(DR31ご紹介の前座として…)
1970年代後半から1980年代初頭位まで、BCLというラジオ趣味が流行っておりました。
その流れでアマチュア無線を始めた方も多かったのではないでしょうか?
実は私もそのひとりでして、当時は東芝の
トライX-2000というBCLラジオで楽しんでいました。
当時から、「通信型受信機」というのがありまして、ラジオのように気軽に使えるものではなく、ちゃんと外部アンテナを用意してやらないと本領を発揮してくれないという、そのかわり環境さえ整えてやれば素晴らしい性能を発揮してくれる、まさに「受信機」で、中・高生などには高嶺の花でした。
そんな中でも、比較的安価な通信型受信機や、中波・短波用のアンテナを装備した「通信型受信機らしいラジオ」も登場してきました。
松下電器(現パナソニック)のRJX-4800やRF-B30、SONYのICF-6800やICF-6700などが主なものでしょうか。
マニアックアものとしては、ドレークのSSR-1、八重洲無線のFRG-7、FRG-7000、トリオ(現JVCケンウッド)のR-300、R-1000、R-600などがありました。
中でもドレークのSSR-1、八重洲無線のFRG-7、FRG-7000などは、ワドレーループ方式という、ちょっと変わった選局方法・操作を必要とするものでした。
DRAKE SSR-1 1975年8月発売(定価:69,500円)
で、
C6500です。
この受信機は、スタンダード(現在は八重洲無線に吸収されています)が発売したワドレーループ方式を採用した受信機です。
受信機自体は特筆するような凄さは無いのですが、流通数が少ないようで、珍品扱いされているようです。
私もこれまでに、昨年(2014年)のハムフェアでいちど見ただけでした。
で、その見かけたC6500をお約束の値引き交渉の末手に入れてきました。
STANDARD C6500 1977年発売(定価:59,000円)
見た目から、ドレーク・SSR-1のOEMであろう事が推測できます。
受信範囲も0.5~30MHzと一緒です。
両方持っているので、見比べれば見比べる程よく似ております。デザインというよりも、つまみ類の種類や位置関係等からそう感じます。
実際、SSR-1をベースとしてOEMで発売された機種はいくつもあるようです。
それにしても、C6500の筐体デザインもなんか野暮ったく感じます。
メーカーのマイナーさやデザイン性から、いかにも売れなかった感が滲み出ていますよねぇ。
しかし、メーターやスケールが大きくなっている分使い易いです。
今はどの程度遠距離受信可能か怪しい感じもしますが、いじっていて楽しいんですよねぇ。
そのため、つい買ってしまっては置き場に悩んでおります。
今年は、松下電器(現パナソニック)のRF-B30の海外モデル、RF-3100(DR31)を買ってしまいました。
近いうちにご紹介したいと思います。
ちなみに、C6500は、ハムフェア会場である東京ビッグサイトからS急便で宅配してもらったんですが、ものの見事に電源スイッチ部が壊れて届きました。
S急便に連絡して補償してもらうのが本来なんですが、あれこれ説明して云々…というのが面倒なので、たまたま別の無線機の保守用に持っていたスイッチが同じ型番で、レバーの色も同じものがあったので、自分で交換してしまいました。
しかし、この事でS急便に任せることに不安を覚えてしまったので、今年は別の場所から猫さんに運んでもらいました。
こちらは無事何事もなく届きました。