小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

薬の半減期

2015-02-17 | 犬&猫との暮らし
今日からカヤにはもう
消化酵素剤「ベリチーム」を投与しなくてよくなった。
というのも、効果として、特に可もなく不可もなかったからだ。
免疫抑制剤である「アトピカ」が高価なので、
少しでも薬代が削減されるのはありがたい。

昨日は「アトピカ」をお昼にあげるのを忘れ、
夜、飲ませることになってしまった。
先生に「投薬の時間が狂ってしまった」と言ったら、
「シクロスポリン(のマイクロエマルジョン製剤の商品名が「アトピカ」)は
半減期が長いから、そんなに厳密にしなくても大丈夫ですよ」
と笑っていた。

えっ、半減期?
この言葉は原発事故後に初めて聞いた言葉だった。
薬についても「半減期」というのか、初めて知った。

ブリタニカ国際大百科事典によれば「半減期」とは
「放射性核種または不安定な素粒子が自然崩壊によって
その個数または存在確率(粒子1個の場合)が1/2になるまでの時間」
だそうだが、薬の場合は、
「薬成分の血中濃度が半減するまでの時間」のことだそうだ。

放射性物質の核種によって半減期が異なるように、
薬もそれぞれ半減期が異なり、
それによって投薬の仕方も変わってくる。

ちなみに、クリに飲ませていた抗てんかん薬「フェノバール」も
半減期の長い薬剤なのだそうだ。
そのためなのかな、血中濃度が安定して、
効果が出るまでに時間がかかるのは…。

「アトピカ」をカヤも飲ませてから約2週間、
ぼちぼち効果が出る頃だ。
こちらもだんだん減らせるといいのだけど。
1投3休とかネ。
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ステロイド薬を徐々に減らすワケ

2015-02-17 | 犬&猫との暮らし
14日の午後、カヤは下痢便をしたけれど、
それ以降は快調で、問題なく過ごしていた。
もちろん排便時間には、食糞しないように
しっかり見張り、直ちに片づけてはいたけれど。

私の感覚としては
「ALB値2.0g/dlはいったな」と思っていた。

ところが、今日の血液検査ではやはり1.8g/dlだった。
先生も「怒張は顕著だし、改善していると思うのだけど」と言う。
そして、カヤの後肢で怒張を確かめさせてくれた。

検査器の誤差でプラス0.2g/dl、
だから感覚通り「2.0g/dlの低値安定」ということで、
「ステロイド薬は減らす方向で2投1休にしましょう」と。
「2投1休」というのは、2日投薬して1日休むことだそうな。

今日は先生から、ステロイド薬は
なぜ徐々に減らさなくてはいけないか、という話を聞いた。

私たちは自ら体内でステロイドホルモンを生成している。
哺乳類だけでなく、昆虫や植物、細菌に至るまで
あらゆる生物が体内でステロイドを生成して、
いろいろな形で利用しているのだそうだ。

ステロイドは副腎で作られているホルモンなので、
もともと体内にあるのだけど、それを外から入れ続けると、
体が「ステロイドの量は十分あるから生成の必要なし」ということで、
生産をやめてしまうそうなのだ。
生産活動を休止しているうちに副腎は萎縮してしまうらしい。

そういう状況で、外からステロイドを入れるのを急に止めると、
すぐに副腎で作れずに、体内で足りなくなって、
症状が一気に悪化したりするのだそうだ。
だから、いったん始めたステロイドの投与を止める際には、
徐々に減らしていかなくてはいけないのだという。

確かに一時的には劇的な改善をもたらすものではあるけれど、
ステロイド薬はやはり諸刃の剣、
「取扱注意」の薬であることには違いないですね。


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