十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

名前

2022-12-10 05:00:00 | 投稿

  

名前には、名付けた人の思いがある。先日、私が利用している機能回復型デイサービスの女性スタッフの人が、自己紹介していた。名前は、”かなえ”と言うらしい。そして驚いたことに、「日奈会(かなえ)」と書くらしい。本人が言われなければ読めない名前で、名付けた方は、神社の宮司さんだという。きっと毎日を、一期一会で生きなさいと思って名付けたのだろう。

名前には、このように名付けた人の願いが必ずある。因みに私は、妻の父親が「誠」という名前であったので、次男に誠(まこと)を志すようにと願って、“誠志(せいじ)”と名付けた。女性の名前には美智子とか多恵子など、“美”とか“恵”の字を使った名前が多いが、親の願いが分かるような気がする。

ところで、江戸時代まで公的に苗字を使ったのは、原則として公家及び武士などに限られ一種の特権とされていた。 明治になってからは、当時の国民で苗字を使用しない者も多かったため、1875年(明治8年)に初めて、苗字の使用を義務づける「平民苗字必称義務令」を出している。

北海道平取町二風谷では、14世紀前後を「ニブタニ文化期」といわれるほどアイヌの方々が多く住んでいるところである。従って、明治8年の二風谷では、「貝沢」と「二谷」姓が付けられたアイヌが多いそうである。だから、息子の嫁も平取町生まれなので、旧姓が「貝沢」といった。アイヌの国会議員で有名であった“萱野茂氏”も、養子にいく前の姓は、「貝沢」であった。ただ、津田塾大学教授の哲学者 萱野稔人(かやのとしひと)氏は、萱野茂氏とは関係ないようである。

なお、一期一会とは、茶道に由来する日本のことわざである。茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、互いに誠意を尽くす心構えを意味している。

十勝の活性化を考える会」会員