたびたび犬たちを水遊びに連れて行っていました。川沿いの遊歩道から川に入れる場所があちこちにあって、水深もたいてい膝くらいなので、暑い日には涼を得られる手ごろな遊び場でした。特に浜崎黒目橋下の右岸側は川岸まで階段が設けられており、休日には多くの子供たちが川遊びを楽しんでいます。いつか日曜に出かけて行き、思いのほか人が多かったために、犬たちを遊ばせることができずに帰ったこともありました。
          
 今朝は川沿いの遊歩道を散歩してから、浜崎黒目橋の右岸に下りて行きました。たっぷり泳がせようと思ったのですが、数日来の豪雨のためか、思っていた以上に水かさがあり、また流れも速かった。
 私はカヌーをやっていたのでよく分かるのですが、川は流れが穏やかそうに見えても意外に水流が強く、水面下は川底の形や障害物などによって、複雑な流れが形成されています。
 いつかみなを連れて、取材で千曲川に行ったときのこと。千曲川は台風後の濁流と化し、流れも速く荒れていました。リードを外した途端に何を思ったかクリがその濁流に飛び込んで行ったのです。私はもうびっくりして、ひたすら「クリィーッ!」と金切り声をあげておりました。ライフジャケットを着ていても、あの濁流では助けることはできないと思ったのです。
 するとクリが、ひょいっと岸辺に流れ着いて来たのです。本流に押し流される前に、岸辺に吸い寄せられる反転流に乗って戻って来たのでした。クリはブルブルっと身震いをして水気を散らしてから、何もなかったように私の所に飛んで来ましたが、私は腰が抜けそうなほど、あわあわしていました。

 浜崎黒目橋下の階段は普段は一番下まで下りられるのに、今朝は数段上まで水が来ていて、本流の水深は私の腰辺りまで確実にありそうでした。
        
 犬たちが若いときは、台風後の濁流は別として、川底に足がつかない流れのある場所でも泳がせていたし、もともと水猟犬なのだから泳力はあるはずなのだけど、耳が聞こえないトチを連れていることの不安も心の片隅にあって、結局、階段付近で軽く泳がせるにとどまったのでした。川の怖さを知ってるだけに、ちょっと慎重になってしまった。自分も犬も年をくったしネ。

 それでも気持ちよさそうに岸近くの流れに乗っていたので、まぁいいとするか。彼らは水を浴びて涼しげでしたが、こちらは朝から大汗をかき、見苦しいことこのうえなし、となりました。

コメント
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