昨日はカヤの目薬を買いに行きがてら、
酒井先生にボッチの報告をした。
状況を説明しているうちに、あの病院でのやり取りが蘇ってきて、
「救命できないような状態だったにせよ、
酒井先生や鈴木さん(看護師さん)に看取ってほしかったです」と
本音を漏らし、こらえきれずに落涙してしまった。
「少しでも楽にしてあげようという気持ちも感じられなかったし、
そうした処置もほどこしてもらえませんでした。
あんな所で絶命させてしまった自分が情けないです。
ボッチに申し訳ないです」と泣く私に、
酒井先生はあくまでも温かかった。
先生から数歩下がった所で、直立して話を聞いていた看護師さんが
そっと涙を拭っているのが見えた。
容態が急変する可能性のある疾患についても、
あの獣医とは全く対照的に、いつものように丁寧に説明してくれた。
人間と同様に、猫にも心筋梗塞や脳梗塞もある。
少しずつ血栓が詰まっていき、急激に具合が悪くなることもあるし、
気づかぬうちに脳内出血を起こしていることもある。
これまでの便秘の状況からして、それだけで死に至ることは考えにくく、
ボッチは抗がん剤治療を受けたこともあるし、
何かプラスアルファがあったはずだから「自分を責めないで」と。
私が外出中のできごとであったり、さかい動物病院が休診日であったり、
とてもタイミングが悪かったのだけど、
それはオオタケさんのせいではありませんと、先生は言った。
今日22日の午前中、ボッチを荼毘に付した。
毎度お世話になっている東京家畜博愛院に妹が同行してくれた。
何度経験しても棺が炉に入れられ、
ごうっと燃焼が始まる音を聞く瞬間が辛い。
ボッチの骨は思いのほか小さかった。
火葬場から帰ると、さかい動物病院からボッチにお悔やみのお花が届いた。
悲嘆に寄り添ってくれる気持ちに胸が熱くなった。
ああ、ボッチが旅立ったのが、せめて酒井先生の診察台であったら……、
言っても仕方のない繰り言が私の頭の中で回り続けた。
酒井先生にボッチの報告をした。
状況を説明しているうちに、あの病院でのやり取りが蘇ってきて、
「救命できないような状態だったにせよ、
酒井先生や鈴木さん(看護師さん)に看取ってほしかったです」と
本音を漏らし、こらえきれずに落涙してしまった。
「少しでも楽にしてあげようという気持ちも感じられなかったし、
そうした処置もほどこしてもらえませんでした。
あんな所で絶命させてしまった自分が情けないです。
ボッチに申し訳ないです」と泣く私に、
酒井先生はあくまでも温かかった。
先生から数歩下がった所で、直立して話を聞いていた看護師さんが
そっと涙を拭っているのが見えた。
容態が急変する可能性のある疾患についても、
あの獣医とは全く対照的に、いつものように丁寧に説明してくれた。
人間と同様に、猫にも心筋梗塞や脳梗塞もある。
少しずつ血栓が詰まっていき、急激に具合が悪くなることもあるし、
気づかぬうちに脳内出血を起こしていることもある。
これまでの便秘の状況からして、それだけで死に至ることは考えにくく、
ボッチは抗がん剤治療を受けたこともあるし、
何かプラスアルファがあったはずだから「自分を責めないで」と。
私が外出中のできごとであったり、さかい動物病院が休診日であったり、
とてもタイミングが悪かったのだけど、
それはオオタケさんのせいではありませんと、先生は言った。
今日22日の午前中、ボッチを荼毘に付した。
毎度お世話になっている東京家畜博愛院に妹が同行してくれた。
何度経験しても棺が炉に入れられ、
ごうっと燃焼が始まる音を聞く瞬間が辛い。
ボッチの骨は思いのほか小さかった。
火葬場から帰ると、さかい動物病院からボッチにお悔やみのお花が届いた。
悲嘆に寄り添ってくれる気持ちに胸が熱くなった。
ああ、ボッチが旅立ったのが、せめて酒井先生の診察台であったら……、
言っても仕方のない繰り言が私の頭の中で回り続けた。